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旧エクリプス(銀河英雄伝説編)

作者:cipher
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第07話 皇太子ルードヴィヒ

■帝国暦462年11月 7日
ローエングラムにて、農奴を解放する。同盟から拉致されていた者は、先の捕虜交換にて恩給付きで返されており、不当に農奴階級に扱われていた者はには、過去に(さかのぼ)って給金が支払われた。犯罪者には更正施設に送られるが、不等な罪を受けていた者は名誉回復した上で、給金が支払われて解放される。政治犯については慎重に取り扱われて、一部の共和主義で帝国に不満がある者達は、同盟への亡命が認められた。後は犯罪者と同様の措置が行われた。

■帝国暦463年 、宇宙暦772年 4月 1日
エクリプス社が輸送の効率を上げるために、軌道ステーションを帝国と同盟の各地に建設開始した。軌道ステーションはハブ港としての役割があり、軌道ステーション間は、エクリプス・造船社が開発した大型貨物輸送船によって輸送された。軌道ステーションには輸送船の運航管理システムが導入され、各輸送船を管理した。この為、非合法な船は帝国や同盟の警備艦隊の臨検を受ける事になる。

■帝国暦465年 、宇宙暦774年 2月19日
フレデリカ・グリーンヒル誕生。

■帝国暦465年 11月24日
ケッセルリンク婦人と光輝が出会う。
ケッセルリンク婦人がエクリプス社に入社。

■帝国暦466年 8月 6日
ルパート・ケッセルリンク誕生。(ルビンスキーの庶子)
極秘に、遺伝子治療でコーディネーターとなる。
ケッセルリンク婦人が産休に入っている。
後日、エクリプス社の社員と結婚し、幸せに暮らす。
ルパート・ケッセルリンクもルビンスキーの補佐官に就任せず、大学院を出た後、エクリプス社に入社する事になる。

■帝国暦466年10月14日
皇帝の寵姫のベーネミュンデ侯爵夫人が第一子の男の子を無事に出産する。ベーネミュンデ侯爵夫人が側室となる。

■帝国暦467年 1月14日
ジークフリート・キルヒアイス誕生。

■帝国暦467年 3月14日
ラインハルト・フォン・ミューゼル誕生。
この頃、父親が闇の左手にスカウトされ、帝国捜査局(EBI)に移籍する。ミューゼル家の後見人に、グリンメルスハウゼン子爵がなっている。

■帝国暦467年 、宇宙暦772年 4月 1日
エクリプス社のスーパーコーディネーターが各地の幼年学校に就学する。
勿論、戸籍は偽造してある。
第一世代のコーディネーター達の為、両親はバイオロイド達である。
また、密かにバイオロイド達は各種職業に就いている。

■帝国暦468年 5月27日
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ誕生。


帝国暦468年10月19日 オーディン 新無憂宮(ノイエサンスーシ) 謁見の間

Side フリードリヒ四世

国務尚書が謁見の間に、通されてきた。

「陛下、この度はどのような要件でしょうか?」

「皇太子のルードヴィヒを帝国宰相に任じようと思うが、其方(そち)の意見を聞きたい。」

「おぉ、皇太子を後継者にするつもりですね。私くしめは異存御座いません。皇太子は幼き頃より、帝王学を学んで折ります。銀河帝国改革局より教師が派遣されて、改革にも明るく御座います。」

「ルードヴィヒはまだ若い。其方が後見役を努めて、十分に補佐して欲しい。」

「はっはぁ。賜りました。」

国務尚書は頭を垂れた。

Sideout


帝国暦468年10月19日 オーディン 新無憂宮(ノイエサンスーシ) 特別室

特別室は皇帝の住いの一画に設けられている。地下のトンネルを通して、オーディンのエクリプス支社やグリンメルスハウゼン子爵の別邸、闇の左手本部と繋がってている。

Side リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン子爵

特別室には光輝とフリードリヒ、グリンメルスハウゼン子爵がいる。
モニターには謁見室の様子が映し出されている。

「バイオロイドとは便利だな。」

陛下が応える。

「全くです。陛下と姿形や仕草、言動までそっくりです。」

グリンメルスハウゼンも頷く。

「あのバイオロイドは陛下の遺伝子をクローニングして作られております。バッフワイト素子(思考波通信素子)の御蔭で、陛下の記憶を元に仮想人格を持っています。また、AIと一緒にバッフワイト素子を埋め込んでいますから、相手の思考読み取る(リーディング)事も可能です。御二人に渡した装飾品は、バッフワイト素子で出来ています。これは逆に、リーディングを阻害(ブロック)する役目があります。」

光輝が説明した。そう、謁見の間の皇帝はバイオロイドの影武者であり、特別室で陛下と一緒に拝聴しているのだ。
皇帝とグリンメルスハウゼン子爵は、光輝の用意したマジックアイテムで変装して、良く街にお忍びで出掛けている。勿論、護衛はバイオロイドやタチコマ達が熱光学迷彩で護っている。

「いやぁ、助かる。皇帝は窮屈で困っていたのだ。貴族共の意味の無い謁見から解放された。
ルードヴィヒにも宰相の地位をやれるし、これで実践的な(まつりごと)を学ぶ良い機会じゃ。
儂は光輝達と悪巧みをしている方が楽しい。」

「真にその通りです。」

Sideout


■帝国暦469年 4月 1日
ルードヴィヒ皇太子が帝国宰相に任じられた。

■帝国暦470年 7月26日
側室のベーネミュンデ夫人が第二子の女の子を無事に出産する。

■帝国暦472年12月26日
側室のベーネミュンデ夫人が第三子の男の子を無事に出産する。

■帝国暦473年 、宇宙暦782年 3月25日
ユリアン・ミンツ誕生。

■帝国暦473年 3月28日
エクリプス社の輸送の各地の軌道ステーションが完成する。
有人星系に設置された軌道ステーションには、軌道エレベーターの建設を開始する。また、同盟の未開発地区にはエクリプス社が利権を買い取り、開発を開始する。
エクリプス社が貿易の部門のシェア一位を獲得すると共に、各地に民間の警備会社を設立する。

■帝国暦475年 5月 2日
側室のベーネミュンデ夫人が第四子の女の子を無事に出産する。

■帝国暦476年 6月29日
エヴァンゼリン、ミッターマイヤー家に引き取られる。
 
 

 
後書き
原作まで、後11年です。
皇帝の影武者が出て来ました。皇帝よ、ちゃんと働けよ。
また、ベーネミュンデ侯爵夫人が側室になりました。光輝達が護っているので、無事に出産しました。 
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