森羅と創世のエターナル真祖
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精霊強化月間
レン
あれから、190年の月日が流れました。
エヴァちゃんと一緒に魔法を極め、開発したりしました。精霊もたくさん生み出した。新たに、イフリート、ノーム、セルシウス、シャドウ、ボルト、アスカ。この子達はめったにでてこないけど。
「レン、やるぞ」
「うん。やろう」
私とエヴァちゃんのこの頃の日課は魔術合戦。それも新しく作っていって戦うの。
「デオス・デア・サタナス・アポカリプス、契約に従い、我に従え、精霊の王、来たれ、根源の破壊、消滅!!!」
「リク・ラク ラ・ラック ライラック 来たれ氷精 闇の精!!闇を従え吹雪け 常夜の氷雪闇の吹雪!!!」
エヴァちゃんが、強力な吹雪と暗闇を発生させて攻撃してきた。でも、残念。私のは消滅させる魔法。だからエヴァちゃんの魔法はあたった瞬間に削られて消滅していく。
「馬鹿な…………私の魔法がこうも容易く消滅させられるか。」
「…………わたしの…………かち…………」
「だな。次は負けん」
今のところ勝ったり負けたりしてる。
「だけどレン。ちゃんと直しとけよ?」
「…………(こく」
でも…………勝った私が直すのかな?
何か変な感じ。
「お前の方が壊したからな」
なんで、心の中が分かる…………。
「付き合いが長いからだ。というか、顔みればわかる」
「むぅ」
「マギア・エレベアも完成したし次なにするかな〜」
「両腕、両足?」
「それは、シオンが完成させたな」
おにぃさまも一緒になって作ってたんだ…………私は使わないけど。
「治った。今日…………侵入者…………」
侵入者の気配が伝わってきたので、予定を変更する。
「だな。迎撃にセルシウスとムーが出たようだ。大丈夫だろ」
「うん」
でも、突破される感じがする…………。
シオン
さて、進入者か…………まあ、エヴァとお茶でもしておくかな。
「エヴァ、紅茶なにがいい? お茶請けはミルフィーユだけど」
「ダージリンで頼む」
「俺モソレデ頼ムゼ」
っと紹介しよう。こいつはエヴァが作ったチャチャゼロだ。まあ、ヌイグルミだな。ダージリンを用意っと。
「今度の侵入者はここまでこれるかな?」
「これたら、メリットはあるがな」
そう、きたら永遠神剣をくれてやる。この噂はすでに流れ何人も挑戦してきているがまだ一人の成功者もでていない。
「永遠神剣についてくわしく教えてくれないか?」
「ん? いいだろう。」
ダージリンを渡し話し出す。
「まず、永遠神剣は意思を持っている。自分の使用者を自分で決める。資格無き者が持つとみずから使用者の意識を乗っ取る」
「危険だな」
ああ、危険だとも運が良くても身体はボロボロでほぼ戦えん。悪ければ廃人や操られて死ぬまで戦うことになる。
「まあね。で、効果だがどれも基礎能力として身体能力向上、回復能力向上があるし魔力増幅機能もついてる。そうだね、だいたい2ランクはあがるとみていい」
「馬鹿げているな。AならS、SでEXランクの戦闘能力を得るわけだな」
そう、雑魚がもっても強力な雑魚。初期MAPから中盤MAPくらいまであがっちゃうだけだろう。
「ようは、バグキャラ量産機?」
「そんな感じだね。うむ、ミルフィーユの出来いいな」
「うむ、旨いぞ。あとは固有能力か?」
「永遠神剣格自に固有能力あるね。超でかい剣の永遠神剣だってあるから、千差万別だがね」
たしか、惑星に突き刺さってる奴。
「お前の森羅は森羅万象を自在に操り、レンの創世が魔力を糧に自由に作り出すことが出来るか」
「創世は、イメージが固まってないといけないし。問題は作った奴が従うかはまた別だな」
レンの場合チート能力で従えられるだけだからな。俺は、レンの力をちょっと使えるからね。その逆も然りだけど。
「おかわり」
「俺モ頼ムゼ」
「はいはい、どうぞ〜」
「「お、ぬけてきたな」」
「息アッテルナ」
「うるさい!」
ふむ、どうやら二人も抜けてきたようだね。なら、客人としてお迎えする用意をしておこう。
「じゃあ、準備しておくか」
「敵対したら?」
「愚問、潰すだけだ」
「だな。私は椅子だしてくる」
「頼む」
さて、ロールケーキでもだすか…………お茶はハーブティでいいか。ノームの力でかなり品種改良して質のいいハーブが手に入ってるからな。
準備してから二十分後彼らがやってきた。ボロボロだね〜。
「ようこそ、我が領域へご用件は何かな?」
「ここに強力な武器をつくってくれる奴がいると聞いてきた」
「門番がかなり反則級の強さだったけどね」
大精霊や神獣だし、それは仕方がない。
「なるほど、では我々に危害を加えないかい?」
「ああ」
「今の状態で勝てる気もしないしね」
「よろしい。ならば、客として扱おう。どうぞ掛けて」
「わかった」
「ありがとう」
二人にハーブティとロールケーキを切って渡す。エヴァとチャチャゼロの分も。
「で、お前たち名前は? 私はエヴァンジェリンだ。」
「そうか、君が闇の福音か。僕はフェイト」
「私はデュナミスだ」
なるほど、この二人が完全なる世界の二人か。なら、試練を超えてきたのも納得するね。
「俺はシオン。ここの支配者だ。以後よろしく」
「貴方が森羅か。たしか、懸賞金200万$だったかな」
「そんなんついてるんだな。知らなかった」
時たま外に出て、料理の勉強してた時に襲ってきた連中を殺したのがまずかったか?
