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銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]

作者:stk
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独立侵攻軍

あの後、私はすぐに現場に向かった。
特急A656は不時着したため何とか大丈夫だったらしい。
しかし聞き込みをしても目撃者はいなかったため解決にはいたらなかった。




『これより我が艦隊は時空管理局に奇襲を仕掛ける。全砲塔を開けー。』
この艦隊は新銀河鉄道株式会社が設立してからいち早く設置された。
当初の名前は新銀河鉄道自衛軍。
今は名前が変えられて新銀河鉄道管理局独立侵攻軍第3艦隊と呼ばれている。
彼ら任務は至って簡単。
ただ単に新管理局の空間領域の守護。
その為ならば何をしても許される。
そして彼らは今回、任務とは全く関係のないことをしていた。
それはかなり重大なこと。
第3艦隊の目的は時空管理局の主要世界のひとつであるミッドチルダ。
第2艦隊は時空管理局本局に攻撃を仕掛けているようだ。
もちろん新管理局局長の夏村未来はこのような命令を出してはいない。
『無人艦、偵察艦、支援艦、侵攻艦。システム、オールグリーンです。』
『そうか。全砲塔撃ってぇ。』



数日後のレビュース分岐点
『非常事態発生。非常事態発生。当分岐点より6宇宙KM付近にて時空管理局の艦隊と思われる集団を確認。現在、SDF(空間鉄道警備隊)による調査及び警戒体制が続けられています。』
オペレーターの放送。
冗談じゃない。
ここには多方面路線の列車が来るんだ。
ここを破壊されたら本当に戦争が始まってしまう。
『緊急事態発生。A102系統、宇宙の底線、重力の中心にて停車中の急行A101と連絡が取れません。』
『緊急事態発生。A12-1系統、下方線、特別急行A200の反応を見失いました。』
次々と寄せられる情報。
このままでは全ての情報が分からなくなってしまう。
そうなる前に手を打たないと。
「空間シールドの出力を最大にして。」
一時的に列車は守れるはず。
『新銀河鉄道管理局トレーダー本部より入伝。「会談を設けて事態の収集に努めろ。」とのことです。』
そんな。
僕が配属されたばかりでそんな大仕事が来るなんて。
『副長。どうしましょうか。新銀河鉄道管理局としては初の外部組織会談になりますけど。』
「夏村総司令に繋げて。」
未来兄さんに聞いてみよう。
何か良い案が思い付くかもしれない。
『はい。こちら本部です。どういったご用件でしょうか?』
毎度毎度オペレーターを通さないといけないなんてかなりめんどくさいんだよね。
「夏村総司令に会談の具体的な内容の指示を願いたい。」
『分かりました。問い合わせてみますのでしばらくお待ちください。』
ここからも長いんだよな。
かなりやる気が出ないのですけども。
そもそも会談なら重役が出ないと意味がないのでは?
『夏村総司令は現在、重役会議に出席のため連絡が取れません。』
と言うことは自分たちでどうにかしろ。
と言うことなのですね。
「わかりました。失礼します。」
どうしようかな。
向こうの最高責任者に通信をいれないといけないけど。
と言うか局長はまだなの?
副長の僕だけでは対処が出来ないのですけど。
「至急に局長を呼んできてください。」
するとみんなが一斉に困っていた。
「夏村副長。」
「なに?」
一人の男性職員が近づいてきた。
「局長は地球管理支局にて会議中のためいません。」
「そうなのですか。わかりました。今から僕が指揮を執ります。」
さてと、まずはあちらの代表に通信をいれないといけないのか。
めんどくさいな。
「むこうの責任者に通信をいれてください。」
「了解です。」
現在のレビュース分岐点の戦力だけではあの量には勝てない。
「通信が繋がりました。映像にでます。」
するとオペレータールーム中央の大きなスクリーンに一人の若者が映し出された。
「通信に答えていただきありがとうございます。」
まずは丁寧にお礼を言ってから、
「私はレビュース分岐点副長の夏村咲一尉です。」
そして丁寧に名前を言う。
ここまでいけば後は簡単。
会談の場を設けるように頼むだけだから。
『僕はこの次元航空隊指令兼クラウディア艦長のクロノ・ハラウオン提督だ。』
「ハラウオン提督。実は頼みたいことがございます。」
僕は腹をくくって。
「ここは宇宙特別空間に定められています。そこで会談にて話をつけたいのですが、よろしいでしょうか?」
『確かに無駄な争いはしたくないな。・・・分かった。会談に参加しよう。』
「ありがとうござ『ただし、』えっ?」
ただし?
なにかこちらが不利になるようなことじゃないよな。
『場所はこちらが指定するがいいか?』
不味いかも。
本部の考えだとこれより先には入れられない。
「こちらは当分岐点より先には入れることは出来ません。ですので新銀河鉄道管理局管内ではここでしか会談を設けれません。すいません。」
『分かった。それならそちらにお邪魔しよう。』
「ご理解頂き感謝します。」
ここからが勝負どころだ。
気合いを入れていこう。
 
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