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虹の軌跡

作者:フゥマ
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第二十四話

力を振り絞って、投球に入るあおい


しかし、ボールが放たれる瞬間

あおい
「アッ…」

アンダースローで身体を酷使し過ぎたのだろう、膝が震え、バランスを崩して倒れてしまった

それでも、何とかボールはバッターボックスへ向かって放たれた

矢部
「あおいちゃん!」

捕手役の矢部が駆け寄る

その矢部の頭上を越えて、ボールはフラフラと軌道を描き、ホームベースの少し後ろへ落ちた

虹太郎
「……なぁミケ」


啓一
「ん?」

不意に親友に声を掛ける虹太郎

目線の先には倒れたあおいを介抱する矢部


虹太郎
「今の最後のボール、判定は?」


啓一
「…内角低め、ギリギリ入ってるな」

虹太郎
「そっか……」

それだけ言うと、虹太郎もあおいのもとへ駆け寄った 
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