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MUVLUVにチート転生者あらわる!?

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第三十四話

 
前書き
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ガトーside



月裏側衛星軌道上ドロス級空母ドロワ



私は今、空母ドロワから出撃する為に不動准将から授与された私専用のカラーリングにしてある、リック・ドムのコックピットの中で、待機している。ドロワから大量のMSが出撃して行く。モニター画面にカリウスが映しだされる。

「どうした?カリウス?」

「少佐。もうすぐ我々の発進の順番です」

「分かった。カリウス、貴様は私と共に反応炉を目指すぞ!」

「はい!少佐。微力ながら援護させて頂きます」

「なに、案ずる事はない。たかがBETAごとき、執るに足らん相手だ」

「そうだな。ガトーの言う通りだな」

新たにケリィがモニターに映しだされる。

「ケリィ。そっちの機体はどうだ?」

「問題ない。MSで有っても問題なく操作できる」

「そうか。ならば良い」

ふと、外を見るとリック・ドムとザクⅡ改が出撃して行った。どうやら次が我々の番の様だ。
カリウスとケリィが、モニター画面から消えて、金髪のオペレーターが映しだされた。

「ガトー少佐。出撃可能になりました」

「分かった。カリウス、ケリィ!出撃だ!」

「は!」

「ああ!」

「アナベル・ガトー、リック・ドム出撃する」

ドロワのカタパルトから打ち出され、私達は出撃した。
ブースターを吹かし、月地表を目指す。
BETAから何ら迎撃を受けずに月地表に到達する。

「ふ。先ずは貴様たちを叩き潰しておく!」

ビームバズーカを構える。かつて一年戦争で使用したビームバズーカとは違い、格段に使いやすいと聞いている。
突撃級、要塞級にマルチロックする。

「沈めぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

トリガーを引きビームバズーカを発射する。次々とビームが突撃級の体に穴を開けて絶命させる。周りにいた他の大型種も巻き込まれて絶命する。要塞級は周りにいた他の小型種を巻き込んで消滅して行く。

「凄いですな!少佐!」

カリウスの驚いた表情が、モニターの端に小さく映しだされる。

「ああ。まさかこれ程とは。だが、これなら反応炉を破壊出来るぞ!」

「そのようだな。漸く月の地表面だ。気を抜くなよ!」

「ああ。分かっているさケリィ」

ジャイアント・バズで、地表にいるBETAを吹き飛ばすケリィとカリウス。いよいよ月の地表に到達する。すると、地表にBETAが大量に出てきた。恐らく偽装横坑(スリーパー・ドリフト)から出現したのだろう。師団クラスのBETAの出現で、レーザーマップが真っ赤になる。

「師団規模BETAが、出現しました。近隣の部隊は突入部隊の援護に向かってください」

オペレーターから通信が入る。果たして、友軍は来てくれるか?まあ、来れなければ来ないで充分突破は出来る。殲滅するなら、友軍の援護が必要なだけだ。

ドカーーン

カリウスのリック・ドムⅡのが、シュツルム・ファウストを放つ。爆発で地表にいたBETAが吹き飛ばされたお陰で、降りる場所が出来た。

「カリウス、ケリィ。今出来た場所に降りるぞ!」

「了解です!」

「了解した!」

爆発で出来た場所に降下して、月の地面に到達した。だが、突入する予定の門から、少し離れた所ですんだ。

「カリウス、ケリィ!門まで進むぞ!」

「了解しました!」

「おう!」

ビームバズーカを発射する。突撃級に当たり、貫通したビームが容赦なく後方のBETAに当たり絶命させていく。

「ウオォォォォ!沈めぇぇぇ!」

「墜ちろ!」

「くたばれ!」

ヒートサーベルを左手に持ち、近付いてきた要撃級を真っ二つする。

ドカーーン

カリウスはジャイアント・バズを射って、BETAを吹き飛ばす。ケリィは、胸部拡散メガ粒子砲を放ち、BETAを絶命させる。3機でBETAを殲滅させながら進軍する。門まで半分位の距離まで進軍したが、だんだんBETAの数が増えてきた。

