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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第4巻
  着陸

一方成田空港では、突如として312便の反応がロストしたので慌てていた。そして必死に呼びかけていた千冬だったが、劉零が止めていた。

「落ち着いて下さい。こちらでは捉えているのでご安心を」

「だが、レーダーにも移らないのは承知しているが、ISからの通信も途絶えたままだ。これが安心していられると思うか!」

「あなたが叫んでいようと状況は変わりません。今は織斑大佐を信じてみましょう」

と言ったら落ち着いてくれたようだった。しばらくしたらレーダーに312便の反応が有りとの報告と共に312便から通信が来た。相手はテロリストかと思いきや織斑隊長だった。

『こちら312便だ。成田空港の管制塔、応答せよ!繰り返す、応答せよ!』

「こちら成田空港管制塔です!織斑大佐ですか?」

『お前は斎藤管制官か?』

「はい。斎藤です。で、そちらの状況を聞かせ願いたいですな」

『状況報告する前に専用機持ちは監視しているか?』

「はっ。真夜と深夜、それに響子がしているので問題はありません」

『ならいい。こちらはテロリストから奪還して、もうすぐで成田空港に着く予定なのだが・・・・・』

「何かありましたか?」

『ああ大有りだ。テロリストを無力化した瞬間に何かの爆音が聞こえてから、聞いたのだが。どうやら全エンジン離脱と燃料がほとんどない状態だ』

「エンジンが!すると今は」

『何とか俺の力で浮かしている状態だ。今は客を落ち着かせている。こちらが着陸するとき各IS部隊は特殊なアンカーを使って止めてほしい。エンジンがない以上逆噴射が出来ない状態だ。それと前方に機動力のある機体でコックピットの辺りで、止めてほしい』

「分かりました。すぐに準備させます。こちらが準備が終わり次第また連絡を入れます」

と言って通信を切ったあと、織斑教諭の部隊にも手伝ってもらえるようにしてからこちらの準備をしていた。滑走路の隅にいたブラック・シャークの部隊と教師部隊に専用機持ちは待機していたが、通信がきたところでブラック・シャークの者たちは準備を始めた。専用機持ちの方は織斑大佐が乗った飛行機を待つしかなかったが、ここで簪と姉である楯無が到着した。

「箒さん!鈴さん!お待たせしました」

「ちょうどいいが、そちらは誰なんだ?」

「初めましてー。私の名は更識楯無、簪ちゃんの姉よ。簪ちゃんが行くからついでに私も来たわけ。で、状況は?」

「今現在、隊長が乗った飛行機は無事にこちらに向かってきますが。問題が発生しております」

「あなた達はブラック・シャーク隊の者ね。問題とは?」

「全エンジン離脱と燃料がないことです。現在隊長のお力で、何とか保っている状態で例え着陸しても逆噴射できない状態なので、隊長の指示でアンカーを打ち込み飛行機を全ISの総力を持って停止させるという作戦の準備中です」

エンジンと燃料がない状態でどうやって飛んでるかは不明であったが、今はブラック・シャーク隊のメンバーの指示通りに動かないとと思い楯無と簪は待機となった。箒と鈴もだけど。一応監視として深夜、真夜、響子を監視役として見ているけど、今の所大丈夫だろう。今はこちらの準備が終わり次第、隊長の指示を聞くしかないと思ったとか。

一方312便側は、管制塔に通信を入れたあとに1階席のお客さんを安心させようと乗務員たちが一生懸命に呼びかけていたが、エンジンがないことに気付いた客たちはパニックになった。落ちるとかどうせ死ぬんだとかわめいていた。ブラック・シャークの者達は貨物室に入って他に爆破物がないかチェックしていた。あとはテロリストたちを縛ってから、身体調査をしたりとしたあとに各隊員は前後左右に配置させてから、お客さんを落ち着かせようとした。

「皆さん!落ち着いて下さい!」

「これが落ち着いていられるか!この飛行機はエンジンが全部落ちたのだぞ!」

「そうだそうだ!どうせ死んで終わりなのだ!」

「ではこれを見ても落ち着けないとでも言いますか!」

と言って各隊員は、国連軍の手帳とISを部分展開させたことで罵倒がなくなり、我らの所属先を言ったら歓喜した。ブラック・シャーク隊と言えば、あの織斑一夏率いる部隊で国連軍唯一の独立部隊。そして落ち着いたところで航空機内の通信を使ったところで、落ち着いた客たち。

『この航空機内にいる客の諸君。俺の名は織斑一夏、国連軍ブラック・シャーク隊の隊長及び司令官をしている。現在エンジンは全て離脱しているが、安心してほしい。我らの作戦によりこの飛行機は浮いた状態を保っているから落ちはしない。ただ逆噴射ができない点についても大丈夫だ。あちらでは我が部隊とIS学園の者たちの協力により、総出力を持って停止させるつもりだ。なので我々を信じてほしい。この飛行機は絶対落ちないと。では俺は準備に取り掛かるので失礼させてもらう』

といい、俺は通信をやめてから副操縦席にはラウラが座った。いくつかやってもらいたいところもあるからだ。セシリアとシャルは、外からISの通信が入ったら出てもらうことになっている。俺は神の力の一つである重力制御で何とか維持しているため、集中しているところだ。この飛行機全体を包み込んでから、重力制御で落ちない様にしているからだ。

「一夏さん、だいぶ近付いてきましたが大丈夫ですの?」

「大丈夫だが、誰か俺の顔にタオルを拭いてくれないか?」

「じゃあ僕がやるよ。セシリア、濡れタオルを乗務員さんに言ってくれる?」

と言い、俺は操縦桿を持ちながら前へ見ていた。そして乗務員から濡れタオルをもらったセシリアがシャルに渡して、俺の顔についていた汗を拭きとる。俺は気持ちいいと言いながらも、前に集中したら管制室から連絡が来た。

『織斑大佐。こちら、準備完了致しました』

「ご苦労。こちらも成田空港を肉眼で確認した。いよいよ着陸態勢に入る」

『了解しました』

と言ってから1階にいる客たちにこれから緊急着陸をさせると言ってから乗務員の指示に従うように言った。そして指示通りに聞いてくれたおかげで、こちらも徐々に操縦桿を握って降ろさせる。成田空港の滑走路には全IS部隊が見ていたのを。

「よし。ラウラ、着陸態勢に入るからフラップと車輪を」

「わかった」

フラップと車輪を出してからの着陸態勢に入る312便だった。一方成田空港の滑走路にはIS部隊と教師部隊に専用機持ちが待機していた。専用機持ちは各アンカーを持って引っ張る役目をして、教師部隊も同じく。こちらの部隊から最大出力が一番出せる機体であるセラヴィー部隊を配置させた。

「いよいよのようですな」

「はい。こちらの準備は整っています。あとは運次第でしょうな」

「一夏・・・・。頼む」

そして飛行機は着陸態勢に入り、車輪とフラップを出してから着陸に入った。そして滑走路から着陸してから、IS部隊のアンカーを放ち各パーツのところに打ち込んでからIS部隊と教師部隊に専用機持ちは最大出力で動きを止めようとしていたが、やはりこの鉄の鳥にはISの出力では無理だろうと思ったがここでセラヴィー部隊をコックピット部分に配置させてからのトランザム。もう少しで停まりかけたがあともう一押しというところで、全ブラック・シャーク隊のISをトランザム状態にしてからの一気に停止を試みたら、停止した飛行機。トランザムを終了したあと、全IS部隊は着地したのだった。 
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