まあいいか。
「このハーブティ美味しいね。できたら、どこで手に入れたか教えてくれない? コーヒーもあれば嬉しいんだけど」
「あるぞ、コーヒーはもう来るはずだ」
シルフにもってくるよう頼んだが…………まだかな?
「あるじ〜」
「来たぞ。シルフこっちだ」
「おもかった〜」
「よしよし、ほらケーキやるから」
「わ〜い」
ついでに、シルフの頭を撫でてやりフェイトにコーヒーを入れる。
「デュミナスは?」
「いただこう」
「どぞ」
エヴァとチャチャゼロ、自分の分もいれて渡し味わう。
「「「「・・・・・・・・・」」」」
ゆっくり味わい堪能する。
「どうだ?」
「すごく美味しい」
「ああ、これはいままで飲んだことが無いな」
「よかった」
「この豆売ってくれないかな?」
フェイトはかなり気に入ったようだな。
「いいよ。どれくらい欲しい?」
「あんまりこれないだろうから…………100kg頼める?」
「お安い御用だ、後で渡そう」
「ありがとう。それで本題だけど」
「武器をつくってくれるか?」
「高いよ?」
いろいろ規格外だからな。
「いくらだ?」
「あんた達クラスが持つなら…………一人4000万$だな。」
「でたらめな値段だな。戦艦買えるぞ」
買えるだろうね〜でも…………
「それだけの価値はあるが? それとも、それが分からないのか?」
「いってくれるな。もちろん分かる」
「う〜ん、これは相談なんだけどね。一個はこれと交換じゃダメかな?」
「これは、造物主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)っていう杖だよ」
「どれどれ」
これは、すごいの持ってきたな…………こいつは…………。
「これじゃだめだな」
フェイトに投げ返す。
「なぜだい?」
「簡単だ。マスタキーか最低でもグランドマスタキーをよこせ」
「なぜ、それを知っている…………」
そう、今渡されたのは単なるマスターキーだ、だから断った。
「それは企業秘密だ」
「…………」
「デュミナスどうする?」
「いいだろう。ただし、これと交換する価値があるものでなければダメだぞ。そして、渡せるのはグランドマスタキーだけだ。これは、後に封印する予定なのだからな」
「いいだろう。まず、二人とも形状は何がいい?」
「私は杖だ。」
「僕は・・・・・・腕輪がいいかな。」
「デュナミスが杖でフェイトが腕輪だな。いいだろう」
「この杖が…………」
エヴァがいただいたグランドマスターキーで遊んでるが気にしない。杖と腕輪か…………材料もとりにいかないとな。
「連絡先を教えてくれ。まず、材料から探さなきゃならんからな。」
「ある材料じゃできないのか?」
「妥協する気は無い。」
エヴァ
これがな〜そうだ。
「妥協する気は無い」
「そうか、なら2、3年以内にできるか?」
「それはできる」
「なぁ、フェイト」
シオンとデュナミスはほっといて、フェイトに話を聞く。
「なんだい? エヴァンジェリン」
「これの使い方教えてくれ」
「ん〜、まいいか」
よし、これなんか力を隠してあるみたいだしな。
「これはね・・・・・・・・・・かくかくじかじか」
「なるほど。わかった」
かなり危険な代物だな。まさか創造主の力が使える杖か…………ふふふ、面白い。
「あんまり使わないでね」
「ああ、たぶんな。あ、シオン。私の永遠神剣も頼むぞ」
まだ、もらってないからな。いったいつまで待たせるのやら。
「わかった。んじゃ、2年後ここで落ち合うときに受け渡しでいいな。その杖どうする?」
「持っていってかまわん」
「OKOK、じゃあ最後にあんた達の身体検査だ」
「なに? どういうことだ?」
「完全に適合するように計測すんだよ。2年で成長しないだろあんた達」
「わかった。どうすればいい」
「僕もいいよ」
私もかな?
