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ドリトル先生の長崎での出会い

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第三幕その六

「そうなのかな」
「どうだろうね、けれど蝶々さんが天国で笑っていられる」
 先生は皆にお話しました。
「そうした状況ならいいね」
「お子さんの子孫達も幸せで」
「親戚の子孫の人達も手を合わせてくれる」
「そうであるならね」
「いいと思うよ」
 こうお話するのでした、そしてです。
 また長崎の青い山と山の間に見える海を観て先生はまた言いました。
「蝶々さんも志士の人達もグラバーさんも観た海だけれど坂本龍馬さんもだよ」
「あの人もなんだ」
「長崎に来ていたんだ」
「志士でも特に有名な人だったけれど」
「そうだったんだ」
「京都にも神戸にも行っていてね」
 そうしてというのです。
「この長崎にもね」
「来ていたんだ」
「じゃあこのグラバー園にもなんだ」
「来ていたのかな」
「そうだったと思うよ、色々残っているから」
 先生は笑顔でお話しました。
「この長崎にもね」
「竜馬さんが来たところは」
「そうなんだね」
「それでこの海を観ていたんだ」
「そうだったんだ」
「絶対にね、あの人みたいに生きられるとね」
 そうすると、というのです。
「凄いね」
「実際凄い人だしね」
「大きく羽ばたいた」
「そして凄いことをしたね」
「あの人がいなかったら」
 そうであるならというのです。
「日本は少し違っていたかもね」
「志士の人の中でも特に活躍して」
「薩長同盟も結ばせて」
「海援隊も組織して」
「色々なことをしたからね」
「その竜馬さんがいなかったら」 
 そうであったらというのです。
「本当にね」
「どうなっていたかしら」
「あの時の日本は」
「果たして」
「わからないわね」
「維新が成功しても」
 そうであってもというのです。
「やっぱりね」
「違っていたわね」
「僕達が知っている維新とは」
「竜馬さんがいなかったら」
「その時は」
「その竜馬さんのことも学ぶから」
 そうするからというのです。
「楽しみにしておいてね」
「うん、わかったよ」
「それじゃあね」
「竜馬さんの場所も回っていこう」
「これからね」
「そうしようね」
 この人のお話もします、そしてです。
 竜馬さんについてです、先生は皆にこうもお話しました。 
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