Le monde brûlé.
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Decouverte et la disparition
次の日の朝、いつもより早く起きて洞窟へと向かった。
恐る恐る洞窟に入ってみると、道は閉ざされていなかった。
「あれ...?」
確かに昨日天井が崩れたのはここのはずだった。
「おかしいな...」
そう思いながら奥まで進むと、昨日見つけた石版が落ちていた。
「あ....」
ゆっくりと手に取ってみる。
少し待ったが、天井が崩れることはなかった。
不思議で不思議でしょうがなかったが、とりあえず石版をカバンに入れ、家へ戻ろうとした。
しかし入り口に向かって歩いているはずなのに、いつまで歩いても入り口にたどりつけなかった。
「あれ....あれっ...!?」
ユーラは焦り始めた。
小走りになる。しかしまだ光は見えない。
「どうなってるんだ...!?」
気づけば走っていた。それでもまだ出口が見えることはなかった。
冷静になって考えてみた。
「これを....持ち出すなってこと...?」
そう思って石版を地面において、後ろを気にしながら進む。
すると驚くほど早く光の筋が見えた。
ユーラは急いで後ろに走った。
するとどうだろう、そこには昨日天井が落ちた場所があった。
訳が分からなかった。
しかし今度はそこには石版がない。
頭が混乱していたので、とりあえず外へ出た。
外はすでに日が暮れていた。
「いっけない...!」
急いで家に帰ると、ライサがご飯を作っていた。
「どこ行ってたの?」
「ちょっと...ね...」
「せめて行く前に一言くらいいいなさいよっ...」
ライサの肩は震えていた。
「ごめん...」
「いいから....行って...」
「うん...」
ユーラは2階に上がった。
「それにしても...分からないなぁ...」
結局今日もまたベッドに寝転んで天井とにらめっこをしていた。
「何がどうなってるんだろう...」
彼の頭のなかは洞窟のことでいっぱいだった。
『今、あなたは檻の中にいます。』
突然少女の声がする。
「誰っ?!」
驚いてあたりを見回すが誰もいない。
『しかしまた、そこは檻の外でもあります。』
「何を言っているんだ...?」
『これは哲学ですか?』
声は頭に響き続ける。
『少なくとも、「矛盾している」とは思っているでしょう。』
『しかしよく考えてみてください。あなたがたがこの世界でもっとも優れた種であるという確証はどこにもありません。』
「どういうこと...?」
『培地で培養される細菌は外界のことを知らずに生まれ、繁殖し、そして死滅します。』
『最初のある一部の細菌以外は、その培地以外の世界があることを知らないのです。』
『そして最近は自分達が自分達の力のみで世界を開拓し、その世界でもっとも優れた種であると思い込みます。』
『しかし実際、彼らの生死を決めるのはそれを管理する人間なのです。』
『もし人間が滅菌処理でもすれば、彼らなど跡形もなく消え去るのですよ?』
『la vie d'etre humain est trop fragile pour dominer le monde.』
『この話を聞いたあなたは、果たしてこの後どのような行動をとるのか、私は楽しみにしています。』
その言葉を最後に、声は完全に聞こえなくなった。
「どういう....ことなんだろう....?」
ユーラの頭はすでに壊れかけていた。
訳が分かっていなかった。
「あぁ...これは夢かぁ...」
そう自分に言い聞かせ、落ち着かせる。
「そうだ、きっと夢なんだ、ありえないよね、こんなことっ...」
「ユーラ~っ、ご飯だよ~!」
ライサの声が響く。
「は~い!」
とは言ったものの、その一言のせいでこれが夢でないという実感を得てしまった。
1階に降りると、ライサはすでに座って食べ始めようとしていた。
「来るの遅いよっ...」
「ごめんごめん、ちょっと考え事をね...」
「考え事...?珍しいじゃない、お姉ちゃんが聞いてあげよっか?」
「ううん...いいんだ、どうせ笑われるし。」
「弟の話を聞いて笑う姉がどこにいますかっ!」
「本当に...笑わない...?」
「どんとこいっ!」
そんな姉の勢いに負け、ユーラはこれまでにあった全てのことをライサに話した。
「........」
流石のライサも黙り込んでしまった。
「ごめんね、お姉ちゃん...変な話して...」
「.....」
「わ、忘れてっ...?」
「ユーラ...」
「え?」
「その話、どこかで聞いたことあると思ってたんだけど...」
「そ、そんなっ...!?」
「長老のところに行ってその話をもう一回してみてごらん、私は詳しくないから...」
珍しく普段は元気で活発なライサがまじめに考え込んでいて、これは行かざるを得なかった。
「でも今日は遅いから、明日行っておいでよ!」
...と、次の瞬間には普段どおりになっていた。
ライサは普段どおりを装っていた。
「分かった...」
「今日は疲れたでしょ、今日のところは寝るといいよ。」
「うん、おやすみ...」
「ん、おやすみ~っ」
姉に笑顔で送られ、2階へと戻る。
「はぁ...」
結局何一つとして分からないまま、少年は眠りについたのであった。
そして翌日、ユーラは目覚めるとすぐ畑の世話を終え、急いで長老の住む家に向かった。
「長老!」
長老の家の扉の前で叫ぶ。
「何だ、どうした。」
40代ほどのがっしりとした男が出てくる。
「長老に用があるんです...!」
「おお、そうか。入れ。」
男に案内され入った部屋では、長老が椅子に座って窓の外を眺めていた。
「.....この島の歴史じゃよ...」
そう誰に言うでもなく呟いた言葉に、ユーラは突っかかりを覚えた。
「あの...」
「分かっておる。座れ。」
そう言うと長老は振り返り、ユーラの目を見つめた。
ユーラは何か気持ちが悪かった。
長老に心の奥まで見られている気がしたからだ。
「えっと...」
ユーラが言いかけると長老は何も言うなと言いたげに目を細めた。
少しの間沈黙が続いた。
そして長老はこう言い放った。
「君は今、檻の中にいる。」
「っ!?」
ユーラは驚きのあまり立ち上がった。
「しかしまた、そこは檻の外でもある。」
「長老、どうしてそれを...?!」
ユーラが問うと長老はゆっくりと立ち上がった。
そして話し始めた。
長い──―歴史を────
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