「私も?」
「エヴァはいいよ。後で俺が直接調べるし」
「なっ! なにいってるゅんだ!」
噛んでしまった…………恥ずかしい。
「噛んだね」
「噛んだな」
「カミヤガッタナ」
「大丈夫か?」
「う、うりゅさい!」
「さてと、お二人さん。そこに並んでね」
「わかった」
「ああ」
フェイトとデュミナスが並んだ。私がやるか。
「契約に従い、我が前に来い、ウンディーネ!!」
私が作った召喚陣から水の奔流が渦を巻きその中から、ウンディーネが現れる。
「御用でしょうか?」
「ああ、あの二人を計測してくれ」
「承りました」
二人にウンディーネの奔流が襲い。二人を包み込みすぐに戻ってくる。服には一切、水滴がついていない。
「終わりました」
「はぁはぁ、驚いたよ」
「息は出来たみたいだが…………」
「あはは、でも楽なんだこれ。身体の中まで調べてくれるしな」
私は嫌だがな。
「これで計測終了だな。どうするんだ?もう、夕食の時間だが」
「よかったら食べてくか?」
「そうだね、お言葉に甘えよう。いいかな?」
「ああ、かまわん」
「んじゃ、バーベキューにするかな。いい肉と酒もあるしな」
「ヤッタゼ。カイタイサセロヨ!」
「ああ、好きにしろ。んじゃ準備してくる」
「手伝うぞ」
私は、シオンの後を追い一緒に台所で手伝った。
次の日の朝、二人は去っていき私たちも準備している。
「エヴァ、旧世界に行くぞ」
「わかった」
場所まで聞いていなかったな。
「旧世界でなにするんだ?」
「ああ、聖地を手に入れる」
「聖地か…………って、何個あるかもしれんのにか」
「ああ、買い取って結界と守護者を置く。極悪のな」
「それは、面白そうだな。では、いくか」
「ああ、ムーお留守番よろしく」
「GRU」
ふふふ、ふたりで旅行だ。楽しみだぞ。かれこれほぼ200年ここから動いてないからな。レンは旅行というか人ごみ事態が嫌いだからでてこないし、ほぼ二人っきりだ♪
「どうした?」
「なんでもない♪ ほらいくぞ♪」
「ああ、じゃいくか」
「ところで、どうやって旧世界に行くんだ?」
「こいつを使う」
ちっこい竜を出してきた。こんなのいたかな?
「なんだそいつは?」
「こいつは次元竜の幼竜クーだ。こいつの力で次元をわたることができる。まだ、子供だから旧世界の聖地くらい強い土地にしかいけないがな」
「つまり、今回は逆に都合がいいということだな」
にしても、可愛いな。よしよし、デートの邪魔するんじゃないぞ。
「さて、行くぞエヴァ」
「ああ、行こうシオン」
私たちは、クーの力によって旧世界の聖地へとでかけた。
1年後、12箇所の聖地全てを大量の金を使って購入し、そこに守護者に精霊やドラゴン、魔獣達を置いた。もちろん、認識阻害に人払いなどの結界のオンパレードも施した。聖地そのもの魔力を使うから永久機関だ。もちろんデート観光も行った。
「聖地は終わったな」
「ああ、いい材料も入った」
「なあ、シオン次は日本に行きたい」
日本…………いってみたいんだよな〜とくに抹茶が飲みたい。
「ふむ、日本か…………」
「だめか?」
「いいぞ」
「…………やった」
日本だ、日本に行ける!
わぷ、きゅうに頭をなでられた…………気持ちいい…………って、ちがうちがう。
「こら、撫でるな!」
「ちょうどいい位置にあるエヴァの頭が悪い」
「くっ…………ふん。今は気分がいい好きにしろ♪」
さて、ついたぞ日本!
で、なんで私たちは森の中にいるんだ?
