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新オズの臆病ライオン

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第十一幕その一

                第十一幕  新たな参加者
 会議、今回最も重要なこちらのことが行われる時が近付いてきました。そんな中でドロシーはオズマに携帯電話から言われました。
「実はもう一人参加する人が増えたの」
「そうなの」
「国家を代表してね」
 そのうえでというのです。
「参加することになったの」
「それは誰なの?」
「ポリクロームよ」
 オズマはドロシーに誰かお話しました。
「あの娘がね」
「会議に参加してくれるのね」
「急遽決まったのよ」
「またどうしてそうなったのかしら」
「今回の会議のお話の内容は各国の上空のことでしょ」
「お空を飛ぶ郵便それに貿易航路のことよ」
「その航路があの娘の国の領土を通るから」
 だからだというのです。
「あの娘の国、虹の妖精の国がこのことに気付いてね」
「それでなのね」
「自分達のことでもあるから」
「参加したいってなったのね」
「そうなの」
 ドロシーに携帯電話の向こうからお話するのでした。
「あの国も。それでね」
「ポリクロームが代表になったのね」
「ええ、それでね」
 オズマはさらにお話しました。
「今からあの娘を迎えに行ってくれないかしら」
「あの娘から来られない事情があるの」
「あちらの国の王様が参加したいことを正式に貴方にお話して」
 そしてというのです。
「認めて欲しいそうだから」
「私が今回の会議の主催者だから」
「オズの国の代表でね」
 このこともあってというのです。
「それでなのよ」
「私になのね」
「来て欲しいって言ってるの」
「そしてその時になのね」
「ポリクロームもね」
 彼女もというのです。
「迎えに行って欲しいのよ」
「わかったわ、では行って来るわ」 
 ドロシーはすぐに答えました。
「今からね」
「急なことで御免なさい」
「誤ることはないわ、何があるかわからないから」
 笑顔で、です、ドロシーは自分に謝ったオズマに答えました。
「余裕を以てスケジュールを組んだし」
「それでなのね」
「それに世の中、オズの国もね」
 ドロシーはオズマに言いました。
「何時何があるかわからない」
「そうしたものだから」
「いいのよ。むしろポリクロームにも会えてね」
 そうしてというのです。
「あの娘の国に行けて嬉しいわ」
「そう言ってくれるのね」
「だからね」 
 それでというのです。
「これからね」
「行ってくれるのね」
「そうしてくるわ」
 こう言ってです。
 ドエシーはオズマとのやり取りを終えた後で皆に事情をお話しました、すると魔法使いが最初に言いました。
「じゃあ飛行船に乗ってね」
「行くといいのね」
「ここからあの国まで飛行船で行けばね」
 そうすればというのです。 
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