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新オズの臆病ライオン

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第七幕その六

「やることがね」
「多いね」
「そうなのよ」
「政治とはそうしたものだね」
「ええ、ただオズの国だから」
 ドロシーはこうも言いました。
「何でも楽しくね」
「やっていくね」
「そう、政治もね」
 こちらもというのです。
「楽しくね」
「進めていって」
「会議の前の式典や催しもね」
 こうしたものもというのです。
「楽しくよ」
「やっていくね」
「そうしていくわ」
 臆病ライオンに笑顔でお話します。
「だからね」
「僕達もだね」
「楽しくね」
「ことを進めていくね」
「そうしていきましょう」
「わかったよ」
 臆病ライオンはドロシーのお話に笑顔で頷きました、このことは他の皆も同じでした。そうしてこの日も楽しみまして。
 次の日一行は会議に参加するギリキンの北の国々の人達を迎え入れました、まずはハイランドとr-ランドからです。
 ドウ一世とチック=ザ=チュラブ、バラ=ブルーインが来ました。ドロシーは三人を迎え入れて抱擁を交えさせてから言いました。
「よく来てくれたわ」
「やあ、何があるのか楽しみで仕方ないよ」
 ドウ一世はドロシーに笑顔で応えました。
「本当にね」
「ええ、そう言ってくれると嬉しいわ」
 ドロシーも笑顔で言葉を返します。
「私もね」
「そうだね」
「いや、何時見ても」
 神宝はドウ一世のジンジャーブレッドの身体を見て言いました。
「不思議だね」
「そうよね、パンの身体なんて」
 恵梨香は神宝の言葉に頷きました。
「オズの国ならではだよ」
「チックはビニールだしね」 
 カルロスは彼のことを言いました。
「その身体は」
「してバラは果たして男の子か女の子か」
 ナターシャは彼を見ています。
「わからないし」
「三人共まさにオズの国だね」
 ジョージも思うことでした。
「この国の人達だよ」
「いや、僕達最初はね」 
 チックが五人にお話します。
「自分達がオズの国にいるって知らなかったよ」
「死の砂漠の北に国があって」
 バラも言います。
「それでオズの国の人になるなんてね」
「ははは、それが今では嬉しいことだよ」
 ドウ一世は笑って言いました。
「今となっては」
「そうだね、じゃあこれから楽しい時間を過ごそう」
 魔法使いがドウ一世に応えました。
「そうしよう」
「宜しく頼むよ」
「こちらこそね」
 こうしたやり取りをしてからです。
 今度はイックスの国からジクシー女王が来ました、ドロシーはこの人とも抱擁を交えさせました、そしてかかしが言いました。
「ジクシー女王は相変わらず奇麗だね」
「あら、有り難う」 
 ジクシー女王はかかしに微笑んで応えました。 
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