転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0564話
「アクセル! 今の爆発は……やったのか!?」
ダークブレインへと命中したメガ・バスターキャノンとグラビトン・ランチャーの爆発に気が付いたコーネリアから通信が送られてくる。
「取りあえず、一先ずはな。それより、そっちも……」
そう言いながら向こうの様子を窺うが、既にソーディアンズガードの姿はどこにも無い。全て破壊されており、残っているのは奥の院の地上に巻き散らかされている部品だけだった。
「そっちも終わったようだな。シャドウミラー各機、すぐに俺の場所へと集まってくれ」
「……アクセル、どうしたんだ?」
アルトアイゼン・リーゼに乗っているキョウスケから通信が入るが、爆煙に覆われているダークブレインのいた場所へと視線を向け、ニーズヘッグの周囲を舞っているファントムをヒュドラへと回収しながら言葉を続ける。
「数多もの世界を滅ぼしてきたダークブレインがこの程度でやられるとは思えない。恐らくまだ次があるぞ」
「おいっ、アクセル! あれだけボロボロにされたってのに、まだ奴が動けるってのかよ!?」
コウタの驚愕の声。俺が知っている限りでは、奴はもう1段階上の変身、いわゆる第2形態というのが残っている。それ故にビームの爆発と重力波でドーム状になっている様子を確認しているのだが……
「そうですね。この程度であっさりと倒せるようでは邪神とは呼べないかもしれませんね」
シュウもまた俺と同じ意見なのか、グランゾンの手にグランワームソードを構えて油断無く向こうを見据えている。あるいは、シュウを洗脳しつつあるヴォルクルスが同じような存在であるが故にダークブレインの様子を嗅ぎ取ったのかもしれない。
そしてシャドウミラーである俺だけではなく、これまで幾度となく協力したり敵対したりしてきたシュウの様子を見て、ヒリュウ改やハガネの方でもこれで終わりではないと理解したのだろう。
『各機、戦闘態勢を解かずに警戒せよ!』
テツヤの指示がオープンチャンネルで周囲へと響き渡り、奥の院全体に散らばっていた機体が俺達の周囲へと集まってくる。
「アクセル、シャドウミラー隊各機の戦闘準備は完了した。だが、量産型Wのエルアインスは損傷が酷い機体や、消耗が激しい機体も多い。それにこのレベルの戦いに付いて来られるとは思えないし、むしろかえって戦闘行動の邪魔になりそうだからシロガネに戻したぞ」
ラピエサージュのコーネリアからそう通信が入る。
「そうね、残念だけどまだまだあの子達じゃこのレベルの戦いについてくるのは難しいでしょうね」
一流の壁を越えつつあるとは言っても、やはりまだヒリュウ改やハガネ、あるいは俺達の戦闘に付いてくるレベルではない為に、レモンが若干悔しそうに呟く。
俺を先頭にして集まっているシャドウミラー隊各機の様子を見る限りでは、装甲に若干の損傷を受けている機体はあるものの、それでも小破レベルまでの損傷を受けている機体は存在していない。
ヒリュウ改やハガネの方を見ると、あちらでも既に態勢を整えて何があってもすぐに反応出来るようになっていた。
そしてメガ・バスターキャノンとグラビトン・ランチャーの威力が強すぎたのか、未だに爆煙が晴れない状態で全ての機体が何か異変があったらいつでも対応出来るように準備を整えて1分程。それでも、未だに異変は無い。そんな状況に焦れたのか、コウタが自分を納得させるように呟く声が聞こえてきた。
「俺達3機にやられる程度で世界を破滅させるだって? ダークブレインなんて大袈裟な名前は笑わせるぜ」
あるいは、その言葉が切っ掛けになったのだろう。不意に爆煙の中から声が聞こえて来る。
『我等は言った筈。生命体の痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみ、蔑み、嫉み、怒りといった負の感情を糧とすると。お前達がその力を発揮すればする程に我等は変貌を遂げるのだ。その結果をお前達自身の目で確かめるがいい』
ダークブレインの言葉と共に、爆煙を掻き消すかのように緑とオレンジの光が周囲を照らしだし……次の瞬間、ダークブレインはその姿を変えていた。
つい先程までは鎧を着ているかのような姿だったのだが、いまはその鎧にコウモリのような羽が生え、同時に尻尾が腰から伸びている。足も靴を履いていたような形状だったのが、今は鉤爪のようなものが生えた悪魔らしい姿と言えるだろう。そして何よりも頭部だ。先程まではまるで兜でも被っているかのような状態だったのが、今ではその自慢の脳が剥き出しに近い状態になっている。……恐らくは奴の自信の現れなのだろう。
