第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
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YES!ウサギが呼びました!
第七話 「ギフトと今後の方針」
前書き
何とか書けましたがルビがうまく振れなくて困っている今日この頃です。
それと仕事が忙しくなってきた事と、モンハン4Gが出ることで更新が遅くなりそうです。
時間配分の下手な作者で申し訳ありません。
白夜叉との勝負に決着が着いた所で、十六夜達のいる場所にまで移動をする。
十六夜達とはかなりの距離があった為、古城達の戦いは視難かった様だが勝利したことは分かったらしく、大きく手を振っている黒ウサギがいた。
十六夜達と合流した古城達は白夜叉から試練をクリアした報酬として『ギフトカード』と言うものが貰える事となった。
ちなみにこのギフトカードと言うのは、顕現しているギフトを収納できる超高価なカードであり、かなり贅沢な代物なのだが、コミュニティ復興の前祝いとして白夜叉が奮発してくれたのである。
「このギフトカードの正式名称を『ラプラスの紙片』と言い、簡単に言うと全知の一端だな。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった『恩恵』の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというものだ」
そう説明しながら、パンパンと白夜叉が柏手を打つ。
すると全員の眼前に光り輝く六枚のカードが現れる。
カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが書かれていた。
十六夜のギフトカードの色はコバルトブルー
ギフトネーム『正体不明(コード・アンノウン)』
飛鳥のギフトカードの色はワインレッド
ギフトネーム『威光』
耀のギフトカードの色はパールエメラルド
『生命の樹(ゲノム・ツリー)』『ノーフォーマー』
古城のギフトカードの色は黒赤
『第四真祖』『焔光の夜伯の十二眷獣』『不死の呪い』『暁の帝王』『焔光の宴(主催者権限)』
雪菜のギフトカードの色は青白
『剣巫』『霊視』『雪霞狼』『不死の呪い』『眷獣共有』『暁の皇妃』『血の伴侶』
零菜のギフトカードの色は黒青
『眷獣召喚』『不死の呪い』『暁の帝姫』『長老』
「って事は白夜叉・・・・・・俺のこれは、レアケースってわけだな?」
十六夜の見せたカードには『正体不明(コード・アンノウン)』と書かれていた。
白夜叉はそれに驚き、十六夜のギフトカードを取り上げる。
「あ、ありえん・・・・・・全知である『ラプラスの紙片』がエラーを起こすはずなど・・・・・・」
「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ?それならそれでしょうがないさ」
そう言いながら、十六夜がカードを取り上げポケットにしまう。
だが、白夜叉は納得できないらしく十六夜を睨んでいた。
それほどまでに『正体不明(コード・アンノウン)』がありえない事だったらしい。
しばらく話をした後、コミュニティに帰る事になった。
「それでは皆様、コミュニティに帰りましょうか」
黒ウサギがそう言った後に
「いつか、本気のアンタと戦って正々堂々と俺たちが東側最強を証明してやるよ」
などと白夜叉にほざく問題児もいたが、
「ふふふ、よかろう。楽しみにしておるよ・・・・・・ところで」
白夜叉は微笑を浮かべて答えていたがスっと真剣な表情で古城達を見た。
「今さらだが、一つだけ聞かせてくれ・・・・・・おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」
「あ~名前と旗の話事か?それなら聞いたぜ」
「なら・・・・・・『魔王』と戦わねばならん事も?」
「聞いてるわよ」
「・・・・・・では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」
「そうよ。打倒魔王なんてカッコいいじゃない」
「『カッコいい』で済む話ではないのだがの・・・・・・全く、若さゆえなのか。無謀というか、勇敢というか・・・・・・まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰れば嫌でもわかるだろ。それでも魔王と戦う事を望むというなら止めんが・・・・・・そこの娘二人、おんしらは確実に死ぬぞ」
予言をするかのように言う。
「魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。小僧と古城はともかく、雪菜と零菜でギリギリくらいでおんしら二人の力で魔王のゲームでは生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれて死ぬ様は、いつ見ても悲しいものだ」
「・・・・・ご忠告ありがとう。肝に銘じておくわ。次は貴女の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」
「ふふふ、望むところだ。私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い・・・・・・ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの」
「嫌です!!」
そんな白夜叉の言葉に黒ウサギが即答するのであった。
「ああ、後は古城、雪菜、零菜、おんしら三人は残ってくれ。ゲームでの報酬を決めねばならんからの」
白夜叉は古城達を指差しつつそう言った。
「そりゃかまはないけど、俺達は黒ウサギのコミュニティの場所を知らないんだが・・・・・・」
「安心せい、用が済めばわしが送ってやろう」
「分かりました。それでは皆様、先に行きましょうか」
そう言って黒ウサギ達は見送りに行った白夜叉とともに出て行き、少しして白夜叉が帰ってきた。
「さて、報酬についでだが・・・・・・何か希望はあるか?先のゲームの前にも言ったがわしが用意できるものなら何でも用意しよう」
