星河の覇皇
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第八十七部第四章 首相官邸にてその三十七
「糖尿病にもです」
「なりませんか」
「そうかと。そしてむしろ常に多くの糖分を摂取しませんと」
即ち糖分をというのだ。
「体調が思わしくないのでしょう」
「体内の糖分が不足していて」
「そうかと」
「そうなのですね。あと先程お酒のお話が出ましたが」
「糖分の少ないものですね」
「それが好きで。日本酒やマッコリよりも」
そうした酒よりというのだ。
「ワインが好きでして」
「そちらのお酒ですか」
「そしてやはりお酒も甘いものが」
これがというのだ。
「好きです」
「左様ですか」
「そうです、ですが日本酒やマッコリはどうも口に合わなくて」
「ワインですか」
「ただし甘いものです」
その味のワインだというのだ。
「そちらが好きです」
「そうなのですね」
「今度どうでしょうか」
金は微笑んで小柳に誘いもかけた。
「お酒も」
「いいですね」
小柳も笑顔で応えた。
「ではどのお店にしますか」
「和食のお店はどうでしょうか」
金はこう提案した。
「お寿司でもいいですし料亭でも。そしてお刺身や天麩羅が美味しいお店もです」
「ご存知ですか」
「太陽系にもありまして」
そうしたものが美味い店がというのだ。
「そこで出してくれる白ワインもです」
「美味しいですか」
「素敵な味です。日本酒は苦手でも」
「白ワインは魚介類に合いますね」
「ですから」
その為にというのだ。
「私もです」
「和食の時はですか」
「白ワインです」
「それでは」
「はい、そのお店にです」
こう小柳に話した。
「如何でしょうか」
「そうですね、それでは」
「機会があれば」
「その時にですね」
「ご一緒に」
「そしてですね」
「お刺身に天麩羅に他の魚介類の料理に」
それにというのだ。
「白ワインをです」
「楽しむのですね」
「そうしましょう。そこはお豆腐も美味しくて」
金は微笑んでさらに話した。
「湯葉等も素晴らしいのです」
「そちらもですか」
「そうです、かなりです」
「それはいいですね、実はです」
小柳はお茶を飲みながら微笑んで応えた、実は豆腐は彼女の好物の一つだ。そして湯葉もそうなのである。
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