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オズのエマおばさん

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第十二幕その十

「今回は脚本を担当しました」
「皆が私達のプレゼントを考えてくれて」
「それで実際にプレゼントしてくれる」
「プレゼントは黄金の林檎」
「あれだね」
「そうです、あの林檎がいいと思いまして」
 それでと答えるジュリアでした。
「そうしたのですが」
「あの林檎はよかったわ」
 微笑んで、です。おばさんはジュリアに答えました。
「本当にね」
「全くだよ。ドロシーのプレゼントは何でも嬉しいけれど」
 おじさんも言いました。
「あの黄金の林檎は特に嬉しかったよ」
「伝説のものでね」
「まさか食べられるなんて思わなかったからね」
「ああしたものをね」
「それをドロシーがプレゼントしてくれるなんて」
「最高だったわ」
「そう思いまして」
 ジュリアはにこりと笑ってお話しました。
「あちらにしました」
「とてもいいわ」
「あの時のことを思い出してね」
 お二人は今度はうっとりとしてお話しました。
「とても素敵なお芝居だよ」
「本当にね」
「お気に召されたなら何よりです」
 ジュリアはお二人の笑顔を浮かべたうえでの言葉にこれまで以上に笑顔になりました。
「まことに」
「最高の気持ちよ」
「感謝しているよ」
「それは何よりです」
「私も嬉しいわ」
 ドロシーは自分を演じているポリクロームを観ています、そうしてすっぽんの煮たものを食べながら言うのでした。
「ポリクロームに演じてもらって」
「服はドロシーさんのものですね」
 カルロスが言ってきました。
「まさに」
「冒険の時の青いスカートの服ですね」
 神宝も言いました。
「最初に来られた時から冒険の時に来ておられる」
「ポリクロームはわざわざ着替えて」
 それでと言うジョージでした。
「演じていますね」
「いいですね」 
 恵梨香はにこりと笑って述べました。
「ポリクロームのお芝居」
「歌も踊りも演技も」
 ナターシャはその全てがと言いました。
「最高ですね」
「ええ、他の皆も素晴らしいから」
 ドロシーは五人の子供達にうっとりとなってお話しました。
「本当にね」
「いいお芝居ですね」
「脚本もいいですし」
「勿論音楽も」
「本格的ですね」
「衣装も舞台も素敵で」
「この舞台はね」 
 魔法使いが生牡蠣にレモン汁をかけたものをとても美味しそうに食べながら五人に対してお話しました。
「魔法でね」
「セッティングされてるんですね」
「お二人の村そのままですが」
「そうなっているんですね」
「素敵な舞台ですけれど」
「そうなんですね」
「そうなんだ、その魔法はね」  
 五人ににこりと笑って言いました。 
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