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レーヴァティン

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第二百六十五話 西から去りその一

               第二百六十五話  西から去り
 英雄達は西の浮島でやるべきことを全て終えた、それで東の浮島に戻ることになったが湊においてだ。
 見送りに来た久井は英雄に笑って話した。
「じゃあな」
「これで、だな」
「一旦お別れだな」
「待っている」
 英雄は久志に応えて述べた。
「あちらでは」
「ああ、宜しくな」
「お互いにだ」
「二つの浮島を空船を使わないでな」
「迅速に行き来出来る様になってな」
 その様にしてというのだ。
「そしてだ」
「そのうえでな」
「国家連合を築いて」
「そうしてな」
「国家連合をだ」
「築こうな」
「文字通りにな」 
 英雄も言った、そしてだった。
 英雄達はまずは空船で東の浮島に戻った、その時にだ。
 智は空船の甲板から景色を観ながら英雄に話した。
「さて、後はでござるな」
「あいつ等が来る」
 英雄も景色を眺めつつ答えた。
「それをだ」
「迎えるでござるな」
「そしてだ」
「お互いの浮島を瞬時に行き来出来る」
「その様にする、移動の術は便利だが」
 それでもというのだ。
「どんな力も万能でなくな」
「完全でないでござる」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それは移動の術も同じでだ」
「一旦行った場所でないとでござる」
「行き来することは出来ない」
「だからでござるな」
「あいつ等にもな」
 久志達西の浮島の者達にもというのだ。
「一旦だ」
「東の浮島に来てもらうでござるな」
「そうしてだ」
「何かあれば」
「その時は」
 まさにというのだ。
「移動の術を使ってな」
「来られる様にするでござるな」
「そうする、俺達はもう出来る」
 自分達はというのだ。
「もう西の浮島には行ったからな」
「そうでござるな」
「そうなったからだ」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「久志殿達もまた」
「同じ様にしてだ」
 自分達と、というのだ。
「戦える様にしよう」
「それでは」
「そしてだ」 
 英雄はさらに言った。
「魔神が東の浮島に攻めてきてもな」
「西の浮島から久志殿達が来られ」
「瞬時にな」
 移動の術を使ってというのだ。ジャック 
「そうなる様にしてだ」
「万全の状況で戦える様にするでござるな」
「戦うならだ」
 英雄はさらに言った。 
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