魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
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第四章 完成 自分達の部隊 〜ミッドチルダ レリック事件〜
第四話 龍の羽ばたき
前書き
お、遅くなって
ほんとうにすみませんでしたあああああああ!!!
10/3 ルビ訂正
「じゃあ、ブリーフィングを始める」
俺たち機動六課フォワード部隊は現在現場までヘリで移動中だ
新人達は飛行魔法を使えないし、この時間をブリーフィングにさけるという理由がある
「今回の目的は敵ガジェットにより暴走させられているリニアレールを止め、レリックを回収することだ」
俺はホロマップをデバイスから呼び出し、リニアレールの現在地を表示させる
「ここまではヘリで遅れるがそこからはフォワード部隊のみで作戦を行う。役割だが、両隊長は航空戦力の対応。分隊員はリニアレールの対応を」
新人達が驚きをあらわにしている。おそらく隊長たちも来ると思っていたのだろう
「俺は後方で各員に指示をだす。援護は当てにするな。それから、新人達はティアナをリーダーとしてある程度自由に動いていい。色々考えてみろ」
「私、ですか」
「ああ。お前にはその才能がある。いつか俺たちが指揮出来ない時の事も考えると経験を少しは積んだほうがいい」
「了解しました」
ありゃ、結構緊張してるか。まあ無理もないか
「最後になのは隊長、なにかあるか?」
「みんな、新デバイスでぶっつけ本番になっちゃったけど練習通りやれば大丈夫だからね」
「はい」
「頑張ります」
「エリオとキャロ、それにフリードもしっかりですよ!」
「はい」
なのはの声にスターズ分隊の二人が、リインの声にエリオとフリードが応える
「よし。危ない時はなのは隊長、フェイト隊長にリイン曹長がフォローするから、萎縮しないで、思いっきりやってみろ!」
「「「「はい!」」」」
いい返事だ!
「んじゃ、俺はここで降りる。ヴァイス、サーチャー配布頼んだぞ」
「了解ですぜ!」
メインハッチが開き、俺は飛び降りる
「行くぞ相棒。部隊の初陣だ、やってやろうぜ!」
<ああ! スタンバイ・レディ>
「セットアップ!!」
俺の体をバリアジャケットが包み、アルティメイタムがその姿をガンモードへと変える
[問題の貨物車両は速度70を維持しています。重要貨物室の突破はされていません。それから航空型の姿をこちらのレーダーでも捉えました]
「了解した、こっちでも可能な限り落とすけど制限が厳しすぎる。主に隊長二人に落としてもらうことになる」
[[了解]]
「よし、BC01、遠藤蒼炎、いくぞ!」
俺は隊長とロングアーチにだけつながる回線でそれを伝え、予測戦闘中域後方まで飛んでいく
「アルティメイタム、サーチャーの観測データ、戦闘中域のマップを重ねてホロ表示してくれ」
<わかりました>
俺の横にホロマップが表示されている、そこには俺が戦闘前に出しておいたソナー型サーチャーとヴァイスに配置してもらった監視型サーチャーの二種類が発見した敵の位置がのってる
[スターズ01、ライトニング01エンゲージ、スターズF及びライトニングF現着です]
「スターズ01及びライトニング01は制空権の確保、そのほかはレリック確保を優先して動け!」
俺は指示をだし、アルティメイタムを構えた
それと同時に、アルティメイタムの上部が開く
そこに、カートリッジを込める
<エクストラカートリッジロード、ダメージブースト>
これは、俺が考えたカートリッジ運用法の一つ
ある一つに特化した効果を発揮するように魔力をカートリッジに込め、マガジン式リロードではなく単発リロードとすることで無駄なく、必要なときに、負荷をあまりかけずに運用することが出来るという物だ
といってもまだ試験運用段階だし、これは込める方もこつが居るから量産には至らない。てかこれ作れるの俺だけだし。まあシャマルさんがあと少しで作れるようになりそうだけど
<長距離狙撃モード>
アルティメイタムの補助を使い、遠距離にいるガジェットに狙いを定める
それはさながらスナイパーのように、アルティメイタムを構える
<ソニックカノン>
俺のスキルの一つ、過剰圧縮はたとえBランクであろうとも問題なく使える
俺にかかってるリミッターは魔力総量にかかってる物じゃない
そもそも魔力総量がばかみたいに多い俺に対して総量リミッターは意味がなかった
結局無理矢理外すことが可能だったしな
というか前にそれやって減棒くらった
というわけでかかっているのは一度に外に出せる魔力量を制限されてる
そのせいで威力は元々の4分の1以下、収束砲撃なら時間をかければ撃てるが非効率すぎる
でも過剰圧縮は、魔力運用術の一つ。魔法に込める魔力素濃度を上げる技だ
魔力素濃度が上がれば威力も上がるし弾丸だったら体積が減るから余計に魔力を込められる
それは今の状態でも普通に使えるし、拡散しにくいので飛距離による威力減衰も起きにくい
<チャージ完了>
それを補足しているガジェットに向けて放つ!