そしてその大きさは先程の状態でも100m程度あったのが、今は150mを優に越えている。
……羽といい、尻尾といい、微妙に俺の異形化の状態に似ているような気がするな。
「へ、変身して巨大化しただと!?」
コウタの驚愕の声がオープンチャンネルで響き渡る。
「奴はあのようにこちらの能力に応じて変化していき、最終的には世界そのものを食い尽くす」
「そんな、それではまるでレジセイア。ノイ・レジセイアのようですの」
ロアの呟きに、アルフィミィが言葉を重ねる。
「つまり何だ、俺達が奴を攻撃すればする程に奴は強くなるってのかよ!?」
「ほう。貴方にしては聡明ですね、マサキ。その通りのようですよ」
「うるせぇっ! こんな時に喧嘩を売ってくるんじゃねぇっ!」
「マサキ、落ち着くニャ」
呟くマサキに、シュウがからかうように告げ、瞬時にマサキが顔を真っ赤にして怒鳴る。
「傷が回復する再生だけじゃなくて、進化して成長するのかよ。また厄介な……どうにも、アクセルと一緒にいるとトラブルに巻き込まれるな」
「ふんっ、ムウの言う通りに進化して成長をし続けると言うのなら、そうなる前に再生不可能になる程の攻撃を叩き込めばいいだけだろう! 弱気になるな!」
ムウがぼやくように告げ、それを聞いたイザークがダークブレインの言葉を聞き、弱気になっていた者達へと活を入れた。
「……そうだな。今の者の言う通りだろう。我等の覇気と奴の進化。そのどちらが先に限界を向かえるのかを試してみるのも一興」
「兄さん! 兄さんは病気が!」
「フォルカよ、それでも私は修羅なのだ。このような時にいらぬ気遣いは無用!」
マルディクトがアルティスの戦意を感じ取ったかのように全身を炎で包み込む。
「急激な進化の先にあるものは……自滅だ」
「そうだ。だが我等の手でそれを早めることが出来るかどうかが問題だな」
レーツェルの言葉にギリアムが同意し。
「ここでグダグダ言っててもしょうがねえ! これだけの戦力が揃っているんだ。奴を倒せない筈がないだろ!」
コウタが自らに気合いを入れるべくそう叫ぶ。
『肉体に縛られた知的生命体達よ、次元の狭間を垣間見るがいい。そして、お前達の魂は我が開明脳に封入されるのだ』
その言葉と共に、ダークブレインが動き出す。150mを越えるその巨体は、それだけで圧倒的な武器だ。だが……
『レフィーナ艦長、ラミアス艦長、タイミングを……5、4、3、2、1……トロニウム・バスターキャノン……撃てぇっ!』
『艦首超重力衝撃砲……発射!』
『連装衝撃砲……撃て!』
2隻のスペースノア級とヒリュウ改。それぞれの主砲が一斉に発射される。
トロニウム・バスターキャノンがハガネの艦首モジュールから放たれ、オレンジ色の重金属粒子砲がダークブレインへと直撃する。同時に、ヒリュウ改から放たれた巨大な重力波砲がダークブレインを飲み込み、最後にシロガネの連装衝撃砲が次々に着弾する。
「おいおい、これはもしかしてもうやったんじゃないか?」
リュウセイのR-1から呆然とした呟きが聞こえて来るが……
「むっ、リュウセイ、回避するぞ!」
ライがその鋭い直感で何かを感じ取ったのか、鋭く叫ぶ。同時に、周辺にいた他の者達もまた危険を察知するが……
「違うっ! 上だ! こなくそっ!」
タスクのジガンスクード・ドゥロが、いち早く気が付き上へと機体を向けながら抜け出していく。
「意地を見せろ、ガンドロ! G・テリトリー、出力最大! 巨大な硬い盾の名前は伊達じゃねぇっ! うおおおぉぉっ!」
機体の正面にグラビコン・システムにより作り出された重力障壁が展開される。そして次の瞬間、上空から放たれた巨大なエネルギー波が、ジガンへと直撃する。
「タスクッ!」
レオナが思わず悲鳴を上げるが、さすがジガンスクード・ドゥロと言うべきか。爆煙が消え去った後には一切のダメージを受けた様子のない姿を見せるのだった。
「ちっ、3隻の最大威力の攻撃でも効果が無いのかよ。まいったね、こりゃ」
ぼやくような声を出しつつも、ムウはその視線を鋭くダークブレインへと向けている。
「さて、シャドウミラー、ヒリュウ改、ハガネ。あるいはその3艦以外に所属している戦力も。これだけの精鋭が集まっているんだ。これまで世界を何回か……あるいは、何十回か、何百回か分からないが、滅ぼしてきた存在が相手だとしても勝てない道理はないだろう?」
「ふっ、確かに。だが、まさかアクセル……お前からそんな言葉を聞くとは思いもしなかったな」
俺の通信にキョウスケが苦笑を浮かべながらそう返してくる。
全くだ。こういうのは俺の柄じゃないってのは自分でも良く分かってるんだがな。
