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おぢばにおかえり

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第七十五話 天下茶屋その五

「あそこもかなり」
「寂れてるのね」
「そうなってますね、西大寺はそうでもないですが」
 あちらはというのです。
「本当に酷いですよ、近鉄沿線は」
「何処もそうなの。そういえば八尾市もね」 
 大教会があるあちらもです。
「山本駅の周りとか」
「結構ですよね」
「寂れてきてるわ」
「国道沿いは賑やかで」
「人口が少なくなって」
 そうしてです。
「そこにさらになのね」
「車ですからね」
「皆それに乗るから」
 かく言う私も免許証を取ろうと考えています、車が運転出来ないとあちこち行くことが出来ないからです。
「だからね」
「それで、ですよね」
「駅前が寂れることも」
 このこともです。
「当然ね」
「そうなんですよね」
「深刻な問題でどうにかなって欲しいけれど」
 それでもです。
「それをどうかすることは難しい問題ね」
「本当にそうですね」
「それで新一君はイオン嫌いなのね」
「そうなんです、イオンよりも商店街の方が好きですし」
「そこも好みなのね」
「風情もありますしね」
「そうね、ただ宿場町から駅前の商店街になって」
 そうしてです。
「ショッピングモールになるのもね」
「そうしたこともですか」
「時代の流れかしらね」
「それになるんですね」
「そうかもね、ただ新一君がイオン嫌いなのわかったわ」
「あそこの家から出ている政治家も」 
 この人もというのです。 
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