新オズの臆病ライオン
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第十一幕その二
「すぐだしね」
「だからなのね」
「今からね」
「行ってあちらの国の王様とお話して」
「ドロシーが参加を認めてね」
会議のというのです。
「そしてだよ」
「ポリクロームを迎えて」
「戻って来ればいいよ」
「それじゃあね」
「ただね」
今度はかかしが言ってきました。
「各国の人達へのおもてなしがあるからね」
「私達全員では行けないわね」
「ドロシーは行かないといけないけれど」
虹の妖精の国の王様と会ってお話をしないといけないからです、そちらの国の会議への参加を認める為にも。
「けれどね」
「皆では行けないわね」
「どうしてもね」
それはというのです。
「行けないよ」
「そうね、それはね」
「僕達が残るよ」
樵は自分から申し出ました。
「そうしてくれるよ」
「お願い出来るかしら」
「うん、ここは限られたメンバーでね」
「行くべきね」
「すぐに行ってね」
そうしてというのです。
「すぐに帰るといいよ」
「それじゃあね」
「今から出発するメンバーを考えていこう」
「まずドロシーは絶対だね」
トトはかかしと同じことを言いました。
「けれど他は誰か」
「それが問題ね」
「僕達のかなりのメンバーは残って」
「各国の人達のおもてなしね」
「それをしないといけないからね」
「そうよね」
「まずね」
腹ペコタイガーが言ってきました。
「こうしたことに詳しくて得意な魔法使いさんとかかしさん、樵さんは残らないとね」
「そうよね、大人で政治にいつも携わってるからね」
この人達はとです、ドロシーも頷きました。
「だからね」
「この人達には残ってもらおう」
「そうしましょう」
三人共ドロシーの言葉に笑顔で頷きました、そしてです。
ドロシーは皆を見てです、さらに言いました。
「ボタンはあの人達と仲がよくてね」
「うん、そうだよ」
ボタン本人も認めます。
「仲がいいよ」
「あの人達と最初のパーティーの時からね」
「縁だよね」
「だから貴方もね」
ボタンもというのです。
「ここはね」
「残ってだね」
「おもてなししてくれるかしら」
「わかったよ」
ボタンは微笑んで答えました。
「それじゃあね」
「お願いね」
「それで腹ペコタイガーはお昼のお料理の味見役があるから」
「僕に最適のお仕事だね」
「トトも各国の人達が一緒にお散歩したいっていうし」
ドロシーは腹ペコタイガーに応えつつ言っていきます。
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