| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのモジャボロ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三幕その五

「こちらの方が」
「そうなのね」
「はい、カドリングの赤ですね」
「赤いけれど中身は同じよ」
 そのお味もというのです。
「色が違うだけよ」
「色だけで判断出来ないんですね」
「そうよ、何でもね」
 チョッキンペットは笑顔で神宝にお話します。
「色は外見だけだから」
「中とは関係ないですか」
「そうなのよ。オズの国でもそれ以外の場所でもね」
「そうですか」 
 こうしたことを話してでした、そのうえで。
 ドロシーは笑顔でこう直近ペットに言いました。その赤いレモンティーとチョコレートクッキーを食べながら。
「それでだけれど」
「ええ、今日ここに来てくれた理由ね」
「今度エメラルドの都でパーティーを開くから」
「私をそのパーティーに呼んでくれるのね」
「そうなの、それで招待状を持ってきたのだけれど」
「有り難う、それじゃあね」
「受け取ってくれるかしら」 
 ドロシーは微笑みながらチョッキンペットに尋ねました。
「招待状を」
「ええ、嬉しいわ」 
 これがチョッキンペットの返事でした、とても明るいお顔での返事でした。
「それじゃあ有り難くね」
「はい、これね」
 ドロシーは懐からそのオズマからの招待状を出してきました。チョッキンペットもそれを受け取りました。こうしてでした。
 まずはチョッキンペットがパーティーに参加することになりました。チョッキンペットはにこにことしてこう言いました。
「今から楽しみよ」
「それは何よりね。では私達もね」
「ええ、エメラルドの都でね」
「またお会いしましょう」 
 ドロシーとチョッキンペットは笑顔でお話します、そして。
 ここでなのでした、チョッキンペットは一行にこう言ってきました。
「それだけれど」
「それで?」
「ええ、貴方達今日はまだ時間があるかしら」
「少しならあるよ」
 モジャボロが笑顔で答えます、見ればトトは彼トドロシーの間の足元にいてそこでお茶とクッキーを楽しんでいます。
「あと数時間はね」
「じゃあお昼を一緒に食べない?」
 チョッキンペットはこう皆に言ってきました。
「これからね」
「お昼御飯をだね」
「ええ、皆でね」
「いいね、それでメニューは何かな」
「ベーコンエッグとね」
 まずはこれです。
「シチュー、それとハムとパンにね」
「それと何かな」
「アップルパイよ」
 それもあるというのです。
「どうかしら」
「いいね、じゃあね」
「ええ、皆で食べましょう」
「ミス=チョッキンペットは紙の人形を作るだけじゃないんだよ」
 モジャボロは五人に笑顔でお話します、このことも。
「お料理もね」
「上手なんですか」
「そちらも」
「うん、そうだよ」
 だからだというのです。
「そちらも楽しみにしてね」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
「それではね」 
 モジャボロが五人に笑顔でお話してです、そしてなのでした。
 五人もチョッキンペットのお料理をご馳走になりました。赤いベーッコンエッグに赤いパン、そして赤いシチューです。そのシチューを食べてです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