転生者の珍妙な冒険
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憧れてた能力だが、意外と制限多い
前書き
今回は説明が基本になると思います。
気付いたら森の中だ。
前の世界じゃ見た事もない鬱葱とした森。
アフリカ辺り行けば見れるかも知れんが、ここはそんなに暑くない。
「マジで異世界に来たんだな・・・・。」
思わず感動。まぁ、元いた世界の奴らには悪いけど、どうせ戻れないんだったら今をエンジョイしてやろう、うん。
『お~い、聞こえるか~?』
不意に、さっきの神様の声が頭の中に響いてきた。
『その様子じゃと聞こえとるようじゃな。取りあえず色々説明するから聞いとくれ。』
何やらこちらの様子も見えてるらしい神様に取りあえず頷いておく。
『あぁ、因みに、頭の中で思ったらちゃんと会話が出来るから質問があったら聞くんじゃぞ。』
(分かった。)
言われた通りにやってみたら出来た、ちょっと感動だ。
『感動しとるところ悪いが、その力今だけじゃからな? 儂と会話する為に与えとるだけじゃし。』
(了解だ、アンタ自身が会話は出来ないって言ってたもんな。)
『うむ、そう言う事じゃ。取りあえず今いる世界を説明しておくと、此処は「アースプラネット」と言う名の異世界じゃ。ココでは魔物が居り、剣や魔法が存在し、ギルドもあれば獣人やエルフなども居る。言わばお主の世界で言うファンタジーじゃな。で、お主が今居るのはそれなりにデカい街の近くの森じゃ。魔物も出るが、儂と話しとる間は不可視になっとるから安心せい。』
そりゃ安心だ、魔物に今襲われたら俺は戦い方も知らない、またあの場所へ行くだけだ。
『で、お主の能力じゃがな。まぁ波紋の方は大丈夫じゃ、普通に原作通りじゃよ。』
(成程。スタンドは原作と違うのか?)
『うむ、何か1つ、例えば「法皇の緑が欲しい」とかじゃったら原作通りでいけたんじゃが、お主全部と言ったじゃろう?だからじゃ。』
成程、原作では1人1つだもんな。
(そりゃ悪かったな。で、どう違うんだ?)
『いや、別に謝らんでもいいんじゃがな? 変わった点は、お主は今のままでは1つしかスタンドを使えんと言う事じゃ。それ以外を使うには波紋を流した手でそのスタンドに関連する何かに触れる必要がある。法皇の緑じゃったらメロンか、宝石のエメラルドか、といった具合にの。そしたら触れた物がスタンドに変わり、お主が手放すまではそのまま使えるんじゃよ。』
成程、いつでも全部使えるって訳じゃないのか。
『後、幽波紋と書いてスタンドじゃ、波紋と同じように呼吸出来ん場所では使えん。』
原作にそんな設定無かったじゃん、デメリット付け足すなよ・・・。
意外と制限が多いな、まぁ、後々どんな物でどんなスタンドが生まれるか考えるのも面白いか。
(分かった。所で、1つだけ最初から使えるのって何なんだ?)
『皇帝じゃよ、この世界に銃は無いからの。』
成程、納得だ。
試しに掌に力を込めて、皇帝の形とか能力をイメージしてみた。
「おぉ、出た!!」
俺の手に握られてる、リボルバーとオートマチックを合体させたような形の拳銃、皇帝そのものだ。
『使えとるの。波紋は常に呼吸法のやり方で呼吸しとるから、力を込めるイメージをすれば波紋を纏えるからの。』
(分かった、ありがとう。)
『礼などいらんよ。最後に生活基盤の事じゃが、現地の通貨で1億ペリ、お主の世界の金で大体1000万くらい用意しとくから、それで家とか装備とか買え。家は1人で住むのなら1000万ペリで買える。』
(高すぎるんじゃね?)
そんな大金、持ったことも無いんだが・・・・・。
『いいんじゃよ、どうせお主ギルドに登録するんじゃろ? じゃったらそこの登録料で10万ペリ、装備や生活の備品を揃えるのだって良いのを買おうとしたら総額2000万ペリはかかる。残りは貯金でもしておけ。』
(・・・・まぁ、いいか。)
『納得いったようじゃの。じゃったら儂はそろそろ会話切るから、頑張れ。』
(あぁ、色々とありがとよ。)
そう言うと、神は返事も無しに切りやがった。
恥ずかしかったのか、あんまり俺と会話したくなかったのか、後者だと寂しすぎるから前者だと思っておこう。
と、その時、悲鳴が聞こえた。
後書き
夜集阿 聖斗
身長175cm
体重60kg
所持金1億ペリ
魔法適性不明
ジョブ未定
スキル:波紋の呼吸法(常時発動)
スタンド「タロット大アルカナ」【4番「皇帝」の暗示する『皇帝』】
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