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金木犀の許嫁

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第四十九話 忍者の水泳その一

                第四十九話  忍者の水泳
 一家でプールに来た、五人そろって準備体操をしてからすぐに幸雄は佐京と白華に笑顔で言ったのだった。
「では今日はまずは」
「はい、水泳ですね」
「そちらですね」
「思い切り泳がれますね」
 幸雄は二人に微笑んで話した。
「遊んだ後で」
「夜空さん達と」
「遊ぶことはいいことです」
 幸雄は佐京に笑顔で答えた。
「心が楽しみ身体も動かすので」
「心身両方の事前の軽い運動になりますね」
「そうです、ですから」
 だからだというのだ。
「いいので」
「それで、ですね」
「まずは遊びましょう」
「五人で」
「そうしてです」
 そのうえでというのだ。
「私達は修行にです」
「遊ぶことですね」
「そうしましょう」
「私も泳ぎます」
 真昼は自分もと申し出た、女の子三人は百貨店で買った水着をそのまま着ている。それぞれ似合っている。
「そうします」
「真昼さんもですか」
「忍者の泳ぎがどういったものか」
「一緒に泳いで、ですか」
「知りたいんです」
「それなら」
「私は横で見ています」
 水泳どころか運動自体が苦手な夜空はこう言った。
「そうします」
「そうですか」
「はい、そして」
 そうしてというのだった。
「浮き輪に乗って」
「そうしてですね」
「傍にいます」
「そうです、私達から離れないで下さい」
 幸雄は夜空にこのことを注意した。
「やはり女の子一人ですと」
「よくないですね」
「特にプールや海では」
 こうした場所ではというのだ。
「水着になり開放的にもなり」
「水着姿が刺激的なので」
「ですから」
 こうした理由があるからだというのだ。
「どうしてもです」
「離れないことですね」
「私達と」
「やっぱりそうですね」
「そして」 
「一緒にいてですね」
「離れないで下さい」
 こう夜空に言うのだった。
「絶対に」
「そうします」
「泳ぎながらもです」
 幸雄はそうしつつとも話した。
「決してです」
「離れないことですね」
「そうして下さい」
「わかりました」
 夜空は幸雄の言葉に頷いた、そうしてだった。
 遊んだ後忍術を知る三人が鍛錬も兼ねて真昼も加えて泳ぐ中彼等の傍にいて見ていた、浮き輪になってそうしていたが。 
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