| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百二十九話 ダイナマイト王その十三

 それでだ、彼は社長と監督に言った。
「トウェインさんがです」
「いいですか」
「あの方が」
「そう思えてきました」
 官庁の会議室で二人に話した。
「今は」
「そうですね、あの方ならです」
「問題ありませんね」
 二人もそれならと返した。
「善政を敷かれていますし」
「さらにお強いです」
「またお心も確かと評判です」
「それならです」
「そうですね、おいらからです」
 オニールはさらに言った。
「あの人にお話をして」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「あの人の仲間にしてもらって」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「共にですね」
「この世界を救われますね」
「そうしようかとです」
 真剣な顔と声で述べた。
「考えています」
「そうですか、それでは」
「トウェイン様の方にですね」
「使者を送るなりして」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「ことを進められますか」
「トウェイン様と」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうしていきましょうか」
「それではですね」
「これからですね」
「その準備をします」
 こう言って実際にだった。
 彼はトウェインとの交渉を行う準備をしていた、だがそこでトウェインの方から動いた。そして彼との話が終わってから社長と監督に言った。
「これからは一人やないです、おいら」
「トウェイン様とですね」
「そして他の星の方々とですね」
「やっていきます」
 笑顔で言うのだった。
「これからは」
「そうですか、ではです」
「これからも頑張って下さい」
 二人も笑顔で応えた。
「何かとありますが」
「それでもです」
「トウェイン様そして他の方々と共にです」
「お励み下さい」
「世界は必ず救われます」
「オニール様達によって」
「そうなる様にします、しかし」
 オニールはここでこうも言った。
「紆余曲折がありますね、この世界でも」
「人が生きていますとです」
「どうしてもですね」
「何かとありますね」
「やはり」
「そうですね、その中でどうやっていくか」
 二人に応えて言った。
「それがです」
「大事ですね」
「誰にとっても」
「そう思います、ほんまに」
 二人にこうも言った。
「そして出来るだけです」
「いい様にですね」
「やっていくことですね」
「そうします、そして」
 オニールはさらに話した。
「世界を救います」
「お願いします」
「及ばずながら我々もいますので」
「何かあったらお話して下さい」
「全力で力にならせて頂きます」
「よろしゅうです」
 それならとだ、オニールは二人に応えた。そうしてだった。
 トウェイン達と共に進む様になった、これがこの世界の彼だった。


第三百二十九話   完


                  2023・11・8 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