インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~
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第4巻
殲滅×予想外
テロリストが日本の成田空港に、身代金と日本政府に対する通達が世界中に伝わってから飛行機内では2階席は俺とセシリアとシャルとラウラ以外はテロリストである。まあ俺ら以外だと乗務員たちは、俺らの席の辺りで一塊になっている。操縦士と副操縦士も、こちらにいる。現在飛行をしているのは、たぶん元操縦士なのかセスナとか自家用機の飛行機を飛ばしたことある奴なのだろうと、俺はそう思っている。
「ふふふ。ここにいるのはガキばかりだから、わめくのかと思ったら以外と静かだな」
「どうせ静かにしないと殺されるからと思っているんじゃねえの?それに日本語できるから、日本政府と交渉しやすいしな」
「今の所、日本に向かっているが領空に入った瞬間に、交渉するか」
という会話を聞いていたが、この会話は内緒話みたいな感じで聞こえないようにしてたらしいが。俺らには丸聞こえだ。1階席では一般がかなり多いので、たまにざわめくが銃を構えると静かになると聞いたな。ただし、隊員はバラバラに分かれているからか、状況が丸分かりだ。ファースト席からエコノミーに移されたそうだが、前後左右に一人ずつに配置されたようだ。一方成田空港の管制塔では、ハイジャックされた飛行機から交信がないので待機だ。
「今のところ何もないですか?斎藤管制官」
「ええ。レーダーでもどこにいるかは不明とされていますが、一真さんの反応があるので分かりますけど」
斎藤管制官と劉零副長がそう会話していると、部下の一人がきた。
「副長、IS学園から織斑千冬率いる教師部隊と専用機持ちが来ていますが。どうしましょうか?部隊の者と専用機持ちは滑走路の隅に配置させていますが」
「千冬さんがここに来たのか。おそらくハイジャックされた飛行機に隊長が乗っていることが知ったからなのか?姉・・・・じゃなくて妹だからなのか、心配なのか。とりあえずIS学園の者達は隅に待機させておいてください。うちの部隊と一緒に。千冬さんはこちらに案内を」
「はっ。了解しました」
と言ってから部下である玄信と繁留は、それぞれのことでやった。教師部隊と専用機持ちは真夜と深夜がいる部隊のところに行かせて、千冬さんと山田教師がこちらにいる管制室に来た。そのときは響子が案内をしてきたようだけど。
「失礼します。織斑教諭と山田教諭を連れてきました」
「ご苦労様です。響子は部隊に戻り、教師部隊と専用機持ちの監視をお願いします」
「了解しました」
と言ってから響子は、この部屋から出て先ほどの二人は管制室で待機していた。
「お久しぶりです。織斑教諭」
「久しぶりだ。で、状況はどうなっている?」
「現在交信拒絶をしていますので、こちらから呼びかけても反応はありません。身代金と日本政府による通達があったそのあとから交信出来ていません」
「織斑君、織斑大佐たちはISを持っているはずですが、それについての応答は?」
「今の所ありません。恐らくですが、あちら側から応答拒否しています。それにIS持ちだとバレたら、どうなるのかこちらもあちらも分かりませんので」
それはそうだなと言いながら、空の彼方へと見た織斑教諭。まあ心配なのは確かだけど、あちらはあちらでやってくれると思いますね。なんたって私たちの大隊長ですから。あちらの行動次第で、こちらも動きますが隊長、ご無事でありますよう願います。一方○○航空の312便は、順調に飛行をしていた。どうやらこいつらが操縦している奴は、元パイロットに違いないと思った。で、今どこにいるというともうすぐ日本領空に入るところだった。現在日本時間で5時だ。あと2~3時間で成田に着くが、おそらく成田の周りを旋回しながら、日本政府に要求したのを答え待ちのはず。とここで、俺はISのプライベートチャネルで全員に通信を入れた。
『全員聞きながら動かないようにして聞け。もうすぐ日本領空に入るが、俺達の行動を移すときがきた。幸いお前らには麻酔針弾のビットを飛ばしていると思うが、まずラウラ以外のISにGNドライブからGN粒子散布開始。開始と同時にテロリストの通信は遮断できるはずだ。その隙を狙ってまず2階席の俺らが行動と同時に1階席の者たちもだ。ビットで眠らせるか、近接格闘術もいいが狭くて使えないはずだ。なので、ビットによる非殺傷能力で気絶させる』
『1階席、全員了解しました』
『織斑大佐、GN粒子とはいったい?』
『説明は後だ。では行動開始!』
と言った瞬間にGN粒子を散布させてから、テロリストたちが通信遮断されて慌てたのをチャンスと見た。次々とビットによる気絶させてから、コックピット席に移動。2階席はクリアで、現在1階席を解放させているが、ビットでの連携でクリアさせた。そしてコックピット席にいたリーダーは、慌てた。いきなり通信遮断されたのだからな。といきなり操縦桿を握ろうとしたが、俺らが阻止させた。
「そこまでだ。テロリストの親玉さん?」
「貴様は?あのとき2階席にいた者か?この通信障害も貴様か?」
「そうだ。もうお前らの仲間はお陀仏となった。お前も席から立て。もうこんなのは終わりだ」
と言い、リーダー格は言う通りにしてが、離れたところで近接格闘術で俺の銃を弾かせてから、戦闘を開始しようとしたがラウラの蹴りで肺の空気が無くなり倒れた。そしてしばらく呼吸をしていた者が言った。
「ははは。俺達から解放させてもこの飛行機の運命は変えられない」
「どういう意味だ?」
「操縦士と副操縦士を気絶させて、もし俺らが無力化したらこの機体もろとも落ち『いいから黙っておけ!』グッ、ふふふ。この機体共々落ちるがいい」
と言ってから、気絶した瞬間に何かの爆音が聞こえたと共に機体が揺れる。なので、俺が操縦桿を握り何が起こったのかを判明させるために確認作業をさせていた。あとは全ISのGN粒子散布終了と言ってあるから、管制塔から通信できるようにしたけど。謎の爆音が何なのかはすぐに判明した。
「隊長!謎の爆音が判明しました。この機体のエンジンを切り離すための爆音のようで、全エンジンが離脱した模様です」
「やはりそうか!その仕掛けはエンジンと燃料が無くなるようになっていたらしい。この機体はほとんど燃料が無くなっている状態だ」
「あの、私たちはどうすれば?」
「乗務員の人ですか?今隊長が何とかしますが、1階席のお客さんたちを安心させるようお願いします。私たちは国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの人間です」
「ブラック・シャーク!では今操縦桿を握っているのは?」
「我々の隊長である織斑一夏様です!」
「セシリアたちはここにいろ。他のはテロリストを縛り上げて動けないようにしろ。あと他にないか確認を頼む」
『了解しました!』
と言ってから、ヘッドホンをしてから無線で成田空港の管制塔に呼びかけた。今現在の状況とエンジンと燃料がないことを。今はちょうど日本領空に入っているから、地上に落とす訳にはいかないのでな。
「こちら312便だ。成田空港の管制塔、応答せよ!」
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