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八条学園騒動記

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第七百八十六話 海賊の食事その九

「あの人は」
「そうだよね」
「それに」
 蝉玉はさらに言った。
「あの人最後死んでるしね」
「お話の中ではね」
「時計鰐に食べられて」
「左手を食べたね」
「そうだしね」
「可哀想でもあるんだよね」
 スターリングはフックについて述べた。
「どうもね」
「そうよね」
「それで不潔な感じも」 
 それもというのだ。
「しないね」
「ええ」 
 蝉玉はまたそうだと答えた。
「だから人気あるのよね」
「そうだね」
「だってね」
 ペリーヌが二人にここで話した。
「あの人遠洋しないし」
「いつも島のところにいるね」
「ネバーランドのね」
「だから水浴びとかしようと思ったら」
 そうしたいと思えばというのだ。
「もうね」
「すぐにだね」
「島に上がって出来るのね」
「そうだからね」
 フックと彼の部下の海賊達はというのだ。
「別にね」
「不潔じゃないんだね」
「あの人は」
「海賊といっても」 
 そうした立場だがというのだ。
「そうなのよ」
「成程ね」
「そもそも航海に出てないわね」
「いつも海辺に船停めていて」
「ピーターパンを狙ってるわね」
「そうだからね」
 それ故にというのだ。
「あの人はね」
「不潔じゃない」
「そんな感じしないのね」
「むしろ」 
 ペリーヌはこうも言った。
「清潔な方ね」
「そうかな」
「むしろね」
「そう言われると」
 トムも頷いた。
「小説でも漫画でもアニメでもね」
「ピーターパン色々あるけれどでしょ」
「不潔な感じはしないね」
「あの人もね」
「むしろ清潔だね」
「そうよね」
「うん、不健康な感じもしないよ」
 それも感じられないというのだ。
「本当にね」
「海賊でもね」
「やっぱりいつも健康にして」
「あれで口五月蠅い人だし」
 身だしなみや規律にだ、ピーターパンの原作を読んでいるとフックのそうした一面にも気付くことが出来る。 
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