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星河の覇皇

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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その四十

「凝っていないですね」
「そうですね、お話を聞きますと」
「ですが」
「味は、ですか」
「違います、また盛り付けも」
 和食では極めて重視されるそれもというのだ。
「実にです」
「いいのですね」
「はい、ですから」 
 それでというのだ。
「ご期待下さい」
「それでは」
 こう話してだ、二人はデザートを迎え。
 西瓜と和菓子を食べその料理を前にした、議員はその料理を見てこれはという唸り声をあげて言った。
「これはまた」
「和食にはですね」
「思えないですね」
「欧州の料理の様ですね」
「はい」
 その通りだとだ、八条に答えた。
「これは」
「フルーツのヨーグルト和えですね」
「それに見えます」
「私もです、ただ」
「これは日本のお料理ですね」
「はい、そして」
 八条もその料理を見つつ話す。
「フルーツつまり果物もです」
「使っていないですね」
「そうです、苺も西瓜も」
「そしてパイナップルも」
「全て野菜です」
「畑で採れたもので」
「そうなっています」
 こう議員に話した。
「これは」
「そうですね」
「そしてヨーグルトかというと」
「それも違いますね」
「醍醐です」
 こちらだというのだ。
「こちらの乳製品です」
「左様ですね」
「そして甘みはです」
「蜂蜜でもですね」
「採っています」
「そうですね」
「ですから西洋の料理ではなく」
 それに見えてもというのだ。
「やはりです」
「日本の料理ですね」
「そうです、かつて日本にパイナップルはなかったですが」
「それをあえて入れて」
「日本に古来からある醍醐とも合わせた」
「そうしたお料理ですね」
「左様です、そしてこれが」
 八条は議員にその料理を見たままさらに話した。
「実にです」
「美味しいですか」
「絶品です」
「そうなのですね」
「蜂蜜もありますし」
「いいですね、そういえば」 
 議員はここで八条に話した。
「日本では蜂蜜は飛鳥時代かですね」
「奈良時代の頃に入っていますね」
「丁度乳製品も入った頃でしたね」
「そうでした、大陸から伝わり」
 そしてというのだ。
「日本に定着しました」
「そして、でしたね」
「楽しまれてきました」
「そうですね、そしてですね」
「私達もです」
「楽しみますね」
「醍醐と共に」
 八条も応えた。 
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