魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四章 完成 自分達の部隊 〜ミッドチルダ レリック事件〜
第七話 真面目なタイトル疲れた。そうだストレス発散しに行こう
前書き
タイトルは今の蒼炎の気持ちを表していますw
それから前回の予告と多少違いますがご容赦を
流石にここにあの会話は突っ込めんw
「纏めて散りやがれええええええ」
俺は複製で作ったゲイボルグを大量に放った
それらは一つ残らずガジェットに命中し
「壊れた幻想!」
俺が起句を唱えると同時にそれら全てが爆発した
壊れた幻想
宝具などの超自然的な物に含まれる神秘を解放する技だ
神秘を解き放った場合、それが現実世界に干渉し、物理的エネルギーを発生させる。そうして爆発が起こるのだ
と言うがようは宝具に込められた魔力を爆発させる感じか
それによりガジェットはほぼ全てが全滅
残ったのもチャージしておいたソニックカノンを当てて全滅完了
「ふぅ....あースッキリした」
俺は周囲をサーチ、敵情報なしとでたので身体を伸ばした
さて、なんで今こんなことを俺がしているとだ
それは模擬戦後、俺が起きた時まで遡る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウィーンウィーン
「ん、むぅ...」
目を開ける、知らない...わけじゃないな。六課の医務室だ
この感覚は上半身に包帯巻いてあるな
「あ、蒼炎君起きた?」
「シャマルさん?俺は...いっ!」
「無理しないで!酷い怪我を負ってるんだから寝てて!」
俺が身体を起こそうとしたら身体に激痛が走る。それをみてシャマルさんは俺の身体を支えてくれた
ああ、そう言えばそうだったな
俺はなのはの物理砲撃をまともに食らって、その後も戦ったんだっけか
で怪我は治してなかったな
「この位直ぐに治します」
頭の中で意図的にかけていた術式拒否を止める
[身体状況の悪化を確認 日常生活へ異常をきたす可能性大/リカバリー開始]
自動的に世界からのバックアップラインが繋がる
[通常状態の記録を参照/確認]
魔力は寝ている間にほぼ全快していたようで疲労も発生しない。あれだけの戦闘をしたならすっからかんになってそうなものだが
[差異修正/完了]
そして俺の身体は模擬戦前の状態になっていた
「それって...」
「想像の通り魔法ですよ。みんなの前で使うのはまずいでしょう」
俺が苦笑混じりに肩を竦めながら答える
シャマルさんは口を開けたままぽかんとしていた
「じ、じゃあ蒼炎君は傷を負わないってこと?」
「魔力が尽きれば使えません。もちろん俺の総魔力量からすれば微々たるものですが如何せん戦闘魔法の燃費は悪いので戦闘中にそう何度も使えるものではないですよ」
そう答えると成る程とシャマルさんも納得したように頷いた
「それよりも今のアラートは第一種警戒態勢のアラートですよね?」
「あ、うん。多分はやてちゃん達は指令所にいるんじゃないかな」
俺はそれを聞いて身体に巻いてある包帯を取り、横のハンガーに吊るしてあった制服の上着をとって着た
「いくの?」
「当たり前でしょう?俺はここの前線指揮官なんだ。この傷を負ったのも自分のせいなんだから責務は果たさないと」
俺はそういって、この場所を後にした
「アルティメイタム、状況を」
<どうやらガジェットが来てるらしい それも複数編隊で>
なるほど。これを撃退するのに一番有効なのは今までと対処を変えない方法だ
恐らく目的は稼働データの取得とこちらの手の内を知ること
ならば少なくともこちらの手の内は知られたくはないからな
でも
「今のなのはは出撃させたくはないな」
俺が落とした直後だ、冷静かどうかも怪しい
かといって部隊長であるはやてを出すわけにいかないし、フェイト一人でも難しい
アルティメイタムが見せてくれたデータだと予測戦闘域は海上、フォワード部隊では対抗出来ない
どうするか
そうだ、このプランならあるいは
考えがまとまった所で司令所についた
「失礼」
「あ、蒼炎くん...」
「なのは、色々言いたいことはあるだろうが後にしてくれ」
入ったと同時になのはと目があった