三人は顔を合わせて頷き、白夜叉に答えた。
「なら、俺達を元の世界に戻すギフトってのはないか?」
「何?元の世界に戻るギフトじゃと?」
「ああ」
「無くは無いが・・・・・・今すぐ用意するとなると無理じゃな。そもそもこの箱庭は『異なる全ての可能性の収束点』とされている。その中から、個別の元の世界を割り出すのは中々に骨なんじゃよ」
「そうなのか」
白夜叉の答えに顔を顰める古城だが、元の世界に戻る方法がある事が分かっただけでも運がいいと割り切る事にした。
「じゃが、どうして元の世界に戻りたいなどと言うんじゃ?」
「いや、国をほったらかしにはできね~からさ」
「国??」
古城の言葉にますます訳が分からなくなる白夜叉。
そもそも古城の見た目が二十代に入るか入らないか位でしかない為、いきなり『国をほったらかしにしている』などと言われてもピンとこなかったのである。雪菜と零菜にいたっては瓜二つの容姿をしている為、二人を親子とは知らない者からしたら双子にしか見えなかった。
「俺は第四の夜の帝国、暁の帝国の統治者なんだ・・・・・・っても名目上なんだがな」
「・・・・・・分かった、どのくらい時間が掛かるか分からんが必ず用意しよう。後の二人も同じで良いのか?」
「はい、それでお願いします」
「白夜叉ちゃん、よろしく~」
「ふむ、分かった・・・・・・実は要件はもう一つあってな・・・・・・お主達に一つ仕事をというよりは頼み事をしたい」
「頼み事・・・・・・ですか?」
「ああ、お主達が箱庭をでるまで、でよいから黒ウサギのコミュニティを助けてやってくれんか?お主達の実力の一部は先ほどのゲームで見せてもらったが・・・・・・箱庭でもかなりの上層に居られるレベルのものだった」
実際に古城の力は箱庭で言う所の三桁~四桁相当のもので、現状の『ノーネーム』がこの戦力を逃すのは余りにも惜しかったのは事実であった。
「帰るまでなら俺はかまはないが・・・・・・雪菜と零菜はどうだ?」
「それなら、私もかまいません」
「わたしもいいよ~」
「そうか・・・・・・では報酬は前払いにさせてもらおう、先立つ物も必要じゃろうしな」
そう言いながら白夜叉は、懐からギフトカード取り出し、中から皮袋と掌サイズのサウザントアイズの旗印が刻印されたメダルを三つだした。
「こっちの袋にはサウザントアイズ発行の金貨が十枚程入っておる。これだけあればしばらくは生活に苦労せんはずじゃ、あとこっちのメダルはサウザントアイズの許可書じゃな、これがあればノーネームでも問題なくサウザントアイズ傘下の店で買い物ができる様になるし、一般客には出さないような貴重なギフトなども出してもらえる様になる。他にはわしからお主達に連絡を入れる事ができる、残念ながらそちらからの返信はできん一方的なものであるがな」
「いいのか?そんなに貰って」
「別にこの位構わんよ、こちらとしても強大な戦力との繋がりができるのは悪い事ではない」
「なるほど・・・・・・流石は商業ミュニティの幹部、ちゃっかりしていますね」
「そういう事じゃな・・・・・・さて、そろそろノーネームの本拠地に送るとしようかの」
パンパンと白夜叉が柏手を打つと目の前に『穴』が開きその先のは、十六夜や黒ウサギが見えていた。
「この穴を抜ければもう本拠地じゃ」
「ああ、わかった」
「ありがとうございます」
「白夜叉ちゃんまたね~」
それぞれ穴を潜り、ノーネームの本拠地へと帰っていく。
そこにはちょうど十六夜が水樹の放水から逃れ石垣を上がってきたところであった。
「お!早かったな」
「お帰りなさいませ」
「黒ウサギのお姉ちゃん、この人達が後の三人??」
「そうですよ~暁古城さん、雪菜さん、零菜さんです、みんなお挨拶を」
「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」
「よろしくな」
「よろしくお願いします」
「よろしく~」
しばらく話をした所で、女性陣から『とにかく風呂に入りたい』という要望が出ため、黒ウサギは湯殿の準備を進める途中で
「さてさて、皆さん湯殿の準備が整うまでに、お部屋を決めていただでもよろしいですか?」
「部屋?」
「はいな!この屋敷の好きな部屋をお使いいただいてけっこうですので、好きな場所を決めていただきたいのですよ」
「それなら俺はここでいいぜ」
「わたしはここにするわ」
「わたしはここ・・・・・・」
それぞれに部屋を決める十六夜達、次は古城達の番になった。
「さて・・・・・・雪菜と零菜はどうしたい?」
「私は古城さんと一緒で構いません」
「ん~わたしは個室にしようかな?たまには二人で過ごしたいでしょ?」
「「なっ」」
零菜の言葉に顔を赤くする古城と雪菜であったがここで黒ウサギからの質問が飛ぶ。
「あの~別に部屋は沢山ありますからいいのですが、なにゆえ御兄妹の三人の内、古城さんと雪菜さんが同室で零菜さんが個室みたいな話しの流れなのでしょうか??」
「「「えっ?」」」
「え?」
どうしてそんな疑問が出るか分からない古城達、戸惑いながらも意を決してもう一度黒ウサギが問う。
「古城さん達は御兄妹・・・・・・ですよね?雪菜さんと零菜さんは双子かもしれませんが・・・・・・」
「・・・・・・」
「あちゃ~」
「あ~そういう事か・・・・・・苗字が同じだったし無理もないが・・・・・・黒ウサギ、俺達は家族ではあるが兄妹じゃぁないんだ」
「はい??」
ここで古城は本日、最大の爆弾を投下した。
「俺と雪菜は夫婦なんだ。そして零菜は俺達の娘なんだよ」
「え、え??娘??し、しかし、お二人ともまだお若いですし、零菜さん程の大きなお子さんが居るというのは無理があるのでは?」
「俺達は吸血鬼なんだよ、だから外見と年齢は一致しないんだ」
「ふぇ!?」
「ウソ・・・・・・・」
「おいおいマジかよ」
「って事はホントに?」
「はい、私と古城さんは夫婦で零菜は私達の娘です」
「「「「ええぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?」」」」
最後の最後に本日、最大級の驚きの声を上げる事となった十六夜達であった。
後書き
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