第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
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YES!ウサギが呼びました!
第八話 「ノーネーム本拠地の夜」
前書き
更新遅くなりました。
少し短めです。
古城達の親子発言での衝撃の抜けないまま、女性陣一同は準備のできた湯殿へと向かった。
「お~~~広いお風呂だ~~~!!」
「これは凄いですね」
「「「・・・・・・」」」
雪菜と零菜の裸を見た三人は、どう見ても双子か姉妹にしか見えない容姿の二人に言葉が出ないでいた。
「あの若さで一児の母と言うのはどうなのかしら・・・・・・」
「あははは・・・・・・」
「・・・・・・」
湯船に浸かりながらそんなのんきな事を言っているのも束の間、零菜からの一言で飛鳥と黒ウサギが慌てることになる。
「それにしても黒ウサギちゃんと飛鳥ちゃんはいい身体してるよね~」
「「ふぇっ!?」」
「零菜っ!」
「え~女の子同士なんだし別にいいじゃん」
「零菜もわたし達と変わらない体型だと思うのだけど・・・・・・」
「まったくです」
「そうかな?」
なんのかんのと楽しげに話す三人をよそに耀は三人をジッーーと見ていた
「むぅ・・・・・・」
「ん?どうしたの?」
零菜のお湯に浮かぶ双丘をジッと見ていた耀は溜息を付きながら小さく呟いていた。
「・・・・・・まだ成長期」
このメンバーの中ではどうしても耀の体型は貧相とは言わないものの、スレンダーと言うしかなく当人には実に切実な問題であった。
もっとも雪菜もスレンダーに分類されるのだが、古城と結婚して零菜が産まれた事で昔ほど体型の事でのアレコレは考えなくてもよくなっていた。
「まったく・・・・・・古城さん達、男性陣がまだ待っているというのに・・・・・・」
そんな四人を見ながら溜息をつく雪菜であった。
その頃、古城達は子供達を攫いにきた『フォレス・ガロ』傘下の獣人達を返り討ちしたり、ジンが明日のゲームで成果を出せなければ十六夜がノーネームを抜ける、という話がされていた。
もっともこの話を雪菜が聞いたのは古城が風呂から上がり部屋に来てからだった。
「そうでしたか・・・・・・子供達が無事でなによりです」
「そうだな」
「一つ気になるのは、人攫いと人質の殺害がばれて明日『ギフトゲーム』する事になったというのに・・・・・・こちらが警戒していないとでも思ったんでしょうか?」
「どうだろうな・・・・・・子供も大勢いるし警戒してても、あるいは一人か二人くらいいけるとか思ったんじゃないか?」
「なるほど・・・・・・」
「明日はギフトゲームもある事だし、そろそろ寝るか?」
「そうですね・・・・・・そうしましょう」
そう言うと雪菜は古城の座っているベットへ向かいゴソゴソし始めた。
「ゆ、雪菜?」
「何ですか?」
「何してんだ?」
「寝床の準備ですが?」
「何でこっちのベットでしてるんだ?」
「ここで寝るからですが?」
「こっちは俺が寝るつもりだったんだが?」
「はい」
「・・・・・・もしかして、一緒に・・・・・・か?」
「・・・・・・嫌ですか?」
「うっ」
「・・・・・・」
雪菜と二人っきりの状況でのこのお誘いは、古城の中の吸血衝動が起そうになる程、魅力的だった。
もっとも明日の事を考え一緒に寝ることで妥協する事にしたのだが。
「分かった・・・・・・一緒に寝るか」
「はい♪」
雪菜としては近頃は古城と昔の様に二人きりになる事が中々難しかった為、こうして甘えてみたり、一緒のベットで寝るだけでもかなり嬉しい事だった。
そんな嬉しそうな雪菜の寝顔を見ながら眠りにつく古城であった。
翌朝、『フォレス・ガロ』へ向かく一行は昨日のカフェテラスのウェイトレスに『フォレス・ガロ』が居住区画でゲームを行うと言う話を聞き、居住区画へ向かうとそこにあったのは鬱蒼と生い茂る木々やツタの絡む門が見える、ジャングルのように豹変していた『フォレス・ガロ』のコミュニティの本拠だった。
そしてツタの絡む門柱に貼られた『契約書類』(ギフトロール)の羊皮紙には今回のゲーム内容が書かれていた。
『ギフトゲーム名 “ハンティング”
・プレイヤー一覧 久遠 飛 鳥
春日部 耀
ジン=ラッセル
暁 古城
暁 雪菜
暁 零菜
・クリア条件 ホストの本拠地に潜むガルド=ガスパーの討伐
・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐完了
指定武具以外は“契約”によってガルド=ガスパーを傷つけることは不可能とする
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合
・指定武具 ゲームテリトリーにて配置
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、"ノーネーム”はギフトゲームに参加します。
“フォレス・ガロ”印』
後書き
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