『ポケスペの世界へ』
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第十三話
「さて、俺らも行くか……」
「そうですね………ってそうだッ!!」
「あッ!!」
「何やねん二人とも?」
いきなり叫ぶなよ。
「イエローさん無事かしらッ!?」
「釣り人のオッサン無事かッ!?」
「………そういやあの二人を忘れてたな (汗)」
ポロロロロロッ!!
その時、クリスのポケギアが鳴った。
「きっとあの二人から何処かに流れ着いたって知らせだわ」
クリスがボタンを押した。
『もしもしオーキドじゃがッ!!』
「は、博士ぇッ!?」
『な、なんじゃッ!? 何驚いとるッ!?』
まぁ流石に博士も、んな声を出したら驚くわな。
『君達がいるタンバ近海に異常気象が発生したと聞いたもんじゃから慌てて電話をしたんじゃが……』
「た、大変だったんですよ博士ッ!! 大きなポケモンに襲われて、荒波に飲まれるしイエローさんとは逸れてしまうし………」
『ク、クリス君落ち着くんじゃッ!! イエローと逸れたじゃとッ!?』
いや両方落ち着けや。
『むむ……。ああ見えてもイエローは危険には慣れっこじゃからそんなに心配はないと思う が……分かった。こちらからも気象調査隊が行く事になっとるから合わせて救助を依頼しておこう』
既にどざえもんやったらどうすんのやろ か………。
『その事とは別に君には新しい頼みがあるん じゃ。今から言う場所に向かってほしいん じゃ』
「向かってほしい場所ですか?何処ですか?」
『セキエイ高原じゃ』
「ポケモンリーグが開催される場所やな」
『おぉショウ君。その通りじゃよ。これには君達二人の他にもう一人、ゴールドという図鑑所有者にも同じ事を頼もうと思ってるんじゃ が………』
クリスが思わずゴールドを見る。
『アイツは何処にいるのか……いつも連絡がつかんからどうしたものか………』
「あの……博士。セキエイに行って何をするかはともかく、その彼なら多分……」
『ん?何じゃ?』
「今、私の横にいます………」
「よッ!! オーキドの爺さんッ!!」
『な、何じゃとッ!?』
まぁそうなるわな。
『お、お主は一体何をしていたんじゃッ!!』
「まぁこっちも色々あったんだよオーキドの爺さん」
「ゴールドッ!! 博士に何て事を言う のッ!!」
『あ?、それは言いんじゃよクリス君。もう馴れたからの。まぁゴールドが無事でよかったわい』
「それじゃぁ博士。俺らはセキエイ高原に行けばいいんですね?」
『あぁそうじゃ。詳細は追って連絡するわい』
そして博士との電話をクリスが切る。
「それじゃぁセキエイ高原に行くか。ピカチュウ、行くで」
シェルダーと遊んでいたピカチュウが来るけど、シェルダーも来た。
「ん? どうしたんや?」
シェルダーは何かを訴えるようにしている。
「もしかして……俺と一緒に行きたいとか?」
シェルダーはその言葉に頷いた。
「まぁええか。……ゲンガー、悪いけどシェルダーと交代になるけどええか?」
モンスターボール内にいたゲンガーが頷い た。
「なら、私が持っている携帯転送システムで博士の所に送りますよ」
「あぁええわ。ワカバに寄って母さんに預けるから」
俺はシェルダーにモンスターボールを投げ た。
シェルダーは大人しく捕まった。
「さて、行くか。ピジョット」
俺はピジョットの背中に乗る。
「先に行っとくわ。合流場所はワカバで合流するか。ゴールドとクリスはまぁ海上デートしてから来ぃや」
「「何でそうなるんすか(ですか)ッ!!」」
「いやぁお似合いやと思うけどなぁ」
とりあえず、ゴールド達と分かれて、先にワカバタウンに向かった。
―――ワカバタウン―――
「只今ぁ?」
「あら?お帰り。どうしたん?」
メシの準備をしてたんか、エプロン姿の母さんが出てきた。
「ちょっと寄れたから帰ってきたんや。まぁまたセキエイ高原に行かなあかんけどな」
「セキエイ高原? ポケモンリーグにでも参加するの?」
「ちゃうちゃう。この世界はポケスペやからセキエイ高原に行かなあかんねん」
「あ、ポケスペの世界なん?」
母さんも何故かポケスペは見ていたから知ってるな。
「それと、手持ちが七匹になったから母さんに預けにきたんや。はいゲンガー」
ボールからゲンガーを出した。
「……いきなり”したでなめる”とかしないわよね?」
「せぇへんて」
ゲンガーも頷いとるし。
「まぁいいわ。よろしくねゲンガー」
母さんからの握手にゲンガーも答える。
「じゃあちょっくら行ってくるわ」
「あら、もう行くの?」
「あぁ。主人公達とセキエイ高原に行かなあかんからな」
「そう。気をつけてね」
「うん。行ってくるわ」
俺は家を出た。
後書き
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