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レーヴァティン

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第二百六十話 条約を結びその六

「もっと言えば初対面の人をケダモノ呼ばわりなんてのう」
「外国人労働者のお話で」
「文化や宗教、言語の違いはぜよ」
「どうしてもあるので」
「それを考えないでぜよ」
 そうしてというのだ。
「一方的にケダモノ呼ばわりなんてぜよ」
「どんな美味しいものを出されても」
「許してはいかんぜよ」
 それで誤魔化されてはならないというのだ。
「立派な名誉棄損ぜよ」
「訴えるべきでござる」
「そうせよ、それをせんことは」
 このことはというのだ。
「それ自体がぜよ」
「間違っているでござる」
「それでマナーを言う時もあるきに」
「おかしな作品でござる」
「普通の常識もない連中が言うものじゃないぜよ」
 河豚の刺身を食べながらだ、当季は言い切った。
「自分を見つめるぜよ」
「他の人に言う前に」
「そうすべきぜよ」
「全くでござるな」
 進太も河豚の刺身を食べつつ応えた。
「それよりも九州が舞台の漫画でござる」
「料理漫画ならのう」
「福岡が舞台の」
「福岡はいいところぜよ」
「そのこともあってでござるな」
「平和でまともな人ばかりで」
 その作品の登場人物達はというのだ。
「いい作品ぜよ」
「ためになるでござる」
「レシピまで紹介してくれちょる」 
 それぞれの話に出て来るそれのだ。
「そのこともぜよ」
「いいことでござる」
「そうぜよ」
「あの漫画の方がいいでござるな」
「読むならのう」
 それならというのだ。
「ためになるぜよ」
「悪影響もないでござる」
「九州に住んじょらんでも」
「読んでいい漫画でござる」
「そうぜよ」
「そやな、同じ漫画でもや」
 耕平はひれ酒を飲みつつ言った、他には白子もあり河豚の食べられる部分は全て食べて楽しんでいる。
「読んでええもんと悪いもんがあるわ」
「そうだな」
 正はその白子を食べつつ応えた。 
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