ソニックカノンは、完全にチャージされていれば音速で進んでいく
それを機械ごときが避けられるわけが無く、AMFごと6機貫通し、破壊した
それと同時にレーダーの敵の数が12減った。おそらくなのはとフェイトだろう
「ロングアーチ、なのはとフェイトの現在地をアルティメイタムにリアルタイム送信してくれ」
[わかりました....送信完了です]
そして二つの点が敵を示す赤から味方を示す青に変わった
ソナー式だと味方か敵かわかんねえからなぁ...予測するしかないというね
<それでも味方を撃たないっていう...>
まあ見て撃ってるし
っと、こんなこと考えてるうちに赤い点が半分以下になってた
空は順調だな
そういえば、ティアナからの通信こないな....
「ティアナ、状況報告してくれるか」
[ケーブルを破壊しましたが、効果がありません]
っち、となると魔法で止めるしかないか。今の俺の魔法じゃあそれこそブレイカーを使わなきゃ止められない。でもあれって一応おおっぴらに使うなって上に言われてるし...
「ならリインが列車の停止を。ティアナはスバルと合流、中のガジェットを破壊しつつ重要貨物室へ」
[[了解]]
「それから、できるだけ状況報告してくると助かるな」
[あ、すみません]
通信しながら空のガジェットを落としていく。ようやく9割方を落とした
「制空権確保。これよりスターズFとライトニングFの援護に回る。なのはとフェイトはこのまま殲滅戦を!」
[了解、スターズ01とライトニング01の追撃サポートに入ります]
俺はそういって、リニアレールの方向へと飛んでいく
やはり速度もあまりでないけど、それでも早いほうなのでなんとか間に合うだろう
[ライトニングFが8両目に突入、これは....新型の反応が!]
「新型....大型のガジェットか....。了解、すぐに向かう!」
ちょっと裏技、まあこれくらいならばれないだろう
「準備」
俺は魔術回路を開いて、そこから生成される魔力を全部速度強化に当てる
これで間に合ってくれるといいんだが...大型には今までの比にならないAMF発生器が搭載されているし頑丈だ
今の新人達には少し荷が重い
なのはとフェイトは空で手一杯だ、おれがいくしかない
「間に合えよ....!」
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リニアレールの速度は依然変わらず、こっちも停止して撃つことができない
やっと見えてきたと思ったら、エリオとキャロはかなりのピンチに陥っていた
エリオが、ガジェットに落とされていた、そしてそれを追うキャロがリニアレールが飛び降りる
っておい!まじかよ。こうなったら
「無より生まれし翼、すべてを[ちょっとストップや!!こんなところでなんちゅうもん召喚するきや!]ってはやて戻ってきてたのか、でもあの二人が」
といってると、キャロがエリオの手をとって落下速度を弱めた直後、突然キャロの魔力が高まった。その隣にはフリードがいる。ん?フリード?あれって確か
[そうや、キャロのレアスキルは龍召喚。そしてフリードの本来の姿は..]
なるほど、AMF発生源から離れることで召喚魔法を使おうとしたのか。でもあれはいままで成功しても安定しないっていってた。でも今は
「完全に安定してる。あれが、本来の姿か」
キャロが展開した魔法陣から現れたフリードの姿は堂々としたものだった
全長は10mに届き、白銀の翼を持つ。不覚にも目を奪われた
「恋する乙女の馬鹿力ってか?」
[そういういいかた...まあ、きっかけはともあれ成功してよかった]
この様子なら援護は必要なさそうだな
「リイン、そっちは任せていいか?」
[はいです!]
俺は空に戻り、なのは達の援護をした。といっても殆ど終わっていたのでやることは無かったが
列車内の敵は、エリオ達が倒したガジェットで最後。レリックはスバル達が回収し、この初出動は上がる幕を閉じた
だけど俺は、終始誰かに見られているような気がしていたのが気がかりだった
レリック護送中も、俺は空を見上げていた
ーー大丈夫だ。何があっても、俺が皆を守り抜くから
そう、心の中で誓いながら
後書き
「は、はぁ!?俺にこれを着ろと!!女装をしろというのかこのたぬ隊長!!」
始めての出動が終わり、新人達のトレーニングも新しい段階に入った頃
機動六課に新たな指令が下る
ホテル・アグスタの警備。それ自体は簡単であるはずなのだが
少女は焦り、そして...
次回 ティアナの思い、なのはの思い
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