ルドガーinD×D
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十一話:レッツパーティー!!
辛かった修行も終わり久しぶりにみんなと会える日になった、あ、あとパーティーがあるんだったな
「やあ、久しぶりだね、ルドガー君にイッセー君」
「祐斗か、ずいぶんたくましくなったんじゃないか?」
「はは、そういう二人の方こそかなり逞しくなってるじゃないか」
「あれで強くなってないなら俺は泣くよ………」
「どうしたんだいイッセー君?そんな辛そうな顔をして」
「あんな極限状態のサバイバルで普通にいられるかってんだよ!!」
確かに……あれは極限だったな……
「サバイバル?もしかしてこの一か月間ずっとかい?」
「「ああ、当たり前だろ?」」
「………僕も他のみんなも衣食住はきちんと保障されてたよ………」
「「……何…だと?」」
みんな同じような状況だと思ってた五秒前の俺とイッセーを殴ってやりたい
「通りで目つきまで鋭くなってるわけだね………」
「おお!!木場にイッセーにルドガーじゃないか!!!」
「ゼノヴィア!!久しぶりだな――ってえええええっ!!!??」
何故か叫び声をあげるイッセーが気になり俺も声のした方を見るとそこには包帯でぐるぐる巻きになったミイラ男――いや、ミイラ女がいた
「どんな修行をしたらそうなるんだ?」
「むう、怪我をして包帯を巻いてまた怪我をして包帯を巻いてを繰り返した結果だ!!私だってこうなりたかったわけじゃない!!!そういうルドガー達はどんな修行をしたんだ!!?」
「それは…なあ?」
「ああ、敵の敵は味方、今日の敵は明日の友ってことわざの意味が良く分かった修行だった」
「具体的に言うと俺とイッセーが手を組んでタンニーンと戦ったり、イッセーとタンニーンが同時に俺に襲い掛かってきたり、俺がタンニーンとイッセーが戦ってる背後をついたりだな」
エルやミリキャス君には教えたくない戦法だな、うん
「私よりよっぽど無茶な修行をしたように思えるのだが……なぜ二人とも生きているんだ?」
なぜ生きてるかだって?ふ……愚問だな
「「人間、死ぬ気でやればなんだって出来る!!!」」
これが今回の修行で俺が学んだことだ!!!
「す…すごい教訓を得たね……そういえば禁手の方はどうなったんだい?」
「もちろん俺は至ったぞ……まあ、俺はな?」
イッセーがニヤニヤしながらこっちを見てくる
くっ!?嫌味な奴だな本当に!!
俺が何をしたというんだ!!?
「あー、はいはい、どうせ俺は禁手化出来てませんよーだ、別に俺はお前みたいにタンニーンに踏みつぶされそうになってないからな」
「なっ!!お前だって消し炭になりかけただろ!!?ただ単にお前が神器じゃなくて骸殻で逃げただけで!!!」
「………まさに命がけだな」
「うん………」
やめてくれ!!?そんな憐みの目で見ないでくれ!!!俺たちは強くなったんだ!!!
禁手には至れなかったけど骸殻の新しい力にも気づいけたし、基礎的な能力も上げることが出来たんだ!!!
だから今、目が涙でぬれてるのはゴミが入っただけなんだ!!?きっとそうだ!!!??
