転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0559話
戦闘の始まりを告げたのは、レモンの乗るヴァイスセイヴァーのソリッド・ソードブレイカーと、ムウの乗るアシュセイヴァーのソードブレイカーだった。
空を泳ぐように先行した8機と6機の合計14機のソードブレイカーが、向こう側から先行してきたタッドポールへと向かって次々と襲い掛かる。
レーザーを放ち、打突し、レーザーブレードで切り裂く。
所詮は雑魚と言うべきか、それだけに知能が低いのか、殆ど抵抗すら出来ずに撃破されていくタッドポール。
「シャドウミラーだけにいい格好をさせる訳にはいかないな。カーラ!」
「分かったよ、ユウキ! こっちで合わせる!」
ソードブレイカーの攻撃を見ていたユウキがカーラへと呼びかけ、ラーズアングリフ・レイブンの集束荷電粒子砲を構え、同時にランドグリーズ・レイブンがツイン・リニアカノンを構える。そして次の瞬間、戦場一帯を荷電粒子砲の眩いまでの光が染め上げ、その中をカーラの放ったリニアカノンの弾丸が貫く。
それが向かったのは、150mを越えるフラットフィッシュのうちの1匹。粒子砲がその身体を貫通し、続けて放たれた弾丸がトドメとばかりにその巨体を連続して貫く。
「よし、良くやった。これで仕上げだ。ファイナルビーム!」
イルムの声が響き、その胸から放たれたビームがフラットフィッシュの巨体全体を焼き焦がしていく。
「ムラタ、お前も暴れてこい。ウェンディゴ……あの猿のような奴が狙い目だ」
「承知した! 我が剣術が野生の動物の如き動きをする敵にも効くかどうか……試してくれる!」
トリニティゲインがいつものように五大剣とシシオウブレードを構えてウェンディゴへと突っ込んでいく。その様子を見ながら、俺はラピエサージュへと通信を繋げる。
「コーネリア、指揮は頼んだぞ」
「ん? 構わないが、アクセルはどうするのだ?」
「敵部隊の中で、厄介なのがいるからな。そっちを抑える」
「なるほど、あの2機か。……だが、1人でいいのか?」
「心配するな、奴等と因縁のあるエクサランスを連れていくさ。ヒリュウ改やハガネにしても、敵の幹部を俺だけに討ち取らせるのは拙いだろうしな」
「……分かった。私がお前と共に行けないのは不満だが、今は部隊の指揮があるからな。雑魚共は私に任せて思い切り暴れてこい」
コーネリアに頷き、ニーズヘッグをエクサランス2機の方へと向ける。
「ラウル、フィオナ、聞こえているか?」
「アクセルさん、どうしたんですか?」
通信を送ったその瞬間にフィオナが反応し、何故かラウルが苦笑を浮かべつつ話を聞いている。フィオナに俺の相手を任せるという事なのだろう。
「このまま奴等に時間稼ぎされるのも面白くない。そこでラリアーとティスに俺達で奇襲を掛けようと思うんだが、手伝ってくれるか?」
「ちょっと待って下さい。いくら何でも、僕達だけで奇襲を掛けるというのは危険じゃないですか?」
フィオナが何かを言う前に、ラウルのエクサランス・ライトニングにミズホと共に同乗しているラージからの待ったが掛かる。
「確かに危険かもしれないが、折角大量の機体が入り乱れて戦ってるんだ。その隙を突くのならこっちも少数精鋭で行った方がいい」
「ラージ、アクセルさんは私達の事を信じて誘ってくれてるんだからあまり文句を言わないの。……それで、具体的にはどういう風にするんですか?」
ラージの言葉を遮るようにしてフィオナがこちらへと話を振ってくるが……いや、俺としてはありがたいんだが、ラージの意見もきちんと聞いた方がいいような気がする。
まぁ、今回はそのまま流させて貰うが。
「俺はラリアーの機体を。フィオナとラウルはティスの機体を頼む。向こうは俺のニーズヘッグと同じ程度の大きさの機体に、護衛のような大型機がいるからな。その辺をお前達2機掛かりで抑えてくれ」
