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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その三十四

「今回はな」
「ではですね」
「市民に説明され」
「そしてですね」
「その後で、ですね」
「いや、前だ」
 順番はというのだ。
「中央政府への対抗、各国政府との協調を宣言してだ」
「そしてですか」
「その後で、ですか」
「そのうえで、ですね」
「市民に説明されますか」
「そうする、ではな」
 こう言ってだった、朴は六ヶ国会談を終えて声明を出したばかりの伊東と非公式に会い自分のそして今の韓国政府の考えを話した、すると。
 伊東は微笑んでそして朴に話した。
「それではその様にです」
「韓国は動くということで」
「お願いします、我が国そしてです」
「各国政府としてもですね」
「今ここに集まっている国々としては」
 日本だけでなくというのだ。
「やはりです」
「韓国の参加は、ですか」
「望ましいことです」
「そうですか」
「はい、ではです」
「これよりですね」
「その声明を言って頂ければ」
 それでというのだ。
「有り難いです、そして」
「私が韓国市民に説明して」
「その後は我々もです」
「日本だけでなく」
「他の政府からもです」
「支持がですね」
「表明されます」
 そうなるというのだ。
「我々にとっても」
「左様ですか」
「はい、ですから」
 それでとだ、伊東は朴にさらに話した。
「宜しくお願いします」
「それでは、ただここで」 
 朴はこうも言った。
「我々が若しもいつも通りに日本に反発すれば」
「それは、です」
「言わずもがなですね」
「我々にとっては歓迎すべきことではないです」
 日本だけでなく各国政府としてもというのだ。
「そのことをです」
「今ですね」
「申し上げます、ですから」 
「我が国は、ですね」
「外相がそう言われたなら」
 それならというのだ。
「その様にお願いします」
「それでは」
「以前よりわかっていました」
 話が一段落したところでだった、伊東は朴に話した。
「今の韓国政府の考えは」
「日本に対することはです」
「しないということは」
「間違っても支持を集める為にそうしては」
 韓国市民のそれをというのだ、民主政治では支持されないとどうにもならないので必然的に支持を集める政策を採ろうとするがというのだ。
「その時はよくとも」
「長い目で見ますと」
「デメリットしかないので」
「そのお考えだからですね」
「我が政権はです」
「日本には対しない」
「むしろ友好的でいたいとです」
 何から何まで対するスタンスではなく、というのだ。
「そう考えています」
「左様ですね」
「もう争っても」
 例えそうしてもというのだ。 
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