「おい、なんでこんな所に?」
さりげなく、枝とかどけたり壊したりしてくれるから歩きやすいけど。やっぱり気になるぞ。
「かなりの魔力を感じた。いい素材が手に入りそうだ」
「そうか、ならとっととすますぞ」
「ああ。」
それから、道なき道を進み2時間後ようやくついた。
「これか?」
「だろうな、にしてもでかいな。エヴァで何万人分だ?」
この、この、この、足に蹴りを入れてやった。わっ、私は、い、痛くなんてないんだからな。
「にしてもでかいな。魔力も十分だ。ここも聖地になるな」
「なら買い取るか?」
「もちろん。ふむ、エヴァこの大樹なんて名前にする?」
「こんなでかいんだ、世界樹でいいだろ」
「世界樹…………世界樹なら精霊もいないとな」
「おい、何する気だ」
また、変なことし出すぞ。
「チェンジ」
いきなりレンにかわったってことは何か創るんだな。
「……………………」
手を大樹に当てて、会話でもしてるのか?
「エヴァ、魔力かして?」
「かまわないぞ、ほら」
こいつらが魔力を欲するなんて相当だな。ありったけの魔力くれてやった。
「…………みつけた…………」
私はレンを見守る。
レン
おにぃさまの依頼。大樹の意思と会話する。
「貴方がこの大樹?」
「“はい…………貴方たちは?”」
「私たちは…………貴方の味方(?)…………聖地を保護してる者」
おにぃさまが聖地を悪用されないために、材料集めのついでに保護しているからまちがってないよね?
「“そうですか、他の聖地の方から感謝の気持ちを感じます。わかりました、私も貴方方を受け入れます”」
聖地にも感情なんてあるのかな?
「うん…………これからよろしく。貴方にお願いがある」
これが本題。
「“なんなりと”」
「貴方を精霊に押し上げる、いい?」
「”精霊ですか?”」
「そう、全ての聖地を司る存在にするの」
他の聖地にはここまで確りした意思は無かったから。
「“私でよろしければお願いします”」
うん、この人(?)なら大丈夫。
「いくよ。創世」
「アイアイサー、魔力全快、エヴァの嬢ちゃんからもらった魔力も全部使いますZE!!」
「がんばれよ!」
「うん」
“レンがんばれ。”
「おにぃさまのためにもがんばる。創世よこの者を大精霊に…………聖地を守る…………ううん、世界を守る守護者に!!」
「第416万封印まで解除! 創世開始!」
世界樹から閃光がほとばしり周りを真昼間のように照らす。どうなったの?
「ありがとうございます。」
「どうやら、成功みたいだぞ」
「創世のレンに不可能はありませんぜ」
「うん。でも、もう魔力もから…………きゅ〜」
「あらら、どうしましょう」
私がんばったよね?
おにぃさま。
“ああ、ゆっくりお休み”
シオン
気絶したレンにかわりに俺が表に出る。
「ふう」
しかし、身体のダルさはそのままだ。魔力が無いからな。
「貴方様は先ほどいた…………」
「シオンだ、悪いが少し魔力を貰うぞ?」
「ええ、かまいません」
「森羅、魔力を吸え」
「御意」
森羅の力…………五行が元になってるから、木々からほんの少しずつ魔力を貰う。
「ふう、身体が動くな」
「無事でなによりだ」
「あの…………」
「ん?」
「できたら、お名前をいただきたいです。精霊になったのに、格好がつきませんから」
「なら、マーテルだな。世界樹の精霊マーテル」
「マーテル・・・・・・・・わかりました。これからよろしくお願いします。ご主人様方」
「今日はここで野宿か?」
「そうなるな」
さすがに、創世も動かないというより…………魔力が無い…………いや、手段はあるな。
「深夜零時になるまで待つなら、創世が使えるな」
「なぜだ? そんなに魔力なんて回復しないだろ」
「ああ、いってなかったな。俺が所持している宝具に零時迷子っていうのがあってだな。こいつはその日一日消費した力を深夜零時に全快してくれる便利なものだ」
「…………つまり、零時になるとさっき使った魔力は元通りになると…………このバグキャラめ!」
「失礼な・・・・・・否定は出来んがな」
「この辺りの気候はコントロールできますので快適にすごせますよ」
「ふむ…………ん? 待てよ…………よし、今日は野宿だ。それがいい!」
「マタ何カヘンナコト考エヤガッタゼ」
「うっさい。チャチャゼロ」
「エヴァがそれでいいならいいや。ご飯は…………お互いの血液でいいか」
「ああ、私はお前の貰えれば満足だ」
「俺ハ、食イタイガナ〜」
「「知るか」」
「ヒデェ〜ゾ、コノ主人共」
エヴァ
その後、食事を取りあったあと。シオンは、寝転がって星空をみていた。私は、横に寝転がってシオンにくっつく。
