勤め先に来た元カノ
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第一章
勤め先に来た元カノ
林大二郎は一六二位の背で小さな黒目がちの目を持っている、しっかりした眉で顔立ちは整い顎の形もいい。引き締まった身体で黒髪を短くしている。
高校を出て専門学校を経て今は寿司屋で働いている、まだ若く修行中であるが梅田にある店で毎日頑張っている。
その彼の店にだ、ある日若い彼と同年代のカップルが来たが。
「あっ」
「あら」
林はカップルの女の方、OLと思われる茶色がかった髪の毛を後ろで束ねた大きな切れ長の目で彼と同じ位の背でスタイルのいい彼女を見て声を上げて彼女もそうした。
だがそれは一瞬で、だった。
彼は仕事に戻った、注文を聞いてだった。
寿司を握った、そして出すと。
カウンターのカップルは明るくだ、こんなことを話した。
「今度お互いのね」
「ええ、実家にね」
「行って」
「親御さんにね」
「哨戒しよう」
「お互いにね」
女性は大柄で闊達な感じの男性に話していた。
「そうしましょう」
「是非ね」
こうした話をしていた、そしてだった。
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