「とにかく、奴を倒すの程度はそう難しくない筈だ。さっさと奴を倒してこの馬鹿げた騒ぎも終わりにしよう」
そこまでを通信で流し、次にシャドウミラー隊にだけ聞こえるように回線を操作する。
「と、煽ったのはいいものの、ダークブレインとの戦いでは機体の余力を残しておくようにな」
「おい、ちょっと待てよ。それはつまり全力を出すなってことか?」
ムウの戸惑った様子の質問に、小さく首を振る。
「いや、全力は出しても構わない。だが、機体のエネルギーや残弾の類に余裕を持たせておいてくれと言ってるんだ」
「……何故そんな真似をする? しかも、ヒリュウ改やハガネの者達には内緒で」
生半可な理由では許さん。そんな風に俺へと強い視線を送ってくるイザークへに、俺も視線を送る。
「念動力で、この一連の戦いはダークブレインが最後の敵じゃないと教えてるのさ」
まさか、シュウが敵に回ると言える筈も無く……それに、ほんの微かな希望ではあるがシュウがヴォルクルスの支配に抗う可能性もある為に、そう誤魔化す。
「俺は構わん。あれ程の相手に剣を振るえるのだからな。五大剣とシシオウブレードで戦えば残弾やエネルギーの節約には問題無い」
ムラタはむしろ望むところだと獰猛な笑みを浮かべる。
レモン、コーネリア、マリューの3人は俺が何も言わなくても全幅の信頼を浮かべてくれているのだろう。笑みを浮かべて小さく頷く。その他の者達にしても、色々と思うものはあるのかもしれないが、最終的には俺の命令に従うのだった。
そんな風にシャドウミラー内で意見を調整している間に、既に戦闘は始まっていた。
「カイザーバースト!」
その声と共に、Gコンパチブルカイザーの胸から発射される高出力のエネルギーがダークブレインの右足先端を消滅させる。だが、次の瞬間には見る間に右足は再生され、元の状態へと戻っていた。
「リュウ、ライ、もう1度パターンOOCを!」
「分かりました、アヤ大尉!」
「おおっ、ヴァリアブル・フォーメーション!」
その言葉と共に、合体を解除していたR-1、R-2パワード、R-3パワードが再び複雑な機構で変形していき、SRXへとその姿を変える。そして。
「天上天下無敵剣!」
SRXの胸から取り出したZ・O・ソードでダークブレインへと斬りかかり……
『愚かな』
「ぐうぅっ!」
いつの間にか背後から端末を射出していたのだろう。その端末3つがダークブレインの前で回転しつつ、自分へと近付いてくるSRXを待ち構えていた。
「させんっ!」
その言葉と共に、レーツェルの操るアウセンザイターが両腕でランツェ・カノーネ2門を連続して発射。今にもエネルギー波を放とうとしていた端末を次々に撃墜していく。
「うおおおおおおおっ! 食らえぇっ!」
自分を狙っていた端末が消滅したのを見たリュウセイは、気合いのままにSRXが手に持っていたZ.O.ソードをダークブレインの剥き出しの頭脳へと向かい……
『幾ら必死に抗ったとしても、お前達の運命は変わらぬ』
そう告げ、エネルギー波を手に集めながらZ.O.ソードを受け止めるのだった。
驚愕に顔を染めるリュウセイだが、折角のチャンスをこれで終わらせる筈も無く。
「Gインパクト・キャノン……発射!」
「ソード・ブレイカー!」
「ツイン・ビームカノンだ、食らえ!」
「グラビトン・ライフルっ!」
オウカのヒュッケバインMk-Ⅱが長砲身のGインパクト・キャノンで重力波砲を放ち、ムウのアシュセイヴァーが放ったソードブレイカーがダークブレインへと連続してレーザー弾を撃ち込みながらレーザーブレードを展開して突っ込んで行き、スレイのエルアインスの両肩から放たれた砲撃がダークブレインへと叩き込まれ、イザークのヒュッケバインMK-Ⅲが放ったグラビトン・ライフルがGインパクト・キャノンよりは細いが、それを補うかのように連続して重力波砲を放ち……その全てがダークブレインへと着弾していく。
だが。
『我等は闇黒の叡知の結晶なり。お前達がやっているのは真理への反逆でしかない』
尾が振るわれてソードブレイカーを吹き飛ばし、羽が羽ばたくとグラビトン・ライフルの重力波砲を消滅させる。エネルギー波を纏った左手でツイン・ビームカノンを弾き、右手でGインパクト・キャノンを弾くのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:600
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:507
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