インフィニット・ストラトス～IS学園に技術者を放り込んでみた～

咲夜
「アクセス数が3万を超えました!!」
鏡也
「だいぶ前にな」
咲夜
「という訳で番外編を投稿しようと思います。今回は休日編で出てきたあのネタです」
鏡也
「おい作者、本編はどうした？　次の更新予定はタッグマッチの筈だったろうが」
咲夜
「……プロットは出来てるけれどちょっと時間がかかるのでこちらを先に投稿することにしました」
鏡也
「…相変わらずダメな作者だな」

[ﾄﾞｼｭｯ!!]

咲夜
「ｸﾞﾌｯ!?……今回はとある少女がIS学園に入学してから凰鈴音が登場あたりまでを綴った日記です」
鏡也
「おい、それって――」
咲夜
「それではどうぞ…」

 

―――――――――――――――

20XV年●月▽日　晴れ
今日はIS学園の入学式です。

高校からは離ればなれになってしまうと思ってたけど、今年度から実施された男子特別優良枠制度でキョウもIS学園に入学しました。
また一緒に学園生活を送れるのが凄く嬉しい。



20XV年●月×日　晴天
キョウと同じ優良枠制度で入学したケイン君と和輝君と友達になりました。
他のクラスの子が羨ましそうに見てたけれど、仲良くなりたいのなら話に来ればいいのに…。



20XV年▽月●日　晴れ
ダリルにシャノン、志保、幸子の5人で街に出かけました。
あ、シャノンと志保は同じクラスの子で、ダリルと幸子は隣のクラスの子です。
IS実習の時からよく話すようになって、今日は5人で色んなところをまわって日々の疲れを飛ばそうということで朝早くから街に出かけました。
話題のカフェやショッピングモール、ゲームセンターと回り、途中でキョウ達とバッタリ会って皆でカラオケに行き一日が凄く楽しかったわ。

何故か和輝君が歌うとき限って童謡か日曜日の朝にやってる少女アニメが流れ、それをちょっと顔を赤らめながら歌う姿は少し可愛かったです。
もっとも、選曲に関してはキョウらの悪企みだと思いますが……。



20XV年＄月｜日　曇り
もうすぐ学年別トーナメントです。
キョウ達は裏方でIS整備を担当するそうです。
私も来年は整備科を志望するので試合が終わりましたらそちらに合流するつもりです。



20XV年＄月＋日　心の中は曇天
………ｷﾂｲ
ちょっと決意が揺らぎそうです



20XV年＄月＠日　気持ち的に晴天
ｵﾜﾀｰ!!　＼(^o^)／



20XV年◆月●日　快晴
夏休みにキョウ達が男子寮を作りました。
本人たちは『夏休みの定番、自由工作です（ﾄﾞﾔｯ』って言ってたわ。
前から何をやってるんでろうとは思ってたけど、本当にナニをやってるのかしら…。
確かに今までの男子寮は酷かったけど、それを夏休みの課題で普通はやらないわ。

追記：男子寮をみた担任の鏑木先生が気を失って倒れました。



20XV年◆月▲日　晴れのち大雨
キョウと久々のデート……だったのに、急な大雨で中止。
前の日から楽しみにしてたのに残念だわ…。
でも、こうやって彼の部屋でゆっくりと過ごすのもなんだかいいものね。

そのあとはその、キョウの布団で……///



20XW年●月▽日　快晴
あっという間に一年が過ぎ、私たちは2年生になりました。
年始に皆で行った神社で『また、キョウと同じクラスになれますように』って願ったけれど、よくよく考えれば私も彼も整備科志望だから同じクラスになるわね…。
そのことを小母様とお母さんに見抜かれてからかわれたのは記憶に新しいわ。

…とにかく、今年もキョウやシャノン、ケイン達と同じクラスになれ、楯無お嬢様も無事IS学園に入学できました。
今年は去年以上に騒がしくも楽しい1年になりそうだわ。

あと、去年も担任だった鏑木先生が泣きそうな顔でSHRをしていたのが印象に残りました。



20XW年＠月＊日　雷
キョウと喧嘩をしました。
今度ばかりは絶対に許しません!!



