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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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強行調査専門部隊の処罰

機動六課
「はやて。おかしいだろ。なんで局員が犯罪に協力してんのに罰が無いんだ。」
「それは分かってるんやけど証拠がないんや。監視映像にも映ってないんや。」
そんななかテレビでは、
『先日の市街地戦闘の際に管理局の部隊が支援ミスをしたとのことです。幸いにも被害者は出ませんでしたが外部干渉が出来ない程度の処分を与えるそうです。この部隊の部隊長は「謝った判断を二度と起こさぬよう万全の注意をはらう。」とのことでした。続いては明日行われる・・・・』
地上本部の事実上トップのレジアス中将がついに処罰をだした。
しかし証拠がなければ意味がないと言っていた未来が大人しく捕まることに違和感を感じた。
また強行調査専門部隊は部隊長の年齢、部隊員の年齢が若すぎる等の問題が提示されたが地上本部は「問題ない。」と本局の報告するだけだった。
「結局のところ本局は介入出来ないんだな。」

強行調査専門部隊
「あり得ない。証拠は何も残していないのに何故に謹慎処分をしないといけにのかな。」
部隊長室にオオカリ二佐を呼んだ任務時の確認して貰っていた。
そもそもステルス機能搭載の専用の制服を着ていればバレない筈なのに。
「証拠を発見しました。オットー新准尉がバリアジャケットで出ている事が原因です。」
「それだけで謹慎になるのかな?」
可笑しい。
部隊長のみの謹慎なら納得出来るのだが全員なんて。
「今すぐ地上本部に通信を。明日の事に関係しているのかを聞いて。」
「了解しました。」
「それから明日の人員配置は変更するから、隊舎に残す人数を教導部と情報部、研究部のみにします。」
「わかりました。」
オオカリ二佐が部隊長室を出ていくと隠れて見ていたチンク姉とオットー姉の方に視線を向けた。
「ミライ、明日は用事があるから抜ける。済まぬ。」
「それはスカリエッティーに関係することなのか?」
「ミライ、それは聞くな。」
言えない事みたいだった。
「わかりました。二人とも明日は有給とします。」
「ありがとう。」
二人も出ていった。
そこで僕はモンディアル三佐に通信を入れた。
「モンディアル三等陸佐、明日の人員配置には機動六課の振り分けには参加せず地上本部の内部警備にするように。」
「しかし隊舎の警備を任されています。それでもなのですか?」
確かに重要な任務だが所属部隊の利益を優先してほしい。
「それでも。本部と隊舎を比べれば本部を選ぶのは普通だと思うよ。」
「それは絶対ですか?」
「そうなる。」
「わかりました。この事は機動六課に伝えた方が良いですか?」
普通は伝えるべきだったが、ここは伝えないことにした。
「了解しました。」
怪しまれないように早急に通信を切断した。
「各員に通達。本日は全員自室待機とします。」

その日は全員が大人しく過ごしていた。
問題になったのは次の日の夕方だった。
「各分隊、出動。」
僕は部隊長直属分隊を指揮していた。
「現状。一番損害が大きいのは機動六課と判断。」
僕は自分達が前回した責任を取るべく隊を動かした。
そんなところに通信が入り、
『ミライ、機動六課隊舎に近づくな。』
オットーからだったが、後ろには燃え上がる機動六課隊舎が見えた。
『それ以上近づけば容赦しない。』
強制てきに通信は切断された。
「全員戦闘準備。スクライア二等陸士は僕と一緒に隊舎内へ。他の隊員はガジェットの殲滅をお願いします。」
「はい。」
「任せてください。」
僕の隊は前回の失態を取り消す為に頑張った。
「スクライア二等陸士、転移を。」
「了解です。」
僕は急いで中に向かった。

一方、モンディアル三佐は大変な状況に追い込まれていた。
「貴女は一体何者ですか?」
私の前にはチンク新准尉がいた。
「管理局員には見えませんね。」
私の問いに答えることがなかった。
「悪いですけど拘束させていただきます。チェインバインド。」
私は確かに魔法を使ったのだがそんなのは関係なく逃げられてしまった。
「全員、捜索開始。絶対に逃がすな。」
「「了解しました。」」
捜索は難航するかも知れなかったがそれでもやめる訳にはいかない。
そんなことをして何か良いことがあるわけではない。
そんなことをして隊員がもし死んだりしたら洒落にもならない。
「モンディアル三等陸佐、発見しました。」
そんな声が聞こえた。
「各員、急いで向かってください。」
嫌な予感がした。
「うぁーーー。」
奥から悲鳴が聞こえた。
急いで向かったのだがそこには数人の死体の山が出来ていた。
「きさまー。ぶっ殺す。死する亡霊よ我が魂に力を貸したまえ。ゴーストブレイカー。」
多くの死霊の魂がチンク新准尉に飛んでいったがその攻撃さえも通用しなかった。
「貴様たちの力はこんなものか。」
私は壁をよく見るとナイフが刺さっているのに気がついた。
私はゆっくり後退を始めたが何かに足を引っ掻けてしまった。
下を見るとフォルス空曹とオオモリ一士が倒れていた。
「本当に死んでいるわけないよね?」
私は恐る恐る心臓に耳を当てた。
二人とも動いていなかった。
「そんな。」
私の意識は段々遠くなっていった。
「こんなものか。精神が脆いな。」
チンク新准尉は何処かに行ってしまった。

