問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜何気にチートの雷属性〜
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1話
前書き
原作からです
駄文ですが良ければ読んで下さい
「…なんでこんな所に手紙が?」
彼ーーーーーー勇川雷輝《ゆうかわ らいき》は疑問を口にする
「ーーー『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能を試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの〝箱庭〟に来られたし。』ねぇ。別に悩みはあんまねぇんだけどな」
瞬間、彼の身体は光に包まれる
目を開けると、空の上にいた。よく見ると、違う奴もいる
「イヤイヤイヤイヤ別に行きたくなかったんだけどぉぉぉ!」
そんな叫びも虚しく、下にある池に止まる事なく落ちていく
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「し、信じられないわ! まさか問答無用で引きずり込んだ挙句に、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「……。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
「あっぶね。池に雷流す所だった」
「…。」
いきなり呼ばれた彼等には、特に怪我は無かった
知り合って間もない、どころか初めて会った相手にここまで堂々と話せるのはよっぽどコミュ力が高いか、敬語を使った事がないような問題児だけだろう
そして彼等は間違い無く後者
「まず間違いないだろうけど、一応確認しておくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
金髪の少年が雷輝を含める三人に聞く
「そうだけど、まずは“オマエ“って呼び方を訂正して。ーーーー私は久遠飛鳥よ。以後気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜さかまきいざよいです。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と容量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
「ちょっと待て。なんで俺いない事になってるの?酷くない?」
雷輝が自分の番が来ない事についてツッコむが、無視される
「で、呼び出されたのはいいけど、何で誰もいねえんだよ」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「ねえわざとなの?なんで居ない事で話を進めるの?」
「うるさいわね!早く自己紹介すれば!?」
「キレたいの俺なんすけど!?なんでお前がキレてんの!?」
すると草むらから小さな笑い声が聞こえる
誰かいんのかよ…
「んで、名前は?」
金髪の少年ーーーもとい逆廻十六夜が話を戻す
それにより、さっきまで無視された事に対してキレそうになっていて荒れていた心が冷静さを取り戻す
ゴホンッとわざとらしく咳ばらいしてから、話す
「俺は勇川雷輝だ。以後よろしく」
「つまらない自己紹介ね」
「…久遠さんは何か俺に恨みでもあるんでしょうかねぇ…」
「さて、このままでも話が進まねぇし…仕方がねえな。こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」
「なんだ、貴方も気付いてたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちのお前らも気付いてたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」 「いや、アイツ俺が無視されてた時笑ってたからね?」
そう言って四人は草むらを睨む
三人はいきなり川に突き落とされた恨み、一人は無視されてる自分を見て笑った恨みを込めて
すると草むらから、ガサガサとウサギ耳の女性が出てくる
「や、やだなぁ御四人様。そんな飢えた狼さんみたいに怖い顔で見られると私、黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ。古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な硝子のハートに免じて、ここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「ヤダ」
「あっは、取りつくシマもないですね♪」
会話の内容はふざけているが、その間にも四人を格付けしている黒ウサギ
すると耀は、黒ウサギの裏に回る
そしてガッ!と黒ウサギの耳を引っ張る
「ふぎゃぁ!?」
いきなりの事で、黒ウサギは変な声を上げる
「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「自由にも程があります!」
耀は黒ウサギの耳を離す
黒ウサギは安堵するが、それも束の間ーーーーーー問題児は耀だけでは無い
「へえ? このウサ耳って本物なのか?」
「………。じゃあ私も」
「あ、俺も触りたい」
「ふぎゃァァァァァァ!!?」
結局、黒ウサギが解放されたのは一時間後の事だった
後書き
どうだったでしょうか?
出来れば、また読んで下さい
読んでいただき、ありがとございました(^ω^)
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