20XW年＠月＜日　晴れ
大親友のマナとデート♪
もう、マナってば相変わらず可愛いんだから///
素直でピュアで強くて優しくて………本当、キョウとは大違い!!



20XW年＠月％日　曇り
さみしい…。



20XW年＠月＄日　曇天
……。



20XW年＠月＋日　大雨
………。



20XW年＠月♪日　快晴
キョウと仲直りしました♪
ギュって抱きしめて貰っていっぱいキスもして、久々にいっぱい甘えました///

そういえば、たまたま同席していたお嬢様が口元を押さえながら退場されましたが、どこかお身体が悪いのでしょうか？



20XW年＊月＋日　
お嬢様が恋をした模様。
お相手は今年の優良枠制度で入学した1人で芯の通った人です。

ただ、私達のことを慕ってくれている後輩もその方に想いを寄せているみたいです。



20XW年○月＃日　気分的に曇り
お嬢様は例の如く逃走中のため、今日もまた一人生徒会室で書類と格闘。
はぁ…最近キョウと一緒にいる時間が減ってきてるわ。



20XW年円月罰日　暗闇
また、お嬢様が脱走したので一人で書類仕事。
どうしてくれようこのストレス……。



20XW年？月？日　気分的に曇り
何故か、前の日の記憶が無いわ。
部屋から出るとお嬢様が酷く怯えており、本音も眼を合わせてくれず、簪お嬢様も近づくとファイティングポーズをとられてました。
お母さんたちにいたっては凄く面白そうな顔でこっちをみていたわ。
いえ、それはいつものことなのだけど、こうなんというか…、“意外な一面を見た”とか“新たしい玩具(ネタ)を見つけ”みたいな……嫌な予感しかしないわ。

それと、廊下を歩いていると中庭あたりでひどくやつれたキョウを見つけたわ。
声をかけると、どこかぎこちない態度で答え、再び縁側に腰かけて黄昏始めました。

…なんか、こう言っては失礼だと思うけど。
突然クビになってやることも無く一人公園のブランコやベンチに座るサラリーマンみたいね。

何か精気の出るものでも作ろうか考えてたら、全速力で裏門の塀を飛び越えて行ったわ。
あっちは昔からキョウが不法侵入を繰り返したせいで夥しい数の罠が仕掛けられてた思ったのだけど大丈夫かしら？

それにしても、本当に何があったのかしら？



20XX年●月△日　晴れ
再び1年の月日が流れ、もうすぐ入学式です。
先日、織斑先生の弟の織斑一夏君が“世界で初めてISを動かした男性”というニュースが流れ、保護という名目でIS学園に通うことになるそうで、彼の護衛に更識家がつくことになりました。

なんでかしら？　今年は何だか例年以上に荒れる気がします。



20XX年●月▽日　晴れ
織斑先生に依頼されたとおり、キョウ達オラクルメンバーの主要陣を部屋に閉じ込めていたのですが……してやられました。
聞きだした話だと半年前からコツコツとした準備を初期メンバーやお嬢様方で進めていたそうです。
私だけ除け者にして……

それはそうと、織斑君とイギリスの代表候補生セシリア・オルコットさんがクラス代表の座をかけて試合をするそうです。
オルコットさんの問題発言に同じイギリス代表候補生である2年のサラ・ウェルキンさんが頭を抱えてました。

あ、担任の鏑木先生がSHRで何だか吹っ切れた顔をしてました。



20XX年●月□日　やや曇り
……お嬢様たちが仕事をしてくれない　



20XX年●月＋日　気分的に曇り
仕事がggggggggg―――



20XX年●月罰日　曇天　
…くたばれダ会長



20XX年●月＃日　快晴だったようですが、気持ちは曇りです。
織斑君とオルコットさんの試合はオルコットさんの勝利でしたが、織斑君も初心者とは思えないほどの腕前であと少しの所で勝てていたそうです。

そうですか…、私が一人で生徒会室に籠って書類と戦ってたというのに観に行ってたんですね。
ああ、本音。貴女はいいのよ？
クラスメイトとの交流も大事だし、一応織斑君の護衛にも繋がるから…。

