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夢幻水滸伝

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第三百三十話 東へその一

                第三百三十話  東へ
 トウェインは仲間達と共に新たに加わったミッチェルとオニールのこれまでのことを聞いた、その話が終わってだった。
 それからだ、彼は二人に笑って話した。
「自分等も色々あったな」
「はい、トウェインさん達のお話も聞きましたが」
「この世界でもそれぞれですね」
「何かとありましたね」
「ほんまに」
「そやな、人生は人それぞれで」
 トウェインは考える顔で述べた。
「この世界でもやな」
「そうですね」
「世界は違えどそうですね」
「そやな、それでそれぞれのこれまでのことを話したし」
 トウェインはあらためて言った。
「これからやけどな」
「はい、どうしていくか」
「どうして世界を救うかですね」
「それには全部の星のモンが一つになってな」
 そうしてというのだ。
「力を合わせることやが」
「その統一ですが」
 ヘミングウェーは真面目な顔で述べた。
「今私達はその為にです」
「まずはアメリカ西部の統一を目指してるな」
「そこからアメリカの統一ですが」
「そや、それで今はな」
「ホイットマン君達とですね」
「どうしてくかや、三人共や」
「一つの勢力となり」
 そのうえでとだ、ヘミングウェーはトウェインに話した。
「私達とです」
「戦おうとしてるな」
「それも商況的にです」
「仕方なく防衛の用意をしてるんやない」
「隙あらば攻めようとです」
 その様にというのだ。
「しています」
「それ位積極的や」
「左様です、それでは」
「わい等もな」
「対話やなくてですね」
「武力でな」
 これで以てというのだ。
「やるしかないわ」
「戦ですね」
「それで以てや」
「彼等を降して」
「仲間にするしかないわ」
「左様ですね」
「もう戦の準備は整った」 
 こちらのとだ、トウェインは強い声で言った。
「ほなな」
「これからですね」
「攻撃は最大の防御や」
 トウェインは言い切った、その強い声で。
「それでや」
「攻めますね」
「そうするわ、それで七十万の軍でや」
 その規模でというのだ。
「カルフォルニア、それにアイダホやワイオミングから攻めるが」
「問題は指揮官ですね」
 ミッチェルがこちらの話をした。
「誰が軍を率いて戦うかですね」
「それや、まずわいや」
 トウェインは自分の名前をここで出した。
「何と言ってもな」
「六将星の人として」
「それでや」
「ご自身がですね」
「行くわ」
 そうするというのだ。
「カルフォルニアから四十万の兵を率いてな」
「そうしてですね」
「攻めるわ」
 そうするというのだ。 
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