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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0565話

「ばっ、洒落になんねえぞあいつ!?」

 ソードブレイカーをダークブレインの尾であっさりと吹き飛ばされたムウが思わず叫ぶ。ムウ以外にもオウカやスレイ、イザークもまた言葉には出さないが驚愕の表情を浮かべていた。
 ちっ、このままだと気後れてしまうか。

「一応、向こうは今まで幾つもの世界を滅ぼしてきた相手なんだから、これしきの事でどうにか出来るとは思っていない。……エキドナ、ムラタ! お前達2人の特機で道を切り開け。ダークブレインの血でその刀身を染めろ!」
「了解しました」
「承知! ……これ程の強者と戦えるとは、シャドウミラーに所属して良かったと身に染みている」

 エキドナが短く返事をし、ムラタはダークブレインという敵を目にしても尚、その顔には獰猛な笑みが浮かんでいた。

「行け! ダークブレインだけじゃない、ヒリュウ改やハガネの連中にもシャドウミラーの実力を見せつけてやれ!」

 その声と共に、ヴァイサーガとトリニティゲインは共に五大剣を構えながらダークブレインへと突っ込んでいく。

「全機、あの2機を援護しろ! ダークブレインの好きにさせるな!」

 俺の命令に従い、シャドウミラー隊の者達はダークブレインへと向けて途切れる事無く射撃を開始する。先程の一発のような威力が高いものではなく、あくまでもダークブレインの攻撃を阻害する為の連射性能を重視した攻撃。俺もまた、ヒュドラの先端に付いている合計18門のビーム砲で牽制する。

『シャドウミラー隊に負けるな! ダイゼンガー、グルンガスト系列機、虎龍王、Gコンパチブルカイザー、エクサランス・ライトニング、SRXの特機組はシャドウミラーに続け。それ以外の機体は遠距離からの援護攻撃を!』
「承知! 我が斬艦刀は悪を断つ剣なり。世界を滅ぼす巨悪を絶つ!」

 ゼンガーが吠え、他の機体も同様に頷くとダークブレインへと向かって間合いを詰めていく。

「つまらない物ですがこれもどうぞっと。……アルフィちゃんも私に続いてね」
「了解ですの。彼の者が存在する限りは私達も安心して暮らせませんので、ここで消えて貰いますの」

 エクセレンとアルフィミィの言葉に続くように、ヒリュウ改やハガネの部隊からも大量の射撃が途切れる事無くダークブレインへと叩きつけられる。

「おやおや、これでは私もまた参加せざるを得ませんね」

 シュウもまた呟きを残し、次の瞬間にはワームホールによる転移でダークブレインのすぐ真上へと姿を現してグランワームソードで斬りかかっていく。

『無駄な事を。静寂なる闇黒の世界へと還るがいい』

 その言葉と共に両腕から出したエネルギーで空間へと穴を開け、同時にその空間へ向けてエネルギーを送り込む。

「全機、気を付けろ。最初にジガンスクード・ドゥロが受け止めた空間越しの攻撃が来るぞ」

 ダークブレインへと向かっている特機群へとそう警告しながら、グレートグランドマスターキーへとSPを送り込む。

『紫炎の捕らえ手!』

 混沌精霊として能力の1つである、無詠唱での魔法を発動。次の瞬間にはダークブレインを囲むようにして円柱状の炎が出現し、その動きを抑える。
 当然、幾らグレートグランドマスターキーという最高級の魔法発動体を使ったとはいっても、この程度の魔法でダークブレインの動きを完全に抑える事が出来るとは思ってもいない。実際、1秒と立たずに円柱状の炎はその効果を無くして消えて行ったのだから。だが……ダークブレインの動きを止めていた1秒というのは、空間越しに狙いを付けるという行為に関しては致命的な1秒だった。
 上空から空間越しに降ってきた幾筋ものエネルギーは、全てがそのたった1秒の為にダークブレインへと近付いてくる機体が通り過ぎた後の空間へと降り注ぐ。

「うおおおおおおおっ!」

 ムラタが吠え、右手に五大剣、左手にシシオウブレードを持ち、ダークブレインの巨体へと斬り付ける。同時に、そのすぐ後に続いていたエキドナのヴァイサーガが、特機の中でも剣撃戦闘用に作られたその性能を活かして素早く空中を駆け抜け、幾度となくダークブレインへと斬り付けていく。
 一撃の威力の高いムラタに、その速度を活かして数で攻めるエキドナ。それぞれの機体特性を上手く活かした攻撃だった。
 そしてその連続攻撃で体勢を崩されたダークブレイン。そこへ次に襲い掛かるのは、ムラタ達に多少遅れて続いていった特機の群れだ。