向こうは俯いている。申し訳なさそうにしているがこっちも付き合っているよゆうはない
「はやて、俺が出る。向こうがこっちの手の内を知りたいなら少しばっかしくれてやる」
「え、ちょっと待って」
「ストップやフェイトちゃん。それは前線指揮官としての判断か?」
「......ああ」
俺はこちらを少しばかり睨むはやてを見つめ返し答える
「なら私はなんも言わへん。認めます」
「すまない」
俺ははやてにお辞儀をしてそのままヘリポートに向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺が考えたのは俺の情報を相手に少しばかりくれてやろうということだ
だがその情報は本来俺があまりとらない戦法
遠距離から宝具をぶつけ壊れた幻想を放つというものだ
人間は先入観にとらわれる。それを利用したものだな
だが勿論リスクもある。こちらの手の内を晒すということはそれの対策方法が作られてしまう
あまりとらないだけであって手段の一つとして残しておきたかったのはそうだが、まあ仕方が無い
それに今回はあまり魔力を込めてないからな。次に放つときに魔力をさらに込めれば向こうも驚くだろうさ
まあそれとは別に最近ストレスが溜まってたからそれを解消したいっていう私情も少しばかりあったが
さてと、そろそろ帰りますかね
「こちらBC01、帰投します」
[こちらロングアーチ。了解しました]
それに、俺が単体で出たのはそれだけが理由じゃない
今まで隊長陣とフォワード部隊にはゆっくり話す機会が無かった
それ故に溝が出来てしまった。だからそれを無くすための時間が必要だ
あいつらは話し合う必要がある。ゆっくりとな
そろそろ語り合った事だろう。きっと分かり合えたはずだ
その話も帰ったらなのは達に聞くとしようか
俺は六課の隊舎の方へと体を向け、飛んでいった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「蒼炎くん!」
「ん?なのはか?」
戦後報告を終えて、部隊長室を出た所で俺はなのはにあった
「えっと、その...」
「...とりあえず食堂いくか。飯食ってないんだ」
俺はなにやらもじもじしているなのはに苦笑しながらそう言って、なのはは頷いた
食堂に向かい、ご飯を受け取りテーブルに着いた後でもなのははうつむいたままだったので俺から話を振ることにした
「別に模擬戦のことは気にしてない。お前も少し疲れていたんだろうさ、そういうこともある」
「...」
「それにティアナとは分かり合えただろう?」
そういうとなのはは頷いた
「これからはそういうことに気をつけるんだな」
「はい...それからごめん」
「だから謝らなくてもいいと、はぁ。まあいいか。悪かったと思うなら同じミスは繰り返すな」
俺はそういい、席を立った
「ってはや!もう食べ終わったの?」
「っと。どうも癖が抜けない。前にいた部隊じゃあ早飯は必須スキルだったからな」
飯は栄養補給の手段と思えと言ったのは誰だったか。まあそこまで極端ではないが前は時間が一秒でもおしかったからな
「お前も今日位はゆっくり寝ろ。いつも新人達のデータを遅くまで見てたんだろう?」
「はーい」
俺はそのまま食器を返却口に持って行き、部屋へと帰った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いてててて」
俺は部屋に戻ると直ぐにベッドに倒れこんだ
流石に今日は体を酷似し過ぎた。痛い
体をスキャンすると魔術回路の一本が少し危ない状況になってる
こりゃ暫くこの回路は封印っと
次に半日待機の日があったら休暇申請出してみるか。一度デバイスやら剣やら魔術やらのフルチェックもしたいしな
ああ、眠い。シャワーは明日浴びよう
「悪い、寝る。アラームは何時もの通りで」
<了解 お休み>
俺はそのまま意識を手放した
明日からも頑張るために一先ずは休もうか
後書き
模擬戦から少したち、新人達の訓練も第二段階が終わった
そんな折に舞い込んだ休日。新人達は嬉々として街へと繰り出した
隊長達も待機でのんびりとしていた
が、そんな楽しい雰囲気の中に差し込む悪意
事件は新たなステージに入ろうとしていた
次回 第四章最終回 見えてきた黒幕
ページ上へ戻る