サイコパスメイド

　　　　　　　　　　　　　　　　サイコパスメイド
　大学生の谷崎青空は長い黒髪を左右でツインテールにしている、いつも眠そうな目で顔は小さく一六二程の背でスタイルはよく特に足が目立つ。
　大学に通う傍らアルバイトをしていて秋葉原のメイド喫茶で働いているが。
　右目にいつも眼帯をしていて無表情であり言葉数も少ない、店に出ても基本立っているだけで呼ばれても。
「はい・・・・・・」
「うわ、やる気ないな」
「綾波系っていうと古いか？」
「こういうの全部まとめてクールっていうんだろ」
「クール系だろ」
「私サイコパスです」
　青空は自分から言った。
「そうなんで」
「えっ、サイコパスか」
「クールじゃなくてか」
「そっちか」
「そこんとこ宜しくです」　
　こう言って注文を受けても一言位で返し。
　どう見ても真面目に働かずちょっと何か言われるとサイコパスなんで何をするかわからないと返す、しかし。
　一旦客席から店の裏方に入ると。
「コーヒー二つ入りました！」
「わかったよ！」
「すぐに持って行きますんで！」
　こう言ってだった。
　明るくハキハキと動く、注文はちゃんと書いてあり。
　他のメイドの仕事も手伝い掃除も進んでやる、客の目を離れると非常に真面目で明るく評判が高い。
　それでも客席では自称サイコパスであり彼女はある日休憩時間に一緒に休憩を取っている同僚に言った。
「あの、私サイコパスっていうね」
「キャラクターじゃないわよね」
「あまりじっとしているの駄目で」
　苦手でというのだ。
「はきはきと動く方がね」
「喋り方もそうだしね」
「好きだけれど」
「だから店長さんがよ」
　店の責任者がとだ、同僚は彼女に話した。
「あんたの外見や声を聞いてね」
「サイコパス系でいこうって言ったのね」
「お店のメイドさんにそうしたタイプいなくて」
　それでというのだ。