ですがバk――会長、貴方はダメです♪



20XX年●月＠日　気分的に今年一番の晴れ
キョウと久々のデート………の筈でしたが、何故か友人の喫茶店でアルバイトを…。
まぁ、桃子さんや忍も困っていた様なのでいいですが。

バイトが終ってキョウにちょっとした悪戯をしたあと、目的の買物をする前に忍と一緒にキョウを着せ替えて遊んだわ♪
悔しいけれど、キョウって凄くスタイルがいいから何を着せても似合うのよね。
最も、本人にはそういったセンスを持ち合わせていないのだけれど……。

でも、ちょっとやりすぎちゃったかしら？



―――――――――――――――

「へぇ、虚ちゃん。この間の鏡也君とのデートでアルバイトしてたんだ」

水色の髪の少女、更識楯無がそう呟く。

ここは勿論彼女の部屋――では無く、日記の持ち主らに宛がわれた部屋で、当の本人は現在所要で別の所におりルームメイトは少し前に大浴場に向かっている。
よって、ここには楯無一人しかいない。

ではなぜ、彼女が人の日記を読むような行為をしているのか？
それは、自信の妄想小説？（というなの黒歴史）を取り上げられ、さらにはソレを実の母親に読まれるという失態を招いてしまった。
きっかけは自分が仕事をサボっていたからなのだが、やはりやり返さなければ気持が治まらずこうして隙をついて彼女らの部屋へ（勝手に）訪れたのだ。

部屋の鍵？

そんなもの勿論ピッキングで開けました。


「いいな～アルバイト。私も1回くらいやってみたいな～」

実家が暗部で自分がその長を務めていたら難しい話だろう。
出来るとすれば、現在引き受けている織斑一夏の護衛で、彼が向かう先に店員として潜りこむこととかだろう。


「ん？　まだ続きがあるみたいね。どれどれ～」


『20XX年◎月△日　曇り
　先日の襲撃事件による被害報告と対策・修復とで忙しく、今日になってようやく日記を書けるまでの余裕が出来ました
　明日は休校となったので、少しばかり羽を伸ばして街に出かける予定です』


「あ、これって確か虚ちゃんがお土産にって凄く甘いカボチャ煮を持って帰って来たのよね？　確か…五反田食堂だったかしら？」


『20XX年◎月＋日　晴れ
　シャノンたちと街に遊びに行きました。
　本当はキョウと出かけるつもりでしたが、何か調べたいことがあるそうで断られてしまいました。
　残念です。

　お昼に訪れた定食屋で織斑君とそのご友人に会い、お友達の方に強くキョウのことについて聞かれました。
　話を聞く限りだと、以前喫茶店でアルバイトをしたさいに一目惚れをしたそうです』


「やっぱりそうだわ！　ってまたなの鏡也君…」


『少しだけイラッとしましたが、この後受けるであろう現実に撃ち轢かれることを思うと少しだけ可愛そうな気もいます。
　織斑君に飛来した中華鍋によって気絶したご友人にメモを渡すようお願いし、すぐにお店を後にしました』


「この子も可哀そうにね……。えっと次は――」


『20XX年罰月罰日　外も私の中も曇り
　どうやら、お嬢様がまた何かを企んでいる模様。
　今度は何をするのやら…』


「ア、アハハ、やだな～何も企んで無いわよ。っというかだんだんと私の扱いが雑になってないかしら虚ちゃん」


『お嬢様にも困ったものです。
　ここやらで灸をすえた方がいいですね』


「へ？」


『ということでさっそく罠をしかけてみようと思います。
　これでもし、引っかかったりするのならどうしてくれようかしら？
　ねぇ――』


「『おバカなお嬢様♪』」

「ﾋｯ!?」


その後、廃人一歩手前な状態で見つかった楯無はうわ言のように「鬼畜眼鏡が…USCが来る」と呟いていたそうな…。

 

咲夜
「というわけで「布仏虚の日記帳」をお送りさせて頂きました!!」
鏡也
「あ～あ、俺知～らない(ｿｿｸｻ」
咲夜
「日記を楯無が読んでいるのは休日編のあとらへんの設定でs―[ﾄｼｭｯ!!]―(ﾊﾞﾀｯ」

虚
「………」

[ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ]


[ｽ､]

鏡也
「…逝ったたか。次回こそは本編に入れたらいいな……」