「斬艦刀、雲耀の太刀! チェストオオォォォッ!」

 跳躍したダイゼンガーが、真上から気合いの声と共に斬艦刀を振り下ろす。それを防ごうと手にエネルギー波を宿して受け止めようとするダークブレインだったが、ゼンガーの魂すら込められたかのような一撃はその程度の抵抗などものともせずに右手を切り落とし、そのまま右肩へと刀身が埋没していく。だが、さすがにダークブレインと言うべきなのだろう。体内へと入ってきた斬艦刀が右肩を切断する前に再生し、斬艦刀を体内に固定した。そして切断された筈の右手も瞬く間にくっつき、元通りに再生する。
 斬艦刀が体内で固定された為、一瞬離すのを躊躇したゼンガー。そして一瞬とはいえ決定的な隙をダークブレインが見逃す筈も無く、空いている左手をダイゼンガーへと向けようとした時。

「させるかっ! 計都羅喉剣・暗剣殺!」

 イルムのグルンガストが、数秒前のダイゼンガー同様に真上から気合いの声と共に剣を振り下ろして左手を切断、返す刃で左肘をも切断する。
 体内に刀身を埋め込むと、ダイゼンガーのように動きを止められると咄嗟に判断したのだろう。そして。左腕を失ったダークブレインが回復する前にと、続いてリシュウの乗るグルンガスト零式が向かう。

「キエエエェェェエェエェッ!」

 グルンガスト零式の持つ斬艦刀は、リシュウの気合いの叫びと共にダークブレインの胴体を斬り裂いていき、ダイゼンガーの斬艦刀へと辿り着き、そのまま一気に胴体を切断する。
 胴体を切断されれば、さすがにダークブレインといえどもダメージはでかいだろう。一同が期待の籠もった視線をダークブレインへと向けるのだが、切断された筈の胴体はすぐにまた癒着し、再生が完了する。幸いだったのは斬艦刀2本が無事にダークブレインの体内から解放された事か。

「くそっ、しつこいんだよ。いい加減に……倒れろぉっ!」

 コウタのGコンパチブルカイザーが振るうオーバー・カイザー・ソードがダークブレインの身体を袈裟懸けに斬り付け。

「うおおおおっ、虎龍王が最大奥義、虎王乱撃!」

 ブリットが虎龍王でそう叫び、ダークブレインへと殴りつけ、ヌンチャクを使い乱打し、薙刀のような武器――ソニックジャベリン――を取り出して素早く幾度も突きを放つ。その後も武器を取り出しては乱打をし、拳で殴り、蹴りを入れてと息を吐かさぬ連続攻撃を叩き込む。
 続けてラウルのエクサランス・ライトニングが前へと出る。

「ラージ、時流エンジンの出力を最大に!」
「分かりました。ですが、気を付けて下さい。出力120%を維持出来るのは短時間です」
「任せろ! うおおおおぉぉぉぉっ!」

 時流エンジンを限界以上に稼働させ、虎龍王の攻撃で少しではあるが吹き飛んだダークブレインへと追撃の一撃を叩き込む。まずは下方向へと潜り込み、浮かんでいるダークブレインへと蹴りを入れて吹き飛ばす。そのまま拳と蹴りの連打を叩き込み、エネルギーで作られた球体を放ち、まるでサイバスターの使うアカシックバスターの如くそのエネルギー球と一体化してダークブレインの鳩尾にあたるだろう位置へと拳を叩き込む。その後、上空でディメンション・スラッシャーを展開。時流エンジンの出力を限界以上に酷使してダークブレインの頭部へと攻撃を叩き込む。
 全長25m程度の、特機として考えると小さいとしか言えないエクサランス・ライトニングだったが、その小さな相手に好き放題に攻撃されるダークブレイン。さすがにここまでの必殺技級の攻撃を連続して食らうと、再生に力を回すので精一杯なのだろう。だが、こちらの攻撃はまだ続いていた。

「この俺とSRXを止められると思うな! マイ、行くぞ!」
「ああ、リュウセイ!」

 吹き飛ばされたダークブレインを追うのではなく、その場でマイの操るR-GUNパワードと並び立つSRX。すると次の瞬間、R-GUNパワードが変形して巨大な砲、HTBキャノンへと姿を変える。

「トロニウム・エンジン、フルドライブ! ライ!」
「メタルジェノサイダーモードとのリンクを確認。リュウセイ、トリガーを!」
「おう! 食らえ、一撃必殺! バスターキャノン!」

 その声と共に、HTBキャノンと化したR-GUNパワードから150mを越えるダークブレインすらも飲み込むかのような、巨大なエネルギー波が放たれる。

「……これは、さすがに……」

 ヒリュウ改やハガネの誇る特機の攻撃力を改めて見たムウが唖然として呟く。
 ミザル程度の相手なら1撃で瞬殺出来そうな攻撃が連続して放たれたのだから無理もない。恐らくデュミナスでも今の連続攻撃を食らってはどうにもならなかっただろう。しかし……そう。しかしそれでも。

「馬鹿なっ! アレだけの攻撃を連続して食らって、まだ息があるというのか!?」

 量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改に乗っているカイが叫んだ驚愕の声が周囲に響き渡る。
 その声の通り、ダークブレインは身体の3分の1程を消滅させ、全身に酷いダメージを受けているにも関わらず既に再生を始めていたのだ。
 ちっ、さすがに幾多もの世界を滅ぼしてきただけはある。

