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レーヴァティン

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第二百六十一話 夜に語り合いその九

「絶対にだ」
「人間の身体だった時の行いを思うとか」
「誰がだ」 
「するかっていうんだな」
「そうだ、あまりにも浅ましく卑しい奴なぞだ」
 それこそというのだ。
「俺はだ」
「救わないか」
「そもそも誰も救おうともしなかったからだ」
「餓鬼になったか」
「そうした奴を救うなぞだ」
 英雄は飲みながら話した。
「俺はだ」
「思わないか」
「仏に救われてだ」 
 そうなってというのだ。
「次の転生を迎えろ」
「そうか、まあ俺もな」 
 久志は英雄の考えを聞いて自分のそれを述べた、ヒレ酒の後で普通の酒を飲んでそのうえで語るのだった。
「そうしたな」
「餓鬼はだな」
「救おうと思わないな」
「さっき話した奴だって救おうとしただろ」
「だがそれでもだ」
「その性根は変わらなかったな」
「ふんぞり返って文句を言うだけでな」
 そして誰も救おうともせずだ。
「それだけだった」
「そうした奴なんてな」
 それこそというのだ。
「救おうとはな」
「思わないな」
「全くな」
 こう英雄に話した。
「俺もな」
「そういうことだ、そうした考えもだ」
「あっていいよな」
「餓鬼についてはな」
 英雄は冷徹とも言える声で語った、そうした話もしながらだった。
 一同は河豚料理に日本の酒を楽しんでいったが東の浮島のそれが終わると今度はカルパッチョにフライそれにだった。
 アクアパッツァが来た、正は河豚のアクアパッツァを見て言った。
「こちらもだ」
「美味しいでござるな」
「かなりな」
 智に対して答えた。
「だからな」
「今度はでござるな」
「こちらを食うとしよう」
「アクアパッツァに」
「それにだ」
「フライにカルパッチョでござるな」
「そうしたものもだ」
 是非にと言うのだった。
「食うか」
「それでは」
「そして酒もだ」
 正はこちらの話もした。 
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