「近くないか?」
「うるさい、こうすれば温かいじゃないか」
「それもそうだな」
私の頭の下に腕をいれてくれたので頭を乗せて星空を見上げる。夜空には満天の星空が写っている。
「ん?」
マーテルがシオンに膝枕を…………まあ、いいか。すりすり。
「ありがと。そういや、今日7月7日か」
「七夕って奴か、あれが天の川?」
「だな。あれが、織姫と彦星だな」
「綺麗なものだな。たまに夜空をみあげるのもいいか」
それに、マーテルが空気よんでくれてあんまり発言しないし。二人っきりみたいだ。チャチャゼロは狩りにいっているしな。
「ああ、いいこと思いついた」
「なんだ?」
「星の魔法」
「なに?」
「星々の力を使う魔法だな」
「そんなことができるのか?」
できたとしても制限きついな。夜限定…………いや、昼間でも使えるか、見えないだけで星はある。
「星の光を使う。できそうだ。言うなら星の魔法(マギア・アステリ)かな。」
できたら、かなり強力な魔法になるな。
「くくく、切り札としていいんじゃないか? こいつをマギア・エレベアで圧縮してしまえばな」
「くくく、たしかに極悪な威力になるな。星の力を使うんだからな。完成させればだが…………」
「私達三人に、精霊の力も借りれば出来るだろう」
たしかに、難しいだろうが出来なくは無いな。タイミングはここだな。
「プレゼントがあるんだ」
「なに?」
「これだ。」
私は懐から小さい水晶玉三つ取り出しみせる。
「こいつは私の別荘だ。中と外の時間をずらし引き伸ばしたり短くしたりできる。まあ、難点は入ったら一日は出れないのだがな。私の別荘は一時間一日だな」
「素晴らしいな。くれるのか?」
「ああ、シオンとレンの分だ」
「ありがとう。なにかお礼をしないとな」
「なら、ちょうどほしいものがあるぞ?」
そう、ほしい物がな。
「いってみ?」
「仮契約してくれ!」
いまなら聞いてくれるかな?
「いいぞ」
「え、いいのか!」
「ああ、どっちが主で従者だ?」
「そうだな、どうするか…………」
「両方すればいいじゃないですか」
「そうだな。そうするか」
両方だと、つまり二回…………嬉しいじゃないか。ナイスだ、マーテル!
「私もいいぞ」
「いくぞ」
「まって、心の準備、ん、ん〜ちゅ、ん、ぁ」
「ふぅ。まず一枚だな。次だいくぞ」
「はい…………ん…………あ…………ちゅ…………んっ! れろ…………ぴちゃ…………ぁ…………」
「旨かったぞ」
舌が入ってきた…………きもちよかった…………。
「もっとだ、もっとよこせ」
やみつきになってしまった。
「ちょ! やめ…………ま、いいか」
「ラブラブですね〜」
こうして、一晩中キスし続けていた。とっても気持ちよかったぞ。途中でレンに怒られたが…………私もおにぃさまとキスしたいって…………どうなんだ兄弟で?
問題はあんまないのか?
次の日、私はこの辺り一体の土地を買占めに出かけた。もちろん幻術で大人に変身してだ。シオンは普段幻術使うと怒るからな。予算は3000万$だったが余裕だった。渋っていた奴も心を読み、弱み…………もとい、弱点をついて売らせた。なにせ私は悪の魔法使いなんだからな。使ったのは2000万$だ。
あと1000万$か…………結構のこったな。といっても残りの全財産なわけだが。豪遊しすぎたか。
「よう、おかえり」
「ただい…………すばらしいな」
私の眼前に広がっていたのは、日本家屋、日本庭園だ。砂庭式枯山水に泉回遊式。日本文化をこれでもかという感じだ。
「喜んでもらえて何より…………しかしだ、驚くのはこれだけじゃないぞ?」
これ以上に何があるというのだ?
「温泉も作った。滝湯から電気風呂、流れる風呂などもな」
「ふふふ、最高だな」
まさか、温泉とはな。
「ああ」
「さて、エヴァ次は京都にいくぞ」
「京都か!楽しみだが何をするんだ?」
「決まっている刀の技術を習う。もうすぐ江戸時代だからな」
「了解した。私もなにか習うかな」
「いいんじゃないか? とりあえず風呂に入るぞエヴァ」
「わかった。いこ…………」
「どうした?」
「そっ、それって…………いっ、一緒に入るってことか!」
「そうだぞ。あんな広い風呂に一人で行っても詰まらん」
「そうか…………そうだな…………」
よし、覚悟を決めた。
「いくぞ!」
「ああ!」
三人であらいっこをして、温泉を堪能した。
「きもちい〜」
「きもちいいな」
「…………(こくこく」
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