「BETAの増援を確認。ガトー少佐、地下から更に軍団規模のBETAが進行してきます」

オペレーターから、通信が入る。各地で友軍部隊が戦闘を行っているが、まだ誰もハイヴ内部に突入した部隊はいない。

「了解した。カリウス、ケリィ!軍団規模のBETAの増援が来るぞ!」

「クッ!早く門から内部に突入しなければならないのに!」

「カリウス、慌てるんじゃないぞ。我々が暴れればその分BETAが此方に来て、他の部隊が門から内部に突入出来る時間稼ぎになる」

話をしながらも、BETAを倒す事を誰一人止めない。ビームバズーカを発射する。要塞級の頭と体をビームが貫通する。

「そちらはアナベル・ガトー少佐ですか?援護はいりますか?」

いきなり通信が入る。この現状で友軍の援護が来たのはありがかった。

「こちらは、アナベル・ガトー少佐だ。援護をお願いしたい」

「了解しました。微力ながらが援護します!」

上空から、一個師団のMSが援軍に来てくれた。

ゴゴゴゴーーーンン!!

地下からBETAが現れた。丁度来た援軍部隊は、上空にいたため被害はなかった。

「BETA軍団規模の増援です!少佐気をつけてください」

「了解した。全機BETAを一気に叩くぞ!」

「了解です!」

「分かった」

「了解」×多数

援軍部隊が来てくれたこともあり、戦局は一気に我々に傾いた。飛び交う弾幕の嵐。ザクⅡ改のマシンガンが弾幕の雨を降らせ、リック・ドムのバズーカで地面を抉る。何時の間にかあれほど大量に居たBETAは、全滅していた。

「門(ゲート)周辺確保しました!」

「ガトー少佐。何時でも突入出来ます!」
援軍で来たザクⅡ改のパイロット達から、門を確保したと通信が入った。

「分かった。援護感謝する。ケリィ、カリウス!突入するぞ!」

「分かった。ガトー!」

「了解です、ガトー少佐!」

私達は、門から内部に突入した。ブースターを吹かして横坑を進む。レーザーマップに最短ルートが表示されているため、迷う事はない。周りには、他に突入してきた5個大隊のザクⅡ改やリック・ドム、リック・ドムⅡが援護としているため、安心して進行出来る。また、補給部隊も共に進行しているため、友軍の弾切れの心配も少ない。

「ガトー少佐!前方から、師団規模BETAが来ます!」

「分かった。カリウス、ケリィ及びMS2個大隊は私に続け!反応炉を目指すぞ!」

「了解(です)」×多数

ビームバズーカを構えて前方から来る、突撃級めがけて発射する。

「沈めぇぇぇ!」

突撃級数体を纏めて倒す。隙間を作り足場にして、BETAを無視して奥へと進む。

「各員、BETAは最小限の撃破で構わん!奥に進む事だけを考えろ!」

「了解(です)」×多数

ザクⅡ改やリック・ドム等が、最小限BETAを倒しながらついて来る。更に奥に進む。漸く中層の広場(ホール)に到達した。

「く!漸く中層の広場に到着か」

「そうだな。しかし、流石はフェイズ6ハイヴだけはある。まだまだ先が長いな」

「その通りですね。偽装横坑から、BETA旅団規模の増援が近付いてきます!」

やはり、BETAは我々を休ませてくれるつもりは無いようだ。

「各員聞いたな?BETAは我々を、休ませてくれるつもりはないようだ。まだ中層だ!諦めずに行くぞ!良いな!」

「了解です!」

「まだまだ、弾薬に余裕は有りますから大丈夫です!」

「此処まで、来たんだBETA達を歓迎してやりましょう!」

各MSのパイロット達の士気は未だに衰える事はない。リック・ドムの部隊がジャイアント・バズを構える、一斉射撃でBETAを全滅させるつもりだ。

「射ってぇぇぇぇぇぇ!」

ジャイアント・バズから弾が発射される。突撃級に当たり大爆発を起こす。此方に向かっていた旅団規模のBETAが全て消滅した。

「良し!道は開けた!反応炉まで一気に進むぞ!」

「オオォォォォォ!!」×多数

BETAを蹴散らした道を進む。
更にそれから1時間ほど下に向かって進軍を続けた結果、遂に最下層の大広間(メインホール)目前にまで来た。

「もうすぐ大広間だ!各員最後まで諦めるな!」

此処まで来るのに、どれだけのBETAを撃破したか分からない。上では友軍部隊が奮戦して門を守ってくれている。他にも陽動をしてくれている仲間達の為に、我々は反応炉を破壊しなければならない。