「まだだ! 間違い無くダークブレインはダメージを受けている。このまま押し切るんだ! ここで私達が諦めては、世界が滅ぶぞ!」

 レーツェルの叫びに我に返り、皆が攻撃を再開する。放たれるビーム、レーザー、弾丸、重力波砲、エネルギー波。それらが尽くダークブレインへと命中し、あるいはその隙間を縫うかのようにアルトアイゼン・リーゼやヤルダバオト、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改、ビルトビルガーのような近接戦闘が得意な機体が攻撃を重ねていく。
 だが、それはあくまでも連発出来る攻撃だというのが先程の特機による連続攻撃との違いだ。とにかく1撃のダメージを考えるのではなく、ダークブレインの再生を妨害する為の、そして射撃を行っている機体達へとダークブレインの意識が向けられないようにする為の攻撃。だが、もちろん向こうとしても何もしないままに一方的に攻撃を受け入れる訳もない。唯一残った右手でエネルギー波を放ち、尾を振るい、SRXとR-GUNパワードの合体攻撃で皮膜が破れ、骨だけとなった羽を振るって牽制し、周囲へと手当たり次第に端末を呼び出してはエネルギー波を放つ。
 そんな状態の中、シャドウミラー、ヒリュウ改、ハガネ。それぞれが所属は全く関係無くお互いをフォローし合って攻撃を続けて行く。
 ラトゥーニとシャインのフェアリオンが連続して攻撃を放っている時、右手の一振りで纏めて叩き潰そうとしたのをシロガネから放たれた連装衝撃砲を使って妨害し。
 あるいは、オウカのヒュッケバインMk-Ⅱへと上空から降ってきたエネルギー波が命中する寸前に、アラドのビルトビルガーとゼオラのビルトファルケンが間一髪で救い出しす。そして……

「ええいっ、貴様如きにこの世界を壊させはしない! この世界は、私や兄様が生まれた地なのだから!」
『哀れな。全ては闇から生まれ、闇に還るのだ。お前と、その兄も同様に』
「ふざけるなっ! 兄様はようやく……ようやく病の苦しみから逃れられたんだ。それを……それを貴様のような奴に!」

 ダークブレインの一言は、間違い無くスレイの急所を抉った。そしてスレイはそれにより頭に血が昇り、エルアインスの機動を今までの余裕のある物から鋭く……そしてギリギリのものへと変える。
 当然、ダークブレインがそんな隙を見逃す筈も無く。

『我等の闇へと還るがいい』

 その言葉と共に右手から放たれたエネルギー波がスレイの乗るエルアインスへと向かい……

「ちぃっ、させるか。加速!」

 ツイン・ドライブを全開にし、精神コマンドの加速をも使用してスレイの乗るエルアインスへと向かおうとするが……間に合わないっ!?
 そんな絶望が俺の脳裏を過ぎる。それでも最後の足掻きとばかりにファントムを発射しようとしたその時。

「スレイッ!」

 白銀の機体が、上空から落ちるようにして落下してきてスレイの乗るエルアインスを弾き飛ばす。それは、アステリオンAX。スレイが流星と呼んで馬鹿にしていたアイビスの乗る機体だった。運動性に特化して装甲の薄い、AMに分類されているその機体が最高速度に近い速度で、仮にもPTであるエルアインスに体当たりをしたのだ。当然ただで済む筈も無く、右腕が弾け飛び、装甲がひしゃげ、頭部も半ば破損している。
 だが不幸中の幸いと言うべきか、エルアインスと衝突した衝撃で両機ともに弾け合ってそれぞれ違う方へと吹き飛ばされる。次の瞬間にはエルアインスのいた空間をダークブレインの放ったエネルギー波が薙ぎ払うが、幸いにしてアステリオンAXもエルアインスもエネルギー波の直撃は避ける事ができたのだった。

「グレイプニルの糸、起動!」

 直撃はしなかったが、アステリオンの装甲は一部が溶解し、エルアインスは右の手足が消失するというダメージを受けている。その2機に近づき、ヒュドラの先端から伸ばしたグレイプニルの糸がアステリオンAXとエルアインスへと絡みついて固定する。精神コマンドの加速が効いた状態のまま、その2機をシロガネまで運び……

「何故だ、アイビス。何故私を助けた!?」
「だ、だって……スレイも、私の仲間だから……共に宇宙を飛ぶ為の、星の彼方へと向かう為の……」
「馬鹿なっ! 私は既にお前達の仲間ではない。今の私はシャドウミラーのスレイ・プレスティなんだぞ!」
「それでも、それでもさ。一緒に宇宙を目指したんだから……仲間なんだよ」

 そんな風に叫ぶスレイと、額から血を流しながらも告げるアイビス。そして先程の衝撃で気を失っているツグミ。そんな3人の乗る2機の機体を、俺はシロガネに一時収容するのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:600
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:507 
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