目に入ったゴミを洗い流しに行った後
久しぶりに会うみんなとの会話をひとしきり楽しみ
パーティーの為にドレスアップの準備をし始めた
……それにしても副社長に任命されたとき以来だなこんなにも着飾るのは
……やっぱ、堅っ苦しいのは苦手だな…でも――
「……いい加減なれないとな」
「何か言いましたか?ルドガー先輩」
「いや、何でもない……それよりもギャスパー…お前…いや何でもない」
ギャスパーのドレス姿を見て改めてこいつが筋金入りの女装好きだということを確認する
やたら似合っているのが複雑なところだ
「?変な先輩ですう」
首をコテっとかしげて微笑むな、一瞬見とれかけたぞ!!今日のパーティーで誰かが道を踏み外さないように見張っておこう……
「部長、会場までどうやっていくんですか?」
「あなたが良く知っている人に頼んであるわよ、イッセー」
「良く知る人?」
「待たせたな」
「「タンニーン!!?」」
声を聴いて空を見上げるとそこにはタンニーンとその眷属らしきドラゴンが飛んでいた
「俺達が背中に乗せて会場まで連れて行ってやる、背中に結界を張ってやるから髪が乱れる心配もないぞ」
タンニーンの奴紳士だな、ちょっと尊敬する
「ああ、あとルドガーは俺以外の奴に乗ってくれ」
「随分と嫌われたもんだな、俺も」
「別にお前が嫌いなわけではない、ただお前が俺の後ろに立つと奇襲を仕掛けてきそうで落ち着かんのだ」
「失礼な、修行は終わったんだ、そんなことをするわけない……とも言えないな」
「言えないんかい!!?」
いや、俺だって攻撃する気なんて毛頭ないよ?でも条件反射でついやってしまうかもしれないしなあ……癖って怖いな?
「とにかく、早いとこ乗れ、まだ時間はあるがパーティーに遅刻するのはまずいぞ?」
タンニーンの言うとおりだな、遅刻するのはまずいよな、パーティーには冥界の料理が出るだろうから新しいレシピに加えられるといいな……うん、楽しみだ
「はあ……疲れた……」
こう…なんとうか目上の人と話すのって疲れるよな、部長の面子にも関わってくるから適当にするわけにもいかないし……はあ……
「ルドガーさん、どうかされたんですか?」
「アーシアか……ちょっと挨拶で疲れただけさ、心配してくれてありがとうな」
「いえ、友達なんですから当然です」
そう言ってにっこりと微笑みかけてくれるアーシア……ああ、癒される
アーシアって本当に人を癒すオーラを持っているよな
最近俺の中での癒しランキングの順位を急激にあげている
現時点ではミリキャス君と同率の二位だ、ちなみにエルは俺の中では既に殿堂入りしている
ビバッ☆エルコン!!!
「そういえばイッセーさんがどこにいるか知りませんか?」
「イッセー?確かあそこらへんに……居た、だれかと話してるみたいだな」
何やら頬を赤く染めた金髪ドリルの子と話している様子のイッセー……あいつ、また女の子を惚れさせたのか……
「うう、どうしましょう、レイヴェルさんまでイッセーさんのことを……ああ、神よ!!」
「気持ちは分かるが祈るをやめてくれないか?地味に俺にダメージが来る」
「はっ!?すみません!!うう、ルドガーさんにまで迷惑をかけるなんて私はなんて罪深いことを!!?」
イッセーの奴、なんでこんなにも思われてるのに気づかないんだ?
というか俺の周りにはジュードといい、祐斗といい、イッセーといいどうしてこうもモテル奴ばかりいるんだ!!?
しかもうち二人は鈍感系ときてる!!!
くそ!!!何で俺はいつもまじかでラブコメ見せつけられないといけないんだっ!!?
はっ!!?まさか、クロノスの嫌がらせか!!!??
「おい、ルドガーどうしたんだ?そんな変な顔をして?」
「お前のせいだ!!!」
「はあ!!?」
くそ!!男の俺にまで鈍感スキルを発動するなよ!!!
「い、イッセーさん一緒にあっちに行ってみませんか?」
「へ?ああ良いぜアーシア、ルドガー悪いけどレイヴェルから貰ったこのフェニックスの涙、部長に渡してきてくれないか?俺が持ってても困るし」
「ああ、分かったからとっとと行けよ、こんちくしょーが!!!」
「ホントにどうしたんだよルドガー!!?」
うるさい、俺は悪くねえ!!!悪いのはクロノスだ!!?(錯乱)
♪~♪~♪……ああ、ついに証の歌の幻聴が聞こえてき始めた……俺も終わりか……
♪~♪♪♪~♪……幻聴じゃない?
「聞こえる……この声はまさか!!?」
――黒歌!!?
後書き
次回は久しぶりにヒロイン登場です。
それでは今回も呼んでくださった方々ありがとうございます(^_^)
ページ上へ戻る