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オズのエマおばさん

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第七幕その十一

「あの服を使えば」
「すぐだね」
「本当にね」 
 まさにというのです。
「羊毛を取れるよ」
「いいことだね」
「そして羊毛はね」 
「色々使えるよね」
「凄くいいものだよ」
 羊ににこりと笑って答えました。
「それが手に入るからね」
「嬉しいね」
「君達がいてくれて」 
 羊達がというのです。
「助かってるよ」
「そうだね」
「だからね」
 それでというのです。
「これからも宜しくね」
「こちらこそね」
 お互いに笑顔でお話します、そしてです。
 そのやり取りを見てです、おばさんとおじさんはまた言いました。
「いや、カンザスにいた時と」
「羊毛の取り方も変わったんだね」
「あの頃から百年以上経って」
「外の世界もそうなったんだね」
「オズの国でもね」 
 ドロシーがここでまた言ってきました。
「何かとよ」
「変わっていってるわね」
「進歩し発展していっているね」
「そうなの。科学と魔法がね」
 その二つがというのです。
「一緒にね」
「変わっていっていて」
「凄くなっていっているだね」
「そうよ、そしてね」 
 それでというのです。
「羊についてもね」
「そうなっていて」
「すぐに取れるんだね」
「今はね、外の世界もそうで」
 そしてというのです。
「オズの国でもよ」
「同じね」
「進歩し発展していっているのね」
「そうなの、そしてね」
 そのうえでというのです。
「他のこともね」
「同じね」
「何でも」
「そうなの」
「成程、何かね」
「わし等は凄い世界で生きているんだね」
「凄くないわよ」 
 ドロシーはお二人ににこりと笑って答えました。
「全くね」
「そうなの?」
「凄くないのか」
「それが人の世界よ」
「外の世界もオズの国も」
「そうなのかい?」
「常に変わっていって」
 そうしてというのです。
「進歩し発展するのがね」
「人の世界であって」
「当然のことなんだ」
「だからね」
 それでというのです。 
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