「皆、ガトー少佐の言う通りだ!後少しだ!奮起するんだ!」

「そうだ!諦めるな!」

カリウスやケリィが激を飛ばす。

「そうですな。少佐の言う通りだ!」

「あと少しで反応炉だ!もうひと踏ん張りだ!」

皆満身創痍の中、士気を上げる。一路大広間を目指してブーストダッシュで駆け抜ける。

「ガトー!前方からBETAだ!師団規模だ!」

レーダーを確認する。前方から師団規模のBETAが向かって来ていた。

「く!私の邪魔をするなーーー!」

ビームバズーカを構えて、BETAに突撃する。

「沈めぇぇぇぇぇぇ!!」

BETAをマルチロックして、空中に飛びビームバズーカを発射する。突撃級をビームが貫き要撃級や要塞級、小型種を巻き込んで倒す。

「墜ちろ!BETA!!」

ケリィのリック・ドムが拡散メガ粒子砲を放つ。突撃級や要撃級を貫通して体に穴を開ける。開いた穴からBETAの体液が吹き出る。

「沈め!」

カリウスのリック・ドムⅡがシュツルム・ファウストを上に放つ。上から来ていたBETAを纏めて吹き飛ばす。上からBETAの残骸や体液が飛んでくる。共に進軍していた、ザクⅡ改の部隊がシュツルム・ファウストを放つ。前方から来ていたBETA群を纏めて吹き飛ばす。

「くう!」

爆風を回避するため、近くにあった要塞級の残骸に隠れてやり過ごす。爆風が過ぎてから、機体を移動させる。師団規模で進軍してきたBETAは、跡形もなく消滅していた。

「良し!全機大広間に向かって進め!」

「了解!」×多数

それから、少し進軍して遂に大広間にたどり着いた。大広間の真ん中で反応炉が不気味に発光していた。

「フン!不気味な空間だな」

「ええ。嫌な感じがします」

「早く破壊しよう」

「そうだな。ザクⅡ改は、周辺の警戒に当たれ。リック・ドムの部隊はバズーカを構えろ。弾が無い機体は、シュツルム・ファウストを構えろ!一気に破壊するぞ!」

指示を出して準備させる。全機準備が完了した様だ。

「射てぇぇぇぇ!!」

全弾が反応炉に命中して大爆発をおこす。煙が晴れると反応炉は、跡形もなく消滅していた。

「ガトー少佐!残BETA群が撤退していきます!」

「分かった。残弾に余裕があるものは、追撃してBETAを叩け」

「了解しました!ザクⅡ改の部隊で、残弾を確認して余裕が有るものは追撃を仕掛けるぞ!」

「了解!」×多数

ザクⅡ改の部隊が、残弾を確認して追撃戦を開始して行った。

「カリウス。本隊と連絡は取れたか?」

「はい。本隊に通信が届きました。代わりの部隊が来るそうです。その部隊が到着次第、帰投してよいそうです」

「分かった。なら、警戒にあたる。何かあったら通信をくれ」

「了解です」

そのまま、周辺警戒にあたるのだった。




ガトーsideout



デラーズside



「デラーズ閣下!ガトー少佐の部隊が突入した、ハイヴから反応炉の反応が無くなりました!」

「なに?本当か!」

ガトーの奴めが成し遂げたか!

「はい。カリウス少尉から通信が入りました!」

「よし!ならば、撤退するBETAに追撃を仕掛けよ!BETAの数を減らすのだ」

「了解!レウルーラより、各機へ」

オペレーターが友軍部隊に追撃命令をだす。地表に出てきたBETAを、戦艦のメガ粒子砲で掃討し取り逃がしたBETAを、MSで追撃するのだった。




デラーズsideout



悠斗side



サダラーンにて指揮を執っていると、デラーズ閣下のレウルーラから通信が入った。

「不動准将。デラーズ閣下から入電です」

「ホシノ少佐。何かあったのか?」

「どうやら、アナベル・ガトー少佐がハイヴを攻略したようです」

「そうか。なら負けてられんな」

ガトー少佐がハイヴを落とした以上、俺も後方で指揮を執るより前線に出るか。

「更に入電です。ギャビー・ハザード中佐の部隊も反応炉を破壊に成功したようです」

「ほう。流石中佐だ。俺もうかうかしてられんな」

ホシノ少佐が、報告を上げる。更にこのあと、二つのハイヴが攻略されたと報告が入った。

「ホシノ少佐!指揮を頼む。俺は出撃準備をする」

「了解しました。後は、お任せください」

俺はブリッジを後にして、出撃準備を開始するのだった。




悠斗sideout
 
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