「……ああ、分かった」
「私も問題無いわ」
ラウルとフィオナがそれぞれ頷き、通信を切ろうとした時、唐突にフィオナが口を開く。
「ねぇ、アクセルさん。他にも色々と頼れる人がいるのに、何で私達にこの話を持ってきたの?」
「ん? それはまぁ、お前達とも何だかんだで長い付き合いだし。信頼も信用も出来るから、だな。……シャドウミラーだった俺がそんな事を言ってもあまり信用は無いかもしれないけどな」
「そんな事無いわ!」
俺の言葉が終わるか終わらないかのうちに、フィオナが俺の言葉を否定する。反射的にと言ってもいいような速度で、だ。
だが、これまでずっと妹のように思って来たフィオナに悪く思われていないのは嬉しい訳で。
「そうか、ありがとな」
笑みを浮かべて礼を言うのだった。
「そんな、別に私は……あ、でも」
「……ふぅ。フィオナ、惚けるのは戦いが終わった後にしてくれ」
何故か顔を赤くしたフィオナへとラウルが溜息を吐きながら声を掛ける。
やっぱりフィオナにとっては双子のラウルよりも俺の方が兄って感じなんだろうな。
「さて、話は決まったな。じゃあ作戦開始だ」
『はい!』
ラウルとフィオナの言葉が重なったのを聞き、通信を切る。そしてそのままブーストナックルを叩き込む隙を狙っているグルンガストの後ろへと移動し……
「ん? おい、何をしてるんだ」
「ちょっと目隠しになってくれ」
「……は?」
「ラリアーを狙うのにちょっと必要だから、敵からニーズヘッグの姿を隠してくれ」
「まぁ、少しなら構わないが……何をするつもりなんだ?」
「それは見てのお楽しみってな。まぁ、お前達にとってもそれなりに見覚えがあるだろうが」
少なくてもASRSについては、インスペクター事件でノイエDC相手に散々使われていたんだしな。
そんな風に思いながらコロイド粒子を放出してミラージュコロイドを展開する。
「え? おい、アクセル?」
混乱した様に呟くイルムだが、グルンガストの装甲に触れて接触回線で通信を繋げる。
「姿を消しただけだ。そうだな、ASRSと似たような技術だと思って貰ってもいい」
色々と端折ってはいるが、一応姿を消すという意味では同じなので、それ程間違いという訳でも無い。
「……なるほど。そうやって敵に近付く訳か」
「そうなるな。じゃあ雑魚の相手は任せたぞ」
それだけ告げて、T-LINKシステムを通してツイン・ドライブをゆっくりと起動させつつ戦場を大きく迂回するように回り込み、ヒュポクリシスとの距離を縮めていく。
本来は音の問題で宇宙以外だと使いにくいミラージュコロイドだが、幸い奥の院は現在激しい戦闘が繰り広げられている為に、音でこちらの位置が知られる恐れは無い。
そして、前線を任せている量産型ウェンディゴやひたすらタッドポールを産み出し続けているフラットフィッシュの後方から、槍を投擲して援護をしているヒュポクリシスを間合いに入れる。だが、まだだ。攻撃を行うのはもう少し……
ニーズヘッグのモニタには俺と同じように戦場を回り込んで、テュガテールとパテールへと攻撃を仕掛けようとしているエクサランス・ライトニングとエクサランス・エターナルの姿があった。こうして見る限りではエクサランス・エターナルがテュガテールを、エクサランス・ライトニングがパテールを担当するらしい。ニーズヘッグとは反対側に迂回しつつ……
「ちっ、なんでこいつらがこんな所にいるのさ! パテール!」
あともう少しで不意打ちを成功させられるというギリギリの時にティスにその姿を発見される。……まぁ、ASRSやミラージュコロイドの類を持っていないんだから無理もないが。
「ティス、大丈夫っ!?」
だが、それはある意味では俺の予想通りの展開。基本的に仲間思いであるラリアーが仲間を見捨てられる筈もなく、ヒュポクリシスをテュガテールの方へと向ける。
よしっ、今だ!
