環の理
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鋼の錬金術師
襲撃
前書き
感想に丸写しダメ!って書かれたんで取り敢えず丸写しはやめました。たぶん大丈夫なはず!
第五研究所を崩壊させた挙句、入院したエルリック兄。着いた時に何やら一悶着あったみたいだが今はもう吹っ切れてるようだ。
「で、こいつに蹴られた後はもう覚えてない」
「魂の身の守護者……貴重な人柱……生かされてる……エンヴィーなる者……マルコ―氏曰く東部内乱でも石が使われていた……ウロボロスの入れ墨に賢者の石の錬成陣……ただの石の実験にしては謎が多いですな」
「これ以上調べようにも今や研究所は瓦礫の山だしな」
「「「「うーーーーーん」」」」
何か場違いだな私。賢者の石にエルリック弟みたいな奴……まあ賢者の石の錬成陣を見れたのは不幸中の幸いか。要らない人間の調達は難しいから作らないけど。
「軍法会議所で犯罪リストでも漁れば何か出てくるかもしれねーな」
「我輩はマルコ―氏の下で石の研究に携わっていたと思われる者達を調べてみましょう」
「失礼するよ」
突然入って来た人物……は?
「キング・ブラッドレイ大総統!」
「ああ、静かに。そのままでよろしい」
「はっ……」
「大総統閣下何故このような所に……」
「何故って……お見舞い。メロンは嫌いかね?」
「あ、ども……じゃなくて!」
色々と調子が狂うな……。
「色々とちょっかいを出してるようだなアームストロング少佐」
「はっ!?あ、いやその……(ちょっかい?)」
「私を甘く見るな。そして……賢者の石だね?」
「「「「「!」」」」」
「どこまで知った?場合によっては―――」
場に緊張が走る。ここで一戦構える気か……?足手まといが一人、軍人が一人、錬金術師が三人……勝てるのかこれ?
「冗談だ!そう構えんでもよろしい!」
「は?」
「私の預かる所で色々と不穏な動きがある事は知っておる。どうにかしたいのだが……」
「あ、それは……」
「ほう……賢者の石について研究していた者の名簿だな。この者達全員行方不明になっておるぞ」
「……!」
行方不明?死亡が確認されてる訳じゃない……まさか石の材料にでもされたか?
「第五研究所が崩壊する五日前にな。正直私の情報網でも敵の正体は掴めていない」
「大総統でも何も分かってないのか……?」
「うむ。シルバーバーグ大佐、ヒューズ中佐、アームストロング少佐、エルリック兄弟……君たちは信頼に足る人物と判断した為に命令を下す。あまり軽率な行動はするな?相手は常に自分を見ていると思って行動をせよ!いいな?」
「は……」
「「はっ!!」」
この年になっても衰えぬ威厳に身も引き締まってしまう。本当に人間かこの人……?
「実は仕事の最中でな。そろそろお暇させていただく。ではさらば」
嵐が通り過ぎるとはこの事か……初めての体験だったな。
「あれ?どうしたの?」
「いや、何でもないが……君は誰だい?」
「あ、私はウィンリィ・ロックベルです」
「メイザース・シルバーバーグだ。宜しく」
ガッチリと握手を交わす。私と違って何とも女の子らしい身長だな。
「あ、はい、頼まれたキップ」
「お、サンキュー」
「どこに行くんだ?ダブリス?」
「西部の真ん中辺りか……ラッシュバレーを通過するなぁ」
「ラッシュバレー!?」
ウィンリィが驚く。何か驚く要素があったか?ラッシュバレーには確か……。
「機械鎧技師の聖地ラッシュバレー!一度言ってみたかったの~~~」
「技師だったのか……」
「ええそうとも!ねえ、エド連れてって~!」
「そんなとこ一人で行け!」
「誰が旅の費用払うのよ!?」
「集る気かよ!?」
ちゃっかりしてんな……最初にイメージが一瞬で崩れたよ。
「男の甲斐性を見せろよエルリック兄」
「……しょうがねえな」
「わーい!それじゃばっちゃんに電話してくるね」
バタバタバタバタ!
