| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

ALO
  新たな旅立ち

 
前書き
ALO編スタート!! 

 
死のゲーム・ソードアート・オンラインからログアウトして既に一ヶ月程度過ぎようとしてた頃、それは唐突に訪れた。

『マスター?何してんの?』
スマホからMHCPであり、彼ーーーーーー天城来人の娘・ストレアが話し掛けてきた。
「んー?バイト探し?」
そういって、この家の主・天城来人は言った。
天城来人はこれでも大学生なのだが、ソードアート・オンラインに巻き込まれ、大学を出れる出れないに関わらず経済的にも技術的にも苦労している。
しかも、大学自体は既に退学?扱いがなされており、今更学校行こうが行かないが高校卒業の肩書きさえあれば、社会に溶け混むのは訳無い。が、彼がそれをしない理由。それが、彼の父親だった。
「親父はバイトしてでも大学通えって煩いんだ。本当に、人を道具としか見てねぇよな………」
ソードアート・オンラインの中の方がまだマシだった、と来人が言うと、スマホにメールが送られてくる。
「メールか、差出人は?」
『あ、うん。………えーっと、差出人は菊岡さんだよ』
「………菊岡さん?何であの人が俺にメールを寄越して来た?まぁ、いいや」
スマホを手に取り、メールを開く来人。それを見ると、すぐに出かける準備をした。
メール内容はーーーーーーSAOの事についてだった。





























「やぁ、待たせたね天城君」
「そっちが呼び出しといて何だ」
「まぁまぁ、ここは僕が持つから何でも頼んでよ」
「断る」
俺は丁重に断る。
「んで?こんな騒がしいカフェに呼び出ししてSAOの事を話すのか?」
「厳密にはSAO自体についてだがね」
菊岡は注文したコーヒーを一口飲み、言う。
「実は………SAOがクリアされたにも関わらず、今だに全国で約三百人のプレイヤーが目を覚ましていないらしい」
「……何?」
それは予想もしてない返答だった。
「待てよ。茅場先生は確かに全員をログアウトさせたぞ!?何故ーーーーーー」
「それは僕にも解らない。確かに君の言う通り、アーガス違い五階にあったSAOサーバーは完全に初期化はされていた。しかし、プレイヤーは目覚めない。そこで、僕らは独自で動き、このゲームにたどり着いた」
すると、鞄からゲームパッケージを俺の方へ押しやる。ゲームタイトルは………アルヴヘイム・オンライン。
「……何故このゲームに突き当たった?」
「そう。疑問に思うだろう?だが、次にこれを見てくれ」
次に取り出したのは一枚の紙。それを俺の前に置く。すると、俺は驚きを隠せなかった。
「これ………アスナじゃねぇか!?」
画像は荒いが間違い無い。これはアスナだ。
「どう言うことだ、菊岡!!」
「先程渡したゲーム………あれ、実はレクト・プログレスと言うレクトの子会社が作ってるのだが………それの責任者である須郷と言う人物がSAOサーバーで何かをしていたと言う情報を掴んだ。だが、実際にそこを調べられないし、須郷氏を調べられない。そこで、」
「システム面でも茅場先生を抜いた俺が、このゲームで内側から真相を暴け………そんな具合か」
「後の理由としては、君が一番の適任者だと思っているからだ」
「当たり前だ。あれは茅場先生が造り上げた世界だ。それを悪用させるほど、腐っちゃいねぇ。例え、それをしたのが同僚だった奴でもな」俺はリュックを開き、ゲームパッケージをしまい、席をたつ。
「ゲーム機は新しい物を買った方が良いか?」
「いや、アミュスフィアはアレの単なる強化版でしかない。ナーヴギアで動くよ。だが、もう一度アレを被る勇気があるなら、ね」
「………ふん。俺は友達の為なら命すらくれてやる。それはデスゲームだろうが無かろうが変わらん」
俺はそう宣言すると、その場を後にした。































自室に戻った俺は、すぐにナーヴギアを起動させ、ROMカードを挿入する。数秒で主インジケータが点滅から点灯へと変わる。顎の下でハーネスをロックし、シールドを降ろしてベッドに横たわる。
(悪いな、ナーヴギア。俺に、人を救う力を貸してくれ)
胸の中でそう呟き、ストレアに言う。
「ストレア、打ち合わせ通り、しっかり頼むぜ?」
『任せて、マスター!!』
そんな声を聞き、俺は目を閉じた。
「リンク・スタート!!」
そういった途端、俺の目から微かな光が消え、聞こえていた音も消え、感覚と体の重さも消える。
その他、各種感覚の接続テストが一つ一つ実施されていく。やがて、全ての項目にOKメッセージになると、アカウント情報登録ステージに移行する。俺は案内に従い、アカウント及びキャラクター作成に移る。
まず新規IDとパスワードを入力し、次いでキャラクターネームの入力。さほど考えずに俺は<Lignt>と入力。性別はもちろん男。次にキャラクター作成。容姿はランダムだそうだが、なるべくならSAOライトに近くあって欲しい。選べるキャラクターはサラマンダー、シルフ、ノーム、ウンディーネ、ケットシー、スプリガン、インプ、レプラコーンの九種族。俺はそれも適当に選び、ケットシーに。
全ての初期設定が完了し、俺は妖精の国・アルヴヘイムへと足を踏み入れた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