戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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一章 幕間劇
三若×友達
一真隊が発足してから、城に来る事が多くなった俺。まあ城は既に把握しているし、トレミーからの地図で一度行った場所はな。その時俺を呼ぶ声が聞こえた。何だと思ったら和奏だった。
「何だ、和奏じゃないか。どうした?」
「どうしたもこうしたも。一真が来ているって聞いたから探してたんだ」
「俺に何か用か?俺は仕事で来ているんだ。一真隊の事でな」
「あー、なるほどな。でも殿を探してるんだろう、仮にも愛妾何だからそれくらい探せるだろう?」
無茶言うなよ、城は把握してるが人物まではどこにいるか把握してない。壬月や麦穂なら何とかなるが、久遠はひらりひらりと避けてるようなもんだ。
「殿の事を大切にしないとボクが一真を『言いたい事はそれだけかな?』ひぃぃ!?」
とりあえず殺気を飛ばして黙らせた。確かに久遠の事を大事にしないといけないかもしれないが、俺には妻がいる。奏を第一に考えないと困るんでな、後々的に。
「というか久遠も大事だが、俺には奥さんがいるんだ。そこだけは忘れるなよ?和奏」
と言ったら無言で首を縦に振った。たぶん俺は笑顔で聞いているが、目は死んでるかもな。
「あ、和奏。何固まっているの?」
「犬子」
「和奏ちん、どうしたの。そんなに震えて」
犬子だけではなく雛まで来たか。固まっていた和奏を起こしたら二人に遅いとか言っていたが。
「遅かったじゃないよもう・・・・和奏ったら一人で先に行っちゃうんだもん」
「あのね、一真さんの事に聞きたい事があったから、三人で探してたんだー」
「それなのに和奏ったら一人で先に行っちゃった訳ですよ。抜け駆けは無しだって約束したのに、もう。それより何で固まっていたの?」
「あーそういえばそんな約束してたような・・・・。あと固まっていたのはその・・・・殺気を当てられたから・・・・」
とか言いながら喧嘩を始めたのでハリセンで静かにさせた二人。いつもなら壬月が拳骨で終わらせるそうだ、まあ拳骨よりハリセンの方がまだ楽だと思うけど。
「ね、あの二人が静かにしてる間に一真さんは雛とお話ししようよー」
「こら、雛ちゃん!何抜け駆けしようとしてるのさー」
「えー、何の事かなー」
とまた騒ぎ始めた。これが織田の三若ねぇ。三若というより三バカの方が合ってるんじゃねえのと思ったのは俺だけであろうか。
「犬子達ねー。聞きたい事があるのー」
お、話は終わったみたいだから何だと問うた。そしたら・・・・。
『一夜城の事を教えてください』
「一夜城の事か。何が聞きたいんだ?」
和奏曰く、あんな無茶苦茶な作戦はどうやって成功させたのかとか、犬子はあんな大胆な作戦よく思いついたとか、雛は野武士を使おうって思ったのは俺?だとか。まあ一つずつ答えようとしたが、何て答えようかなと思った。まあぶっちゃけ創造神の力で建てたんだと言えばいいのだが、この三人は俺が神仏の類って事は知っていても創造神だって事は知らないからだ。
「じゃあ、順番に答えるから挙手で・・・・」
「はーい、雛がいちばーん」
俺が言い終える前に挙手した雛。ずるいぞとか言ってた和奏だったが、早い者勝ちだとか言ってたけど。
「そう言う訳で、改めて一真さんにしつもーん。一夜城の作戦で野武士を使う案は一真さんの案なの?」
「そうだよ。ひよに野武士の知り合いはいるか?と聞いたらいるって言ったからな。防衛戦として使ったのさ」
「そういえば、あのころっていうの猿の幼馴染なんだってな」
俺はそうだなと言った。最近は同じ長屋で住んでいて凄い仲は良いといった。ついでに雛からはあの二人は可愛いよねと聞いてきたから答えたら。
「じゃあじゃあ、一真様の好みってどんな女の子なの~?」
「それは聞きたいかもー。雛達三人の中だったら誰に一番ぐっとくる?」
「ってこら二人とも!一体何聞いているんだよー」
「何って・・・・雛達三人の中で誰が一真さんの好みなのかなぁって。和奏ちんも知りたいでしょ?」
で、顔を赤くしながらそう言う和奏。犬子は興味津々でしょうとか言ってたけど、なぜか知らんが和奏を見てたら八つ当たりしてきたのでハリセン一発。で、話が一夜城から俺個人の話になってきたから、そう言ったら「あっバレた」みたいな顔をしていた。だが最近忙しかったからな。この三人と話すのは久々か。やれ和奏は俺の事を認めてるとか言っていたが、認めてなかったらどうするつもりだろうと思ったがあんまり深く考える事ではないな。
「あ、そうだ。良い事考えた。これからお団子屋さんに行かない?せっかく仲良くなれたからお団子でも食べながら話そうよー」
「それいいな。で、どこの団子屋に行くんだ?もしかして大通りにある美味しい団子屋か?」
「なぜ一真様が知ってるのさー?」
「これでも自分の足で見て回ったからそれくらい把握済みだ」
と言っても本当はトレミーからの情報だ。この区画には、どういう物が売っているとかな。
「題して、一真さんと友達になった記念」
「まんまじゃん。もう少し捻れよなー」
その後犬子が、おごってあげるとか言い出したら今度は和奏も奢るとか言ってきた。まあいいけど、あそこの団子屋は俺がよく行く所でもあるから顔パスで行ける。友達か・・・・悪くないなと思いながら行くのであった。
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