旧エクリプス(銀河英雄伝説編)
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第11話 和平派
■帝国暦484年 、宇宙暦793年 9月 1日
自由惑星同盟の選挙にてジェイムズ・ソーンダイク(原作ではテルヌーゼン選挙区で補欠選挙において憂国騎士団爆弾テロにあい死亡)を代表として野党第一党が議席の1/3を占めた。また、与党が過半数割れを起こして野党連合が政権を握った。
これはルビンスキー逮捕を受けて、地球教やフェザーン繋がっていた代議士が逮捕され、また軍需産業から賄賂を貰っていた政治家や一部の軍関係者も逮捕された事により、与党の支持率が落ち込んだ事による。
■帝国暦484年 、宇宙暦793年 9月22日
自由惑星同盟の特使がフェザーンに向った。これは捕虜交換が目的である。
■帝国暦484年 、宇宙暦793年10月 2日
軍より惑星カプチェランカの奪還作戦が出されるも、政府はこれを拒否する。
■帝国暦484年 、宇宙暦793年11月18日
フェザーンにて捕虜交換の交渉が始まる。
帝国暦485年 、宇宙暦794年12月 8日 同盟 ハイネセン(首都) 最高評議会ビル
Side ジェイムズ・ソーンダイク
「国力比は帝国の改革まえで帝国48:同盟40:フェザーン12であった。それが今では58:33:9である。まだ一人あたりの生産性ではかろうじて帝国を上まっているが、徴兵率で同盟の方が多いためその有利性を生かせないでいる。このまま戦っては同盟はいずれ滅ぼされてしまう。私の意見は和平を結ぶ事にある。閣僚の意見を聞きたい。」
「議長。」
「ジョアン・レベロ君。」
「財務委員長として一言申し上げたい。妙な表現になりますが、今日まで銀河帝国と我が同盟とは、財政の辛うじて許容する範囲で戦争を継続して来たのです。
ですが、それも最早過去の話となりました。」
「どう云う事ですかな?」
「このうえ、戦火が拡大すれば国家財政とそれを支える経済が破綻するという事です。」
「議長。」
「ホアン・ルイ君。」
「人的資源委員長として言わせて貰うと、経済はともかく人材の問題は最早どうにもならない所に来ている。
優秀な人材が軍事方面に偏りすぎている。民間には老人や若年者しかいない。このままでは同盟の社会構造はガタガタになってしまう。
戦争どころではない。」
「あんたも中々言うじゃないか。」
「まあね。」
レベロとルイが言葉を交わした。
「それではどうですかな、正規艦隊を12個艦隊から6個艦隊に減らして、予備の艦隊を2個艦隊に再編する。軍の再編に合わせて補給基地も減らす。徴兵制度も緩和する事になるだろう。こちらからの遠征は控えて防御に徹する。その中で和平の道を模索する。」
「「賛成!」」
多数の意見で可決した。
これにはジェイムズ・ソーンダイクの根回しがあった。
Sideout
議会で元の与党が反対するも、過半数割れを起こしている。かろうじて法案を通す事が出来た。また最高評議会の透明性を軸にした法案も通した。
■帝国暦484年 、宇宙暦793年12月24日
帝国と同盟の捕虜交換の交渉が同意を得る。
自由惑星同盟の政権に対する支持率が60%を超える。
後書き
原作まで、後3年です。
番外編
Side フリードリヒ四世
「光輝よ、同盟も政権交代したな。」
「はい、自由惑星同盟では連立政権を確保しました。エル・ファシルで活躍したエクリプス社の警備会社職員も政界に出ています。
反戦団体が正財官の重役達がその地位を利用して子弟を徴兵逃れさせている事実を公表しています。
エクリプス社系列の報道機関が戦争を賛美せずに、事実を公表した事も与党が選挙に負けた敗因に貢献しています。」
「仕組んだな。」
「はて、なんの事でしょう。」
「ふっほほほ。」
Sideout
因みに、アンドリュー・フォークやマルコム・ワイドボーンは主席卒業していません。コーディネーター達がトップ以下を独占しています。
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