おぢばにおかえり
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第七十五話 天下茶屋その四
「長方形のお顔の笑わない」
「はい、あの人も嫌いで」
「どうして嫌いなの?」
「考え方と言ってることが
「そっちなのね」
「そうです、まあ兎に角イオンは嫌いで」
それでというのです。
「行きたくないです」
「新一君近鉄百貨店も嫌いじゃなかった?」
「あそこはもっと嫌いです」
「じゃあ絶対に行かないのね」
「心定めしています」
そこまで嫌いだというのです。
「どんなよさそうなお店があってもです」
「行かないのね」
「心定めしています」
「そこまでなのね」
「そりゃそうもなりますよ」
新一君は顔を顰めさせて言いました。
「球団にあんなことしたんですから」
「それでファンとしてはなのね」
「もうグループ全体が大嫌いになりました」
「そこまでになって」
「電車は使いますが」
「それは仕方ないわね」
「通学に必要ですから」
このことはどうしてもです、おぢばに帰るにはJRか近鉄でとなります。若しくはバスとなります。
「ですから」
「電車は乗るのね」
「ですがそれ以外は」
「利用しないのね」
「そうしています、とはいっても八木とか寂しいですけれどね」
「遊ぶ場所がないのね」
「すっかりそうなっています」
「桜井も高田もなのね」
「郡山もですかね」
こちらもというのです。
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