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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その二十二

「日本に負けたと見ると叩かれる」
「我々外交官にしても」
「知識人もマスコミもそうしてくる」
「挙句はクビにしろとまで言い出す」
 これは実際にあることだ、韓国はそれが常なのだ。
「厄介なことだ」
「全く以て」
「マスコミも困るが」
「知識人も同じだ」
「我が国の知識人は大衆迎合というか」
「市民を煽っている」
「そして市民が余計に怒る」 
 そうなるとううのだ。
「そして日本に負けたと言い」
「弱腰だと叩いてくる」
「そうしたことをしてくるからだ」
「我々も日本に対さざるを得ない」
「勝てない相手であるし」
「もっと言えば勝つ必要があるのか」
 そもそもというのだ。
「日本に対して」
「国益を手に入れられるならいいのだ」
「それが政治というものだ」
「特定の国に敵対心を抱くものではない」
「そこから行うものでもない」
「それを下手にだ」
 彼等から見ればこうなる、そもそも日本と対することに対して何の利益もないとわかっているからである。
「日本を刺激する」
「実際に日本も受けて立ってきている」
「そして常に一蹴されている」
「国力差も国際的地位も違う」
「それで勝てる筈がない」
「しかも国際的な支持も得られていない」 
 これもないというのだ。
「我が国は常に我儘を言っている」
「そうとしか思っていない」
 国際社会、連合の中はというのだ。
「日本は常に日本の国益を見ている」
「そして連合全体も見ている」
「それでは各国の支持を得られる」
 連合全体即ち各国にも利害が及ぶ話だからだ。各国も日本を支持するのだ。
「そうなるが」
「我が国は日本に対するだけだ」
「すると当然主張は日本の反対のものになる」
「反対するだけのものだ」
「それでどうして各国の支持を得られる」
 各国政府のそれをというのだ。
「日本は各国の国益も考えて言っている」
「そして動いているが」
「その日本に反対するならだ」
「必然的に各国の国益も否定することになる」
「では各国も支持しない」
「むしろ日本を支持した方が国益に添っている」
 韓国のそれにというのだ。
「それが楽だしだ」
「国際社会の支持も得られる」
「そうすることがベストだというのに」
「いかしだ」
「市民はそれを許さない」
 韓国市民、彼等がというのだ。 
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