レーヴァティン
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第二百七十三話 全てを整えその三
「しかしだ」
「それでもですね」
「高価でな」
「揃えることはですね」
「難しい」
「自衛隊がそうだよね」
まさにとだ、剛が話した。
「兵器の性能はいいけれどね」
「高価なものばかりだな」
「造り方にも問題があるけれどね」
大量生産を行っていない、手造りの様に少しずつ造るからかえて高くなっているのだ。
「ハイテクをね」
「これでもかと投入してな」
「性能は凄く高いよ」
「だが値段もな」
「高くてね」
それが為にというのだ。
「中々ね」
「揃えられないでいるな」
「イージス艦なんて千二百億円するからね」
最新型にあると千六百億円だという。
「そこまで高いから」
「そうはな」
「揃えられないよ」
「防衛費は五兆あるというが」
「それだけあってもね」
これで国家予算に負担がかかる程ではない、日本の国力はそこまで高いということか。
「そんなね」
「高価なものばかりだとな」
用いている兵器がだ。
「洒落になっていないな」
「施設のこともあるし」
「人件費もあるな」
「それで五兆だから」
兵器だけに予算をかけてはいないのだ。
「だからね」
「兵器は高過ぎるとな」
「性能はよくてもね」
「問題だな」
「そう、そこはね」
まことにというのだ。
「大事だよ」
「そうだな」
「そこを間違えると」
その時はというのだ。
「戦いに支障もね」
「出るな」
「そうなるから」
それ故にというのだ。
「あまりね」
「性能がよくても高価な兵器にこだわることはよくないしな」
「それは武具も同じだよ」
「そうだな」
「安くて性能がよかったら」
「言うことはないな」
「けれどね」
そうしたものはというのだ。
「やっぱりね」
「ないな」
「安いなら安いでだよ」
「理由があるな」
「高いなら高いでね」
それならそれでというのだ。
「やっぱりね」
「理由があるな」
「そうだからね」
それ故にというのだ。
「ミスリルやオリハルコンになると」
「高価だな」
「非常にね、若し百万の軍勢が全てそうしたもので装備して」
ミスリルやオリハルコンでというのだ。
「しかも今のレベルなら」
「無敵の軍隊だな」
「間違いなくそうだよ」
「そこまでいったら夢や」
美奈代もこう言った。
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