強行調査専門部隊
「どうしてこんなところにガジェットが。」
「オオカリ二等陸佐、指示をお願いします。」
情報部に残っているオオカリ二佐が指揮を担当していた。
しかしシステムが次々ダウンするなか正しい指揮能力が必要されていた。
「レリックの保護を最優先として次に資料室とする。」
「了解です。」
非戦闘局員以外は戦闘行動に入った。
ここの設備は第二の地上本部と呼ばれるほど良いのだが、鉄壁と呼ばれた地上本部に侵入された以上油断は出来ない状況におかれていた。
「オオカリ二等陸佐、地上本部の映像を出します。」
スクリーンに出された映像にはチンク新准尉によって殺されたフォルス空曹とオオモリ一士。
そして気絶しているモンディアル三佐が映し出された。
映像を確認するとスカルン一尉、フォルス空曹長、オオカリ一士の三人は無事の用だった。
「監視カメラに不振人物を発見しました。映像に出します。」
そこに映し出されたのはドゥーエだった。
地上本部にいる筈なのだがこの時だけは他のナンバーズと同じ服装。
「部隊長室前。そっちに不振人物が近づいている、注意せよ。」
オオカリ二佐は直ぐ様指示を出した。
しかし時すでに遅し。
カメラの映像より早く部隊長室に着いていた。
「応答せよ。教導部隊、応答せよ。」
オオカリ二佐がどれ程叫んでも応答はなかった。
それどころか数分して反応が消えた後にカメラの映像を確認すると教導部隊の死体が映っていた。
映像ではあったがそれだけで確認は取れた。
何故なら五人の生命反応が先ほど、つい先ほど消えたのだから。
「不振人物を見失いました。救援を向かわせます。」
もう遅かったがオオカリ二佐は止めなかった。
少しの希望にかけて。

機動六課隊舎前
「レインボーショット。」
「セカンドボム。」
「チェインバインド。」
指揮を出しているスクライア二尉はこれだけで倒れるはずが無いことを知っていた。
今までも戦闘機人と戦ったことのある彼女は相手に魔法を使わせないように考えていた。
「一斉にバインドをかけて。私が砲撃魔法を使うから。」
スクライア二尉の魔法は僕程ではないが部隊で二番目を誇っていた。
しかし今のスクライア二尉は襲撃の際に負った傷が心深くにあった。
そのせいで普段よりも威力は弱い。
もしかしたら強行調査専門部隊で今一番弱いのかもしれない。
「わかりました。スクライア二等陸尉に託します。」
譲咲陸曹長が此処にいる隊員を代表して告げた。
相手は未知ではあるが勝たなければ意味がなかった。
「空に響き渡れ光の華、ライトフラワー。」
大きな華の形をする光の砲撃。
この魔法をスクライア二尉が使うのが数回しかなかった。
「IS、ツインブレイズ。」
スクライア二尉の上に現れた戦闘機人。
いち早く気づいた譲咲陸曹長が、
「エアーバリア。」
空気を使って身を守る魔法。
使える人物は限られていた。
「ありがとう。助かっりました。」
遠くから声が聞こえた。
「プリズナーボックス。」
その瞬間に外にて戦闘を行っていた隊員たちは行動不能に陥った。
しかしスクライア二尉だけ諦めなかった。
結界を破壊するために結界内で魔法を使った。
その努力は良かったのだが、結局のところ結界は破壊できなかった。
「くそォーーーーー。」
結界内にスクライア二尉の叫びが響いた。

一方、機動六課隊舎内にいる僕とスクライア二士はヴァイス陸曹にあった。
彼は引き続きガジェットの相手をしてくれるそうだ。
奥に進むと多くの非戦闘局員が固まっていた。
そのなかには小さな子供までいた。
「皆さん。これから転移魔法を使用して外部に避難します。」
僕はなるべく小さくみんなに聞こえるように言った。
その時だった。
「うわぁーーーー。」
ヴァイス陸曹の声が響いて聞こえた。
僕は外が突破されたことに驚いた。
「准将。早く移動を。」
スクライア二士は僕に退避するようにいってきたが、僕は断り、此処にいる人たちの避難をするように命令した。
「准将はどうするんですか?」
「僕は避難がある程度完了するまで敵を抑えます。」
無茶であるのは分かっていたが止まらなかった。
ガジェットと戦闘機人は一つ前の部屋まで来ていた。
「まさか此処に来ているなんてビックリですね。」
目の前には二人の戦闘機人がいる。
一人は昨日まで一緒にいたオットー。
もう一人はオットーと同じ遺伝子から作られたディード。
「此処には来るなと警告はした。」
「そうですね。オットー姉。此処はオットー兄の方が良い?」
「どちらも変わらない。」
いきなり二人で襲いかかってくる。
相変わらず強いかも。
『protection。』
バイスが防御魔法を発動した。
僕のデバイスは優秀だね。
「ありがと。助かったよ。」
『not at all。』
本当に凄いと思う。
「スターレイン。」
僕がかなり得意とする魔法を容赦なく撃った。
直接当たれば大ダメージなのだが当たった感触を感じなかった。
『be upward。』
僕もバイスと同じくらいに気づいた。
上には二本の剣を構えたディード。
絶体絶命的な状況だった。
「バイス頼みます。」
僕は急いで防御魔法を発動してもらったが、あたりどころが悪く防御魔法が解除されてしまった。
「そんな。」
僕が最後に見たのは先ほど見た子供がルーテシアお嬢様によって使っている光景だった。
 
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