ミラージュコロイドを展開したままヒュドラからビーム砲を発射。誰かが今この辺を見ていたとしたら、恐らく空中からいきなり大量のビームが放たれたのが分かっただろう。
「ラリアーッ!」
「……え?」
ティスの叫びと、呆けたようなラリアーの呟き。
その声と同時に着弾したビームは、背後からヒュポクリシス最大の特徴である4枚の翼と4本の腕全てを消滅させたのだった。
「うっ、うわああぁぁぁぁっ!」
空を飛んでいたヒュポクリシスが、翼と腕の全てを失えばどうなるか。それは言うまでも無く、空中でバランスを取る事が出来ずに地上へと墜落するしかなかった。
「ラリアー、何とか持ち堪えなよ!」
ティスの必死の叫びも空しく、背後からの一撃というある種致命的なダメージを食らったヒュポクリシスはそのまま地上へと落下していく。
「これでまずは1機だな」
呟きながらミラージュコロイドを解除して姿を現すニーズヘッグ。
「お前っ、お前ぇぇぇぇっ!」
仲間を不意打ちで撃破されたのが気に食わなかったのだろう。ティスがその声に怒りを込めて叫び、同時にテュガテールが背後にいるパテールの肩に飛び乗り、俺の方へと向かって間合いを詰めてくる。
「もう殆ど必要無いけど、デュミナス様の為だ。時流エンジンを引き剥がしてから殺してやる!」
その声と共にパテールの拳がニーズヘッグ目掛けて振り下ろされるが……
「そんな大振りの攻撃が通用すると思ってもらっては困るな」
右側3基のヒュドラのスラスターを噴射し、その場で時計回りに1回転。パテールの拳はニーズヘッグの隣をまるで空気その物を削るかのような勢いで通り過ぎていく。
「くそっ、くそっ、このぉっ! 当たれ! 当たれよぉっ!」
逆上したティスの声と共に、幾度となく振るわれるパテールの拳。だが、ニーズヘッグはその全てをヒュドラや機体に設置されているスラスターを使って紙一重の状態で回避していた。
あるいは、紙一重の状態で回避していた為にもう少しで命中させられるとムキになっていたのかもしれない。しかしそれは致命的とも言えるミスだった。
視線の先で、急速にこちらへと近づいて来ているエクサランス・ライトニングとエクサランス・エターナルの姿を確認出来る。そしてティスは頭に血が昇り、それに気が付いてはいない。
「その辺は設定年齢通りって事か」
ティス達は概ね10歳前後を目安にして作られている。身体的な能力や戦闘力についてはともかく、その精神までもが10歳程となっているのだ。
「俺達の事を忘れてもらっちゃ困るな! ディメンジョン・スラッシャー!」
ラウルが叫び、エクサランス・ライトニングの胸部にある柄から時流エンジンによるエネルギーソードを形成。そのままパテールの背後から斬りかかる。
パテールにしても、俺へと攻撃に意識が向きすぎていたのだろう。回避すらせずにまともに攻撃を食らい、周囲へと部品を散らかしながら地面へと墜落していく。それを見たテュガテールは、墜落していくパテールを見て信じられないように思わず叫ぶ。
「パテール!?」
「おっと、私の事も忘れたら困るよ。今まで散々いやらしいチョッカイを出してきたんだ。お仕置きはきちんとさせて貰うからね! リアクター・フラッシュ!」
パテールが一瞬にして破壊されたのを見て、動揺したティス。そんなティスへと向かい、エターナルの本体から伸びている2つのコネクタが時流エネルギーを発射する。
その一撃が放たれる瞬間、ティスもまた危険を察知したのだろう。咄嗟にテュガテールを避難させようとしたティスだったが、広範囲を覆い尽くすようにして放たれた時流エネルギーを回避するには、動き出すのが致命的に遅かった。
「キャアッ!」
それでも、ニーズヘッグと同程度の小型機であったからこそ加速性能は高かったらしく、まともに命中するのではなくテュガテールの下半身を消滅させるだけで済んだのだろう。
下半身を失い、そのままヒュポクリシスの隣へと墜落していくテュガテール。そしてほぼ同時に、残りのメンバーが戦っていた量産型ウェンディゴ、フラットフィッシュ、タッドポールもまた、その全てが撃墜されたのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:595
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:506
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