インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
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その日の放課後にて
試合が終わり、俺は寮の自室に戻った。部屋には既に更識が戻っていた。
「あっ、おかえり」
「ただいま」
試合に勝ったということは俺がクラス代表になるということだか、1つ問題がある。俺がクラス代表になることで会社に不利益をもたらす可能性だ。クラス代表ということはそれだけ注目を浴びることになる。それによるデルタカイの技術漏洩の可能性、それは明らかな会社への損失だ。だから父さんに連絡することにした。俺は父さんのプライベートチャンネルに繋ぐ。
「もしもし、父さんか?」
『ああ、どうした?』
「俺がクラス代表になったら、会社に損失は出るか?主に技術漏洩とかで」
『…出るだろうな』
「わかった。クラス代表は辞退するよ」
『ふむ、それだけか?』
「ああ、忙しいのに時間とって悪かったな」
『いや、久しぶりにお前の声を聞いただけでも出たかいはあるさ』
「じゃあな」
『おう』
電話がきれる。
俺はクラス代表辞退のことを相談しにいくことにした。
部屋を出て舎監室にいく。織斑先生はいた。
ノックをして入る。
「すいません、クラス代表のことで相談があります」
「何だ?」
「父から、デルタカイの技術漏洩を防ぐために辞退するように言われているので、辞退させてください」
「……いいだろう。流石にスポンサーの意向なら仕方ない」
一瞬迷ったように見えたものの、同意は得られた。
「無理言ってすいません」
「いいさ。それと今日のお前、なかなかの動きだったぞ」
「ありがとうございます」
「正直、その才能を埋もれさせておくのが勿体ないほどだ」
「これでも社の人間ですから。社を優先するのは当然のことです」
「それで、要件はそれだけか?」
「はい」
「なら戻れ」
「失礼しました」
それだけ言って舎監室をあとにする。
これで代表はオルコットか。まぁいい。会社に損失を出したくないからな。
部屋に戻り、更識にことわってからシャワーを浴びる。少し汗をかいていたので、シャワーのお湯が気持ちよかった。
あがってからは私服に着替える。といっても半袖のTシャツに黒のジーンズだか
それからは夕食まで勉強していた。
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