「ありゃ昔からの馴染みか?」
「ええ、まぁそうです」
「だから遠慮が全くねえんだ」
「良い嫁さんになるぞ」
「オレに言うなっての!」
そろそろ仕事に戻るか。部下待たせてるし。
「じゃあ、そろそろ帰るわ」
「またな大佐」
ダブリスか……あの肉屋の主婦元気かねぇ?
~~~~~~
夜になった。あの後、部下が通した書類を見直す作業で遅くなってしまった。
「あ~……今日も遅くなっちまった。こんな女でも拾ってくれる優しい男はいないかね……」
TSしてから変わった気がする。最初は男みたいなか格好で抗ってみたけど、生理が来てから女である事を受け入れてしまった。初めてを誰にも捧げてないのは前と同じなのが少し寂しいが。何故誰も私に寄って来ない……!
「周りにいる男の見る目がおかしいんだ……世間から見ても美という文字が付く存在だと……ん?」
自画自賛からの悪循環を始めるいつもの癖は今回は起きなかった。気になる模様を見つけたからである。
「結婚、いや血痕……結構新しいな」
誰か怪我してるのかもしれない。急がなければ……携帯した銃を構えて走り出す、28のよ~る~♪
「構えた拳銃乱射する♪被弾先も分からぬまま♪暗い夜の帳の中で~♪」
血痕を追い、数十秒走った先には電話ボックスがあった。血痕の持ち主は電話をかけているのか?あ、誰かが電話ボックスに向けて銃を……て、これ危ないんじゃね?
「どっちが悪者か知らんが、先手必勝DEATHよ!」
「なあっ!?」
パァンッ!流石に人に撃つ訳には行かないので銃身を狙い撃つ。横から加えられた衝撃に手が耐え切れなかったのかカランカランと地面に落ちる。
「追撃のフォトニック!(更に攻撃するわ!)」
更に錬金術で拳銃の周囲の温度を急低下させ、駆動系をイカレさせる。銃身が凍るとのダブルコンボだぜ!
「ぐっ……」
「ん?グレイシアじゃねえか?」
「おい……助かったぜシルバーバーグ大佐……」
「ヒューズ中佐……浮気でもしたのか?」
「誰がそんな事するか!」
「だってグレイシアがお前を殺そうなんてそれぐらいしか……」
誠君だってそうやってDEAD ENDを迎える訳だし(笑)
「ありゃ偽物だよ!誰かが化けてんだ!」
「マジで!?」
「そうだ」
「Really?」
「Yes」
「必ず!?」
「もち……てかしつこいわ!!」
おお、このノリは正しくヒューズ中佐ではないか。
「刺されて死ぬとは情けない」
「死んでねえよ!てかアイツは何処だ!?」
「ちっ……やってくれるね変熱ぅ……」
「混沌に焼かれよ!(近づかないでよ!)」
「ぐあっ!?」
発火布があれば掌錬成で再現出来るわよ!一度錬成の基礎を見せてもらったしね!
「あれはロイの……」
「フフン!(ドヤァ)」
「このドヤ顔で台無しだぜ……聞く気も失せたわ」
「誰にも言うなよ?宿舎に戻れば安全だろ」
「おう……すまないな」
急所外れてるみたいだからすぐに死ぬ事はないだろ。
「何があった?」
「……大佐も賢者の石の錬成陣は見ただろ?」
「ああ、エルリック兄が書いてたな」
「この国の内乱や国境戦、侵略戦争を地図に書くと出来上がるんだよ」
「……五千万の人間のエネルギーを内包した賢者の石の出来上がりか。そして、それを知ったお前は口封じ」
恐ろしい事だな。天候操作に人口太陽まで作れるかもしれない。しかも、あのビックリ人間を見るにかなり高性能な合成獣が裏で作られてるのか……?
「あ、ヒューズ中佐どこ行ってたんですか!?」
「おい、早く警戒態勢を敷け!軍人殺し未遂だ!」
「あ、はい!」
「それとヒューズ中佐の家族を保護しろ。狙ってくる可能性があるからな」
「分かりましたー!」
全く、疑似焔の錬金術を晒すなんてついてないぜ。一応切り札のつもりだったんだが。
後書き
久しぶりの三千字越え。
モバマス……川島さんが可愛く見えてきた。のあさん欲しい。薫に癒されたい。
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