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鬼と龍の兄弟は

作者:美月空
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鬼と龍の兄弟は Ⅳ

 
前書き
中途半端なところでブツブツ切ってるなー・・・って言うことに気が付きました(遅ッ← 

 
「また盗んできたのか?あれ、龍は」
「来てねぇよ。それより、ゼルノ」

小さな隠れ家のような家。そのテーブルの上に宝石をばらまいた鬼龍は、そのまま若い女性を睨む。
今は敵わない、しかし必ず見返してやる――そのような視線だった。

「龍は此処に来させない」

強い視線に当てられても、ゼルノは怯まない。比較的安めの宝石を手にとって「安物を持ってくるな」と嫌らしく笑う。まるで、お前に出来るわけがないと糾弾するように。

「今日はコーヒーに睡眠薬を入れたよ。・・・お前と龍を会わせたらいけないから」

「はて、私は君らに何かしたのか?」

心底不思議そうに首を傾げるゼルノ。すうっと目を細めた鬼炎はテーブルを叩く。勢い良く、テーブルを壊すことが目的であるかのように。
しかしゼルノは怯むことなく言い放つ。

「龍は私の――」



「分かってる」



ゼルノの言葉を遮って、鬼炎は言う。
「そんなこと、分かってるよ」

悲しそうに、哀しそうに。 
 

 
後書き
自覚はあるけど切ります!うわー